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神様になった  作者: 小原河童
冒険者編
23/497

コットン侯爵家1


「ルイネさん大雑把でいいのですが、ヨーゼフの予定とコットン邸のヨーゼフの部屋の位置は分かりますか」と瑠璃が聞いた。

「ヨーゼフはこの時間は自室で昼寝をしていると思います」

「邸の北にヨーゼフの部屋があり、隣は拷問に使えそうないかがわしい道具がたくさん置いてあり、私は何度も連れ込まれ酷い目に遭った」と話してくれた。

「屋敷の北ですね、ふむふむ。

では、これからヨーゼフの部屋へ行きましょう、ルイネさん大丈夫ですからね。

「私がこれからする事に気分が悪くなるかもしれませんが、その時は部屋を出てください」と瑠璃話した。

するとよく見知っているヨーゼフの部屋にいた事にルイネは震えあがるのが瑠璃に良く分った。

「大丈夫ですよ、ルイネさん」と瑠璃が言うがルイネの震えは一向に止まない。

瑠璃が寝ているヨーゼフを起こすと、ルイネの顔は真っ青になって震えが止まらず、今にも気絶しそうになるので瑠璃は心配になった。

「だっ、誰だ、お前は。

ルイネ同様におかしな格好をしているが、わしは嫌いではないぞ。

気を効かせて執事が呼んだのだろうな。

おい糞メイド、お前は何故ここにいるのだ。

まっ良いか、おい糞メイド、お前は隣の部屋へこいつを連れて行き俺が行くのを待っていろ。

お前同様に良い思いをさせてやるからな」

「ルイネさん、では隣へ案内してください」

仕方が無いといった感じのルイネに案内されて入った部屋は瑠璃が思ったとおりで、待っていると、興奮したヨーゼフが別のドアから下卑た笑みを湛えて入ってきた。

「ふふふ、大声で叫ぼうが絶対に外に聞こえない、仕組みになっているからな。

それで、どっちが先に俺を楽しませてくれるのかな。

ほ~ら、どっちが先だ」とヨーゼフが勢いよく鞭を振るって、拘束具の付いた台をピシピシと叩く。

「あなたは鞭がお好きなのですね。

では、私が」と瑠璃が言うと、拘束具に四支を縛られたヨーゼフが目を丸くして呆けていた。

鞭打って脅して僅かでも歯向かう心を折って、拘束する側のヨーゼフが今は逆に拘束されている。

「私はヨーゼフさんと違い鞭は嫌いなので、私流の素手でやらせてもらいますね」と瑠璃は言いほほ笑む。

「私、昨日初めて貴族の私兵を相手して分かったのですが、足の切断は少し苦手なので、今日は練習に付き合ってもらいますね」

「そうそう、両足を切るのですが、先にどっちの足がいいですか」と聞く瑠璃に、ルイネはこれまでの仕打ちを思い出すと、真っ青になって怯える見てヨーゼフを溜飲を下げる。

「チョット待て、待ってくれ」呆けていたヨーゼフが大声で叫ぶが瑠璃はその声を無視する。

「ここは大声を出して叫んでも外に聞こえない仕組みになっているのですよね。

好都合ですよ。

あっ、あれ、腕が切れてしまいましたね、とほほ笑む。

私、足を狙ったのですが」と言い瑠璃は失敗を装い何事も無かったように、ヨーゼフに話しかける。

「うわぁ、俺の腕が腕がぁ」ヨーゼフの悲鳴が響き渡るので、ヨーゼフを正気に戻すため瑠璃は今切り離した腕を何も無かったように元に戻した。

「もうぉ、喧しいですね。

お楽しみはこれからですよ、ヨーゼフさん」

と、言い終わるか終わらない瞬間に、ヨーゼフの左足を膝から切断した。

