別行動
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!
以降徐々に瑠璃から離れて行動する場面が多くなります。
ルイネ可愛いと思われた方、高評価お願いします。
暫くすると、緊張したルイネを先頭にアースンとセレスにバニーが朝の挨拶にやって来た。
その後遅れてヨウコがやって来た。
「あのルリ様、私は今日は別行動にさせてもらえませんか。
その、ヨウコさんにコロンを会わせたいし、新手の隠密戦闘員の事も気になりますから。
それに既にメイドを連れて来ているなら、ヨウコさんと私で少し教えてやろうと思いますから、ルリ様如何でしょうか」と、ルイネが聞いてきた。
「まぁ、ルイネさんそれは良い事です。
ルイネさんはあなたが思うようにやってみなさい。
心配な時は何時でもネットワークを通して、私に聞いてくれれば良いですからね」と、瑠璃は喜んだ。
やはりルイネの場合は、配下を持ち出すのが最も効果的だと瑠璃は確信した。
それでは、今日は夜までの時間を利用しセレスとアースンの転移ポイントを多くしたいと思いますから、色々な所へ行ってみましょうか。
ルイネさんは好きに色々な所へ行けますから、今日は他所の大陸へ行きましょうと、言う瑠璃の発案に決まった。
夜は勿論貴族の邸に訪問だ。
朝食時にジョディスとフランは今日から2日間は休みだと、フランは喜び昨夜から色々と予定を立ていた様子だ。
瑠璃が2人に聞いてみた。
「それで無理に寒い中を彼方此方行くよりも、無理せず疲れた時は帰ってきなさい。
あなた達が休みの途中で帰って来たからといって、リバは休みの間に2人に仕事は振らない様よろしく頼みます」
「はい、ルリ様その辺は良く心得ておりますから、ご安心ください」
隠れ家の使用人の間で、徐々に瑠璃が心配性何が分って来たようで、オースチンが瑠璃に言う。
「ルリ様、大丈夫ですよ。
昨夜もこの二人には行くところが無くなると俺の家へ行っても良いって、地図を書いて渡しておりますから」と、言ってくれた。
ところで、オースチンさんの家ですが一体何をされているのですかと、瑠璃は興味が出て聞いてみた。
「俺の家は代々が小さな宿屋をやっていますから、空き部屋は何時もある程度は有ると思いますから。
その宿屋といっても、うちの家は食事とシャワーは無し、要は屋根の下で寝床を貸しているだけです。
俺がこうして好きな事をしていますから、子育てが終わった女房に何かしてみろと話したところ、家業が良いと言うのでこうなりました。
その初めのうちは、4部屋限定で食事もシャワーも付け、普通の宿屋と同じことをしていたのですが、女房の料理の味付けに問題があり、自然に今の形態になったのです。
ゼイロやビスケの様な優秀な料理人を雇えると良かったのでしょうがね」と、苦笑していた。
「それは面白そうですし、初めて聞きました。
オースチンさんに一つ提案があるのですが、極々簡単な物で良いので、朝食だけ用意してみると言うのは如何でしょうか。
夕食はどこかで食べて来てもらい、その代わり朝食だけは出すというのが、私のいた世界ではごく普通にありましたから、もしかするとこちらでも流行るかもしれませんよ。
この様な豪華な料理でなく、固焼きパンと簡単なシチューだけ良いと思います」と、言う瑠璃の話にオースチンが聞いていたが、やはり神様だ。
本当に神様は凄いと感激し喜んでくれた。
食後談話室でセレスとアースンが先ほどオースチンに話した宿屋の形態について聞いてきた。
「夕食と朝食を付けるのが宿屋の常識と思っていましたが、面白い営業形態があるのですね。
それ良さそうです。
やはりルリ様の邸に来ると、何時も何がしかの発見があり、私は嬉しいです」と、アースンが話した。
「アースン、これは領内に流行らせると面白いと思いますよ。
特に、ナルディ市の様な大きな町よりも地方の田舎の村などでは、比較的簡単に小さな投資で現金収入が見込めますからね。
それから、ナルディ市の様な大きな町でも、やってみると面白いかもしれませんね」と、セレスが言い出した。
「そうですね、今夜会いに行く予定のトレイシー・ジ・ハウス男爵に話してみましょうか。
彼が商工担当の関係者ですからね」と、アースンも乗り気になった。
その後色々話して、ルイネは瑠璃達と別れ転移して、コロンの邸の前に来た。
周りが静かな中で人の掛け声が聞こえて来るので、何事かと思い庭の中に入って行くと、隠密戦闘員とコロンの配下が朝の訓練をしていた。
「ルイネ様、おはようございます。
この間教えてもらった拉致の訓練とコロン様の配下に訓練を施していました」と、話す、戦闘員隊長セルジュクもエリカもコロン配下の仕事人の良い汗を描いていた。
「今日は一日あなた達に付き合おうかと思いまして、力強い助っ人を連れてきました」と、ヨウコに挨拶をルイネが促した。
「皆様おはようございます。
私は主様のメイドを仰せつかったヨウコと申します。
よろしくお願いします」と、言うヨウコに、セルジュクもコロン配下の仕事人達も大喜びだ。
「皆さん要注意ですが、ヨウコさんは私以上に強いですから言動に注意ししてくださいね」と、言いルイネが微笑むとヨウコ以外の皆がおかしくなっていく。
