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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
208/501

森のオアシス邸

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!!!

情報屋として勧誘しようとしている者の目の前に、急に現れた瑠璃達に驚いたが、気が付かなかった事にするのが得策と判断し、何事も無かったように直ぐコロンに話をする情報屋だった。


今日の昼食は森のオアシス亭にするから、隠れ家に昼食は不要と知らせてほしいと、瑠璃がネットワークを使いゴズに連絡した。


良い時間になりましたから昼食にしましょう。

バニーは運が良ければ同胞に会えるかもしれませんよと、いう瑠璃を不思議そうに見ていたが、ルイネとエレンは気が付いた。

「ルリ様昼食は森のオアシス亭ですね」と言ってきた。

「私はあそこが一番気に入りました」と、エレンが言いセレスはどのような所か興味津々だ。

バニーは同胞と聞き、馴染みのない他国で初めて会えると期待しているようだ。

コロンが居たところから森のオアシス亭迄は近いので、バニーにナルディ市を見せる目的も兼ねて、ブラブラ歩いていると瑠璃達が非常に目立ち、多くの人を引き連れている事に気が付いた。


セレスが、ルリ様後ろの方が凄い事になっていますと、言ってきたが、まぁ、今日は良いでしょうと、瑠璃は気に留めずバニーにエレンとルイネが色々と説明しているし、バニーはそれを物珍しく見ているので、普通は直ぐに転移を使うところを歩き続けた。

そして、森のオアシス亭前に来るとセレスが心配した様に、後ろの方が列になり凄い事になっていたが、瑠璃はそれを面白く感じた。


森のオアシス亭に入ると、今日は兎人ではなく何時かの猫人が、愛想よく瑠璃達を空いたテーブルへ案内してくれた。

バニーは猫人に会い、物珍し気に周りをキョロキョロしていると、バニーが兎人の給仕に気が付いた。

ルリ様あそこに私と同じ兎人が居ますと、教えてくれた。

エレンとセレスは、同時に兎人を見る事が出来それだけで嬉しそうに喜んだところ、猫人がメニューを瑠璃に差し出した。


瑠璃はメニューを見ることなく、スペシャルサンドイッチとジンガロを人数分注文した。

「皆さん私が勝手に注文しましたが、サンドイッチのスペシャルで良かったでしょうか」と、瑠璃が聞くとルイネとエレンは喜んだ。

ここは雰囲気が良い所ですね。

衛兵をやっていましたが、此処は知りませんでしたと、セレスが気に入ってくれた。

この森のオアシス亭へはルイネとエレンとよく食事に来ましたが、雰囲気が良くて若葉の朝露亭と同じく美味しいから、私たちのお気に入りなのですと、瑠璃が言う。


スペシャルサンドイッチを運んできたのは兎人の何時もの給仕係だった。

給仕係はバニーを見て一瞬驚いたが、直ぐに何事も無かったようにふるまった。

ジンガロですが、飲み物は如何でしょうかと、兎人の給仕が聞いてきたので、瑠璃が代表して紅茶を注文した。

兎人の給仕は良い笑顔で、食後にお持ちしますと、言い他のテーブルへ注文を取りに行った。


「さぁ、食べましょう。

此処のは美味しいですよ」と、言う瑠璃の言葉で皆が食べ始める。

セレスもバニーも美味しそうに食べてくれ、微笑んでいるので瑠璃は満足だった。

勿論、ルイネもエレンも本当に美味しそうに食べてくれるから、それに、ここは食事客が他のテーブルに一切干渉しないから、瑠璃はこれが一番嬉しい。


セレスとバニーはジンガロを知っていますか、後で出てきますが本当に美味しいですよと、瑠璃が言うと、セレスはナルディ市へ来てから知ったが、私は大好きですと、嬉しそうに話してくれた。

バニーは知らないと思ったが、バニーもジンガロを知っていたのが瑠璃は意外だった。

バニーは、サンドイッチもステーキも美味しいと感想を聞かせてくれた。

食事を皆が食べ終わった絶妙のタイミングで、兎人の給仕が皿を下げると、猫人がジンガロと紅茶を給仕してくれた。


猫人が給仕した物を見てセレスが言った。

これがジンガロですか、私が良く知る物とは違いすぎますと。

バニーもこんなのは初めてで、私の国のとは違い過ぎると驚いていた。

猫人がジンガロの実を煮て、シナモンパウダーシュガーを振りかけたものですよと、教えてくれた。

バニーは良く知る国のとは違うが、こちらのも美味しそうだと言い笑顔で猫人に答えている。

そう言えば、はじめてここのジンガロを見て、ルイネもエレンも違うと言っていましたね。

さぁ、食べましょうという瑠璃に言われ、今度は外見よりも味あうのだ。

うん、今日のも美味しいと、給仕の猫人にルイネが微笑むと、「ありがとうございます」と、返事を返し厨房の方へ去った。


如何ですか、セレスが知るジンガロと違いますか。

バニーが知るジンガロと違いますかと、聞く瑠璃に、セレスは衛兵が良く通う食堂のよりもここのが断然美味しいと話す。

同様にバニーも何とかパウダーが利いているのか、こっちのが良い匂いがして上品で美味しいと話してくれた。

午後の予定ですが、午後は遠出をします。


目的はエバンスに会いに行きます。

と、言うと、エレンが喜んだし、セレスも微笑んでいる。

それを見たルイネは呆れているのが面白い。

エレンとセレスに言いますが、エバンスをいじめに行くわけではないのですから、会っても優しくしてやってくださいね。

エバンスに会いに行くのは、エバンスはアクロイゼン程でないが、地道に私とセレスが命じた事をやってくれていますから、労ってやろうと思います。


今エバンスはバンドン王国の隣国、猫人が多く住み猫人が治めるブリストン王国の王都支部に居ますから今から会いに行って脅かしてみましょうと、言い瑠璃が微笑むと、バニー以外は賛成し喜んだ。

「あのルリ様、私は遠慮したいのですが」と、バニーが言いだした。

「もう、バニーちゃんは本当に可愛いんだから。

ルリ様の目的はエバンスに会う事とその猫人のブリストン王国を脅すのが目的ですから。

バンドン王国に手を出すと、あのイサール神国の様に燃やし尽くすぞと。

バニーちゃんがバンドン王国から離れてもバニーちゃんの国の安寧が目的ですから、バニーちゃんはこの先の心配を取り除くためのですね」と、セレスがバニーに話してくれた。

では初めにエバンスに会いに行ってやりましょうねと、面白そうに瑠璃は言い、森のオアシス亭を出ると直ぐに転移して、ギルドブリストン王都支部の前に出た。

面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにお願いします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

お願いばかりで本当に申し訳ないのですがお願いです。

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