そして、「今度は大成功ですよ、ヨーゼフさんも楽しいでしょう」と言う瑠璃に、ヨーゼフは痛みで完璧に心が折れてしまった。

心が折れたヨーゼフの精神を元に戻すと、次は、全ての拘束具解きヨーゼフにこれからする事を説明する。

「このまま血が流れ過ぎると、ヨーゼフさんは死んでしまいますから、止血をしましょう。

止血のためにアイテムボックスから出した、真っ赤に焼けたやき鏝を見せて止血すると話して聞かせた。

「あっ、熱いので手元が狂いました」と言い瑠璃はわざと切り離した足に焼き鏝を押し付け、足に見事な焼跡がついた。

そして、足をもとに戻し、左足から右足、左腕から右腕の順に切り焼き鏝で止血から元に戻す、この行為を数回繰り返した。

焼き鏝を当てるとジュっと音がし、肉の焼ける匂いがほのかに漂ってくる、何とも不気味な行為だ。

最後に、右腕を切った時に「ヨーゼフさん私のお願いを聞いてくれますか」と瑠璃が言うが、ヨーゼフに答える気力は既になく、頭縦に振るだけだった。

「アン・ジャクソンはご存じですよね。

そのアン・ジャクソンとの婚儀を解消してほしいのですが、如何でしょうね」

これで苦痛から解放される、と思ったヨーゼフは少し気力が出てきた。

「分った、何でも言うとおりにするから、もう止めてくれ」と言うのが、今できる精一杯の返事だ。

「急いで婚約解消に動いてくれないとまた私は来ますよ。

それから、一つ良い事を教えてあげましょう。

あなたが腕の立つ私兵を何人雇おうが、それが偽勇者でも、私にはかないませんからね。

私はこう見えてもこの世界ルーノンの神ですから。

ルイネさんは私、神の使徒です」と瑠璃は言い、今夜また来ると言った。

「ルイネさん、何かヨーゼフさんに用がありますか」と瑠璃から言われた。

「えぇ、私は恨んでいます。

それで、何か跡を残したいのです」と言うルイネに、瑠璃は「男のアレを切り落としましょうか、如何ですかルイネさん」

「まっ、待ってくれ、ルイネに本当に悪い事をした。

出来れば、指の1本で済ませてくれないか、頼むから」とヨーゼフが泣いて懇願するのでルイネは瑠璃に任せる事にした。

次にヨーゼフが見た、右手の親指は初めから無かったように、きれいに消えていた。

「ルイネさん、帰りましょう」と、瑠璃が言った瞬間部屋に残されたのはヨーゼフだけが残されていた。

瑠璃は自室に戻りゴズを待つ。

ルイネはコットン邸でたった今まで見たことに、恨みがはれて清々した気分になっていた。

そこに、「ルイネさんゴズが帰ったようなので、迎えに行ってきます。

しばらくの間一人になりますが、心配しないでくださいね」と言いゴズを迎えに瑠璃は部屋を出て行った。

瑠璃のヨーゼフに対する扱いを見て、ルイネは瑠璃を尊敬し、この先一生付いて行こうと思った。

瑠璃が部屋に帰って来たので、前から不思議に思っていたことを聞いてみた。

「ルリ様、そのゴズさんは何故部屋に入れないのですか。

それに、ゴズさんの食事もですが、何故無いのですか」と。

「あぁそれはね、ゴズは人ではないからですよ。

ゴズは私の使い魔ですから、私が呼び出すまではここにいます」と瑠璃はローブ越しに胸に手を当てる。

「そうだ、夕食に行きましょう。

その前に、体を綺麗にしてからですね」と言い、瑠璃はルイネにも神威を発動し埃と汚れを落とすと「私はここの食事が気に入っています、今夜も楽しみです」と、言いながらレストランへ入っていくと、皆が瑠璃を見るのだ。

