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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
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お買い物

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!!!

今日の予定の一つであるバニーの部屋着の購入は、瑠璃の思い付きで王都ルーデジアンに決めた。

「そう言えばセレスのもまだ買っていない事を思い出した瑠璃は、セレスも連れ行こう」と言うが、これにアースンが猛抗議した。

「まだ私は何もルリ様から買ってもらっていないと」アースンが強く言うので、ついに全員で行くことになった。

瑠璃は神眼を使い高級店と扱っている部屋着の質を吟味して決めた。


決めた店はシルミンド商会という店名で、店内に5名の客が居たが瑠璃が神威を使い5名の客を早々に店から出した。

「じゃぁ、行きましょう」と、瑠璃の合図で次の瞬間は、瑠璃が選んだシルミンド商会の店内にいた。


瑠璃がこちらの3人に良く合う部屋着を選んでほしいと商会主に言い、アースンにセレスとバニーを紹介した。

中年の商会主の合図で優しそうな10人の可愛い店員が現れ、店員に促され奥の方に消えて行った。

その間瑠璃達は、別室に案内され商会主からお茶をごちそうになって時間を潰していた。


さりげなく瑠璃はシルミンド商会に結界を張り、強引に店を貸し切りの状態にしたが、その前に商会主が気を使ってくれ店に貸し切りの札を出していた。

貸し切りと店が札を出してくれても、社交界が近い今は常識を無視する我が儘な貴族が強引に入ってくることを考えたからだ。


ルイネとエレンにも部屋着を勧めてみると、私達がルリ様から余分に頂くようで、それは不公平だから遠慮すると言われた。

「では、ここは本当に感じの良い店ですから、来月また来ましょう」と瑠璃が言うと、ルイネもエレンも快諾してくれた。


瑠璃はシルミンド商会主ロネットから、王都の観光にお勧めの候補地を聞くが、ロネットは観光という意味を知らなかった。

瑠璃から名物や見どころを聞くと、ようやくロネットが理解した。


「それでしたら、先ずは食ですね。

私がお勧めするのはジョージ3世通りの商店街でしょうか。

恐らくですが、屋根付きの商店街は王都ルーデジアンのジョージ3世通りの商店街だけと思います。

特に東西南北の通りが交会う中央広場を中心に、東西は屋根の付いた通りが長く伸び普通に食事が出来ますが、私は食べ歩きに最適と思いますね。


南北は東西よりも屋根付き商店街の距離は短いのですが、あちらはお菓子の名店が揃っていますから。

ジョージ3世通りはとにかく食の名店が揃っていますから、食事にお菓子と美味しい物が沢山ありますから、選ぶのが本当に楽しいと思います」


「次に観る方ですね。

その一つが、セトランド公園という、広い広い公園があります。

今は時期が悪く花は少ないと思いますが、これが春になれば公園に色とりどりの草花が咲き競い良い匂いと共に、水が地面から吹き上がる不思議な仕掛けが市民の間で大人気ですね。

それに、あそこにはその言いにくいのですが、あなた様の神様の彫像も在ります」と話してくれた。

「私の彫像ですか」と、瑠璃は苦笑した。

「もう一つは、キューザック丘という丘でしょうね。

あそこに行くと360度の眺望が利き、先ほど話したセトランド公園と遠くに王宮が見えますが、その見事な眺めに何時も多くの人でにぎわっています。

未だ探せばあるのでしょうが、申し訳ありませんが今は思いつきません」と、ロネットが話してくれた。


「有意義な情報ありがとうございます。

買い物が終わると是非行ってみましょうか」と、瑠璃が言う。

「あのそれでしたら私めが、ご案内いたしましょう」

「それは大変ありがたいのですが、今日はまだナルディ市でする事がありますから、好意だけ頂きます」と、瑠璃が言う。


その後もロネットと色々話し、最後に瑠璃が聞いてみた。

あなたは王都の人ではないですねと。

「はは、さすがは神様良くお分かりです。

私はカリック王国の出です。

私の先先代が生地を仕入れに遥々王都ルーデジアへ来て、この街が気に入り運よく空き店舗を見つけここで店を出す事が出来ました。

当初はカリック王国と2店舗で営業していたと聞いていますが、今は明るい雰囲気のするこのルーデジアンの店舗に集約しております。

私もですが、今の店の従業員は服飾の職業かスキルを持つ者で、今もこうして商いをさせてもらっています。

地元に住み着く者は信用できないから、地元の者は絶対に雇うなと、言うのが我が家の家訓です」と、ロネットは話してくれた。


私も王都の者は信用していませんし、出来ませんね。

この前は、ジョージからどうしても貰ってくれとまで言うので、邸を貰ったのですが、私の事を小娘と思って辞めた者が、私の事を知り邸に舞い戻っていたのですから。

その時私は辞めた者は二度と雇う気が無いから、邸に入れるなと執事に厳しく話していたにもかかわらず、普段居ないと簡単に主を裏切るのですからね。

それで、邸は捨てましたと、瑠璃が話すとロネットは呆れてしまった。


そんな話をしていると若い店員が会計報告に来た。


店員がすまなそうにし、端数は勉強させていただき合計で120万イェンになりますと。

それを聞いた瑠璃は150万イェンを金貨で支払った。

瑠璃にロネットが驚き、多いし、そもそも神様からお金は頂けないと言い出したが、多い分はロネットさんから良い観光地を教えてもらった情報料だと言い納得さほた。


バニーの分は同室になるセレスのアイテムボックスに持たせるよう指示を出し、瑠璃は良い買い物が出来たと満足そうに微笑み転移してロネットと店員が見ている目の前で消えた。


アースンの私室で特にセレスが恐縮する。

「ルリ様本当にこの様な高価な品々を頂いても良いのでしょうか」と。

当たり前です。

セレスはこれまで衛兵の仕事をしていたから、特に服で困る事は無かったでしょうが、部屋着となると別でしょう。

私は気にしていました。

私の大切な使徒には、品質の良い物を身に着けてもらいたいのです。


バニーは私が強引に王国から連れ帰ったので、部屋着が1着も無いのも心配でしたから。

アースンの場合は特に部屋着でも困る事は無いと思いましたが、消耗品ですから多くて困る事は無いですし、何より私の大切な使徒ですからねと、話す瑠璃に皆が感謝した。


それで、バニーの分はと、エレンが持ってくださいと、瑠璃の指示でセレスからバニーの服を渡された。

良い時間になりましたから、私達は昼食を食べに戻ります。

セレスの分はゴズが用意してくれると思いますからねと、言い瑠璃達は転移して隠れ家の庭に出た。

面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにお願いします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

お願いばかりで本当に申し訳ないのですがお願いです。

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