それで、コロンは邸に居るのでしょうかと、聞くルイネにコロンさんは邸で只今メイドの訓練中ですと、話してくれた。
ルイネは訓練を続けるようにと言い、無人の邸の中に入って奥の方へ行った。
使用人専用の食堂で声がするので行ってみると、コロンと隠密戦闘員のエレノワが鬼酒場から連れて来られたと思われる、メイド服を着た女たち4人に指導をしていた。
一応礼儀として開いている戸を叩くとその音に気が付いたコロンとエレノワが、ルイネに挨拶に来た。
「ルイネ様おはようございます。
その、今は見てのとおり鬼酒場から連れて来た女たちに昨日からメイドの仕事を教えているところですが、何分私はメイドの所作に注意を払ってこなかったもので、教え方に不安があります。
そこで、表でやっている訓練に参加しないエレノワさんに手伝ってもらっています」
エレノワはルイネに微笑み一礼した。
「その此方の方はどなたなのでしょう」と、コロンが聞いてきた。
ルイネがヨウコに挨拶を促すと「おはようございます、私は主様専属のメイドでヨウコと申します。
以降よろしくお願いします」と、両腕を太ももで合わせメイドの完璧なお辞儀をして見せた。
「そうそうでした、これでよ」と、言い喜んだのが公爵家出のエレノワだった。
「そうですか、それなら私が少しメイドの作法をお教えしましょうか」と、ルイネがやる気を出した。
コロンもエレノワさんも良く見ていなさいと、ルイネが言い、女たちを前にして話した。
「まずは、簡単な自己紹介をしていただきます。
これ位は既に習っているのでしょう」と、言うルイネに奴隷の女2人がルイネを小馬鹿にした。
これをルイネもヨウコも逃さなかった。
「おい、お前等は私の主を馬鹿にすると怖い思いをしてもらうからな」と、言いヨウコが瞬きをした。
その途端に、ルイネを小馬鹿にした二人が震えだした。
「よいか、今はこの程度で許してやるが、この先私の主に対し尊敬しない愚か者は、ただでは済まさぬからな。
神に逆らう愚か者め」と、ヨウコが履き捨てるように話した。
「今ヨウコが話した様に、はじめは穏便に穏やかにするつもりでしたが、神を貶める行為を私は許しませんから。
今は私も神ですが、本当の神であるルリ様を貶める行為と思うと、やって良い分別は初めに持つようにしなさい」と、ルイネが話した。
「さて、はじめは自己紹介からにしましょうか。
それで、あなた達に見本を見せますから、それを良く見て真似るように努めなさい。
では、ヨウコさん」
皆様はじめまして、私は主様のメイドをしている者で、ヨウコと申します。
よろしくお願いいたしますと、完璧なお辞儀をして見せた。
その後ルイネは隠れ家でエレンの作法について思い出し、ゴズとジレット先生から教わった作法を、ヨウコと共に丁寧にメイド役の女達に教えていった。
コロンは訓練が終わった隠密戦闘員と共に、室内の内装に取り掛かっていて、商会から運ばれて来た調度品から各自の生活用品に至るまで、細かく指示を出してそれに応えるコロンの配下と隠密戦闘員の面々にルイネは頼もしく感じた。
コロンが調度品の置き場で困っている時は、ヨウコが良いアイディアを出してくれ、ついでにあり合わせの材料で簡単な昼食迄用意してくれた。
隠密戦闘員の者に聞くと、誰もが「我々は荒事が専門で特に暗殺が得意だと言い、料理はまるでやった事が無いと」自信たっぷりに話してくれた。
「では、今日までの食事は何方が用意していたのです」と、ヨウコが聞くと、コロンが「はい、私が作っていましたが、あまり作れる種類が無くて、そのずっと固焼きパンとシチューです」とコロンが話した。
「コロンさんが作るシチューはスパイスが効き、少し変わった風味ですが私は美味しいと思います」と、あっけらかんとした人なつこい良い笑顔でエリカが話した。
それにエレノワも「私の家の料理人が普通に作る食事よりも暖かくて、とても美味しいです」とコロンに向けて話していた。
「そうなんですよ、何と言ってもエレノワは我々田舎貴族の出と違い公爵家のお嬢様ですからね」と、グスタフが面白そうにエレノワをからかいはじめた。
ルイネが聞きたいと思う事をヨウコが聞いてくれるから、ルイネは本当に大助かりなのだ。
「それで、何故公爵家のお嬢様が普通に考えると非常に危険で、お嬢様の仕事とは思えませんが、差し支えなければお聞かせください」と、ヨウコが聞いてくれる。
「はい、簡単に言うと私の我が儘です。
運良く私の職業が治癒士と発現しまして、スキルも解毒と回復と状態異常回復の三つのスキルを獲得出来ました。
今は全てのスキルは完成していますが、そもそもが女の身で、特に長女となると家名を上げる為の道具でしかなく、金だけが目的で何処か他国の貴族のおじさんの所へ嫁がされるのが嫌で、宰相イーゴルさんに私が頼み込んだのです」と、恥ずかしそうにして話してくれた。
そこでルイネは思い出した事を聞いてみた。
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河童が大喜びします。
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