まだ早いと思いましたが、今日は多くの人に見られていますねと、ルイネに話す。

今夜は給仕のキースが何時もの窓際の席へ案内してくれ、ルイネが瑠璃のために椅子を引いてくれた。

キースは私たちのために、あの窓際の席をわざと開けてくれていたようだ。

今夜の食事もおいしかったが、客が多いので早々に自室へ引き上げた。

何時もこの後は、お楽しみのスイーツなのだが、今夜はその前にヨーゼフにアンとの結婚の解消について、進み具合を聞きに行くつもりだ。

「ルイネさんは一緒に行きますか」と聞くと付いてくると言うので、ヨーゼフの部屋へ転移した。

ヨーゼフの部屋には、私兵と思われる手練れが8人とそれよりも腕が立ちそうな執事が、ヨーゼフを囲む体制で待っていた。

「おや、この状況をみると、アンさんを諦める気はないようですね。

という事は、慈悲は要らなかった」と瑠璃が言い終ったと同時にヨーゼフを囲んでいた私兵が皆倒れた。

「おい、貴様今何をした。

お前の口車に乗った結果がこれだ」とヨーゼフが狂ったように絶叫する。

執事は自分が招いた結果にただビックリし、青い顔で震えているだけで、既に抵抗する気は失せていた。

「なぁ、頼む。

俺は、あいつらの口車に乗っただけで、あんたを裏切る気はなかったんだ。

なっ、本当だから許してくれ」と、涙を流しながら瑠璃に懇願してくる。

だが、瑠璃は許さなかった。

「儂が言うた事をわりゃ覚えとるんかぁ、あぁ。

もういっぺん儂の前で言うてみいやぁ、このくそがぁ」

ついに元の世界で祖父と一緒に観た、ヤクザ映画の影響が出た。

「あぁ、わりゃ言うてみいやぁ」

瑠璃の激怒を知り、執事が私の一存でやった事でヨーゼフ様は関りが無いので私の命と引き換えに許してほしいと震えながら言い出した。

「あぁ、儂しゃのぅ、われの様なゴミにゃ用はないんじゃ。

死ねや」と瑠璃が言うとその場に執事は崩れ落ちる様に倒れた。

これを見たヨーゼフが、許しを請おうと瑠璃の足に縋りついてきた。

「何じゃ、はぁ、遅えんじゃ」とヨーゼフが瑠璃の足に縋りつく足を振りぬくと、ヨーセフは4ベイは離れたソファーに背中から激突しソファーを壊した。

ヨーゼフを瑠璃はヒールで外見だけ元に戻した。

「ヨーゼフさん残念ですが、あなたには死んでもらいます。

結婚の解消にはあなたの死が一番確実でしょうから」と言い終わる。

ヨーゼフは口から泡を吹きピクピクと痙攣しながら死んだ。

死因は毒殺という事になるでしょう。

犯人が要りますから一人、執事を貰って帰りましょう、と言って執事をアイテムボックスに入れ瑠璃は部屋へ転移した。

何事も無かったように振舞うルイネではあるが、瑠璃の怒りにルイネは心の底から恐怖した。

これが神の怒りだとルイネは理解したのだ。

ヨーゼフの部屋から瑠璃の部屋へ転移し、瑠璃は埃と汚れを神威で落とし、ルイネにも同様に神威を使い、その後はスイーツを食べる事になる。

「ルイネさん小腹が空きませんか」と尋ねる瑠璃に既に神の怒りは無く、安心したルイネは慎重に、ただ「はい」とだけ答えた。

他の答えがルイネには分からなかっただけなのだ。

「今夜はシュークリームが食べたい気分ですね。

それとルイネさんのために、バターとハチミツがたっぷりとかかったパンケーキを用意しましょう」と瑠璃が言い、シュークリームとパンケーキを取り出した。

飲み物は何が良いか、とチョット考え紅茶とホットミルクを出した。

「さぁルイネさん食べてください、きっとルイネさんの口に合いますから」瑠璃が優しく勧める。

今夜も初めて見るシュークリームと言う、固焼きパンの出来損ないと思える変な形の食べ物なのだが、中のクリームが甘くておいしい。初めての食べ物にルイネに先ほど抱いた神の怒りによる恐怖は既に無くなっていた。

そして、ホットミルクとルリ様が言った白くて暖かい飲み物、これも初めての食感だった。

パンケーキは店で売っているのを見たことはあったが、食べたことは一度もなく、とにかくルリ様に感謝するルイネなのだ。

食後はルイネが虫歯になる事を心配し、神威をルイネに施すが、虫歯に掛かれば瑠璃が治療すればいいのだが、そこは瑠璃が学んだ予防医学の精神がそうさせたのかもしれない、と後になって瑠璃は思った。

ルイネを下がらせ、瑠璃は鬼酒場にアンジーの白カードを取り返さないと、この事件は終わらないと思い、今日の事などいろいろ考えていた。

思い出したように瑠璃は神のお告げをイエール・コットン侯爵に告げた。

「イエールよ、そなたの次男ヨーゼフの婚儀もだが、欲を出すとイエールよ、そなた身を滅ぼすぞ。

分をわきまえるのだ、良いかしかと伝えたぞ」

イエールに告げたお告げに微笑、瑠璃は最高の出来と自画自賛するのだった。

そして、倉庫に入れれたままの執事の死体は、瑠璃は気持ちが悪いと思い、異空間で処理しベッドに入った。

評価よろしくお願いします。

それから、宜しければブックマークもお願いします。




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