ジョージ6世
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!!!
一人になったジョージ6世は、自らが行なった愚行を大いに恥じたし後悔した。
まぁ、あの自惚れ屋のフントは仕方が無かったにしても、次期国王と期待していたマクネル迄失う事になり、さらに可愛い孫迄失うところだったと、ルリ様もだがあのおかしなメイド姿が可愛いルイネ殿にはこの先感謝しても、感謝したりない程の大恩があるとジョージ6世は深く心に刻んだ。
ジョージ6世に内孫外孫は多く17人は下らないが、娘の中であまり出来の良くなかったアイコを特に可愛がっていたジョージ6世は、アイコから生まれたアースンだけは多く居る孫の一人ではなく、特別な宝だった。
同じアイコの子でもキャサリンはどうでも良い、その他大勢の中の一人だった。
他の孫達と違い、アースンに強請られて幼い時は背に乗せ床を這い回る事も喜んで出来たし肩車をした時は、何度かアースンからおしっこを掛けられた事もあった、それ等全て笑ってすます事が出来た。
ジョージ6世は他の王子に王女に出来た孫に、そのような事は頼まれてもする気も起きなかったし、そもそも孫のお守りに興味が無かったのだ。
それはケリー妃も同様だった。
特にケリー妃がアースンを可愛がる姿が、普段見せる威厳ある姿と大違いで、近侍や専属メイドも呆れていた。
あれが俗にいう、目の中に入れても痛くないという物だと、当時は宮廷の内外で有名になったほどだ。
瑠璃達は転移して馬車に戻って来た。
アースンは国王の私室でセレスとJDホリソンが青くなっているのが、本当に可笑しかったと話し笑っていた。
その時、突然まじめな顔で、「ルイネさん本当にありがとうございました。
私はルイネさんに言われたことで、本当に大事な人を失うところで気づかせてもらい、多いに感謝しています。
本当にありがとうございました」と、言ってルイネに頭を下げる。
ルイネは恥ずかしそうにして、下を向くそのしぐさがとにかく可愛い。
アースンはいつの間にかすっかりナルディア領主になっていますねと、瑠璃が言う。
私はジョージの弱みに付け込み、あの交渉は本当に見事だったと思いますと、瑠璃が笑っている。
そう、それですよ、私もあの時の交渉にはさすがと思いましたと、セレスも言っている。
エレンはアースンらしさが出ていたと嬉しそうに言っている。
アースンは、そりゃそれくらい私でもやりますから。
何といっても、お爺様に孫は甘えるものですよ。
その孫に甘えられるのが、お爺様は嬉しいものですからねと、当然のように言うから、アースンも大物になったとその場の誰もが思った。
夕食の宿が近くなり瑠璃達は転移し隠れ家へ帰って来た。
アースンに関してはこれで、全ての問題が解決したと瑠璃は思ったので、明日からはまたギルド支部へ瑠璃しかできない工作がはじめるつもりだ。
そう言えば、まだ代官の検分も途中だと気づき、良い感じの忙しさに瑠璃は満足だった。
隠れ家の彩が寂しくなった庭から玄関に入ると、使用人が一列に並んで瑠璃達の帰りを待っていた。
あれ、私達が帰る時間がよく分りましたねと、不思議そうに瑠璃が聞くと、少し前までゴズさんが居られて、その後は私達の感ですと、リバが種明かしをしてくれた。
そうか、今日が給金を支払う日だったのかと、瑠璃は納得した。
瑠璃達が馬車に転移して、アースンを中心にジョージの私室でのやり取りを話している時に、ゴズが戻ってきて給金を支払ってくれたことを瑠璃はゴズの感謝し、それをゴズに告げた。
さすがゴズですね、と瑠璃が言うと、隠れ家にゴズさんは欠かせませんねと、ルイネが言ってくれた。
エレンはゴズさんに執事が一番良く合い、私はゴズさんに迎えられるのが嬉しいと話してくれた。
談話室で瑠璃が今は代官の検分よりもギルドを優先したいと話しているところへ、リバが食事の準備が整ったと報告に来たので、この話は食後のスイーツタイムとして、夕食が準備されている食堂へ入った。
ジョアンが初めてのメイド服を着た姿を見せてくれたが、そのジョアンが恥ずかしそうにするその姿が瑠璃には新鮮に見え、ルイネとエレンも良い物が見えたとばかりに微笑んでいる。
ゴズが冬用の服を今日支給してくれたようで、ネットワークでゴズに礼を言うと、ゴズはこれくらいはルリ様に仕える者としては当然ですと、言ってくれたのが嬉しかった。
ジョアン、その服が良く似合っていますよと、瑠璃が言うとジョアンもまんざらではない様子で、ありがとうございますとお辞儀をした。
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