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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
178/494

アースンと昼食

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪


今回は隠れ家で領主と一緒に使用人が食事をします。


特にスマホの場合、最初のころよりも数段読み易くなったと思いますが如何でしょうか。


楽しんでってねぇ~!!!

アースンはここに来るのはあの夜以来ですね。

説明すると、奥からジュークとジュークの家族を繋いできます。

次が、タニスンと自称ラミーのイリンダという執事です。

この女はカリック王国の間者ですね。

次が私とセレスが言いつけた仕事をさぼって逆らった、王都支部長カッティンです。


ルイネをはじめエレンもアースンも瑠璃の思わぬ怪力に驚いた。

ルリ様は意外に力持ちなのですねと、ルイネが聞くと、そうですね、ここだけの話ですがゴズよりも力はありますよ。

それは、ルイネさんが一番よく知っていると私は思っていましたが少し意外でしたねと、微笑む瑠璃だ。

瑠璃の言う事で、ルイネは恐怖の対象だったヨーゼフが瑠璃に許しを請おうと、瑠璃の足に縋った時に、瑠璃が足を軽く振るとあのヨーゼフが宙を飛び、凄まじい勢いでソファーへ激突したことを思い出した。

それから、セレスの抱き付きも、普通の人間なら吹っ飛び大怪我間違いなしだったが、大人よりも小さい瑠璃はびくともせずに受け止めていたから。


あのルリ様、カッティンとの間の2つの石は誰なのでしょうかと、アースンが聞いてきた。


少し考えた瑠璃は、どうせ分る事なので今知らせましょうか。

この2つの石は、王子のマクネルとフントです。

今回のアースンの王都行を利用し、アースンを襲うよう指示を出したのが、フントでジョージもこの1件に深く関与していますからね。


それは、ギルドを束ねその頂点に居るナルディア領主アースンがどうも邪魔なようですから。

それと、アイコと血の繋がりを無くしたいとでも考えているのでしょうと、言う瑠璃の話を聞き、この前王宮で会ったジョージ6世を見た時に、何となくアースンの第六感が働き思い当たる事があった。

特に瑠璃がジョージ6世のアイテムボックスに何か入れた時に、その予感が一層強くなったから。


そこのがマクネルで、フントを逃がそうと画策しているので、私が捕まえ石にしました。

こいつ等もアースンがナルディアへ帰った後、しかるべき時に自由都市国家連合で餌になってもらいますと、瑠璃が言う。


今日はここ迄としましょう、もし間に合わない時は私が領主の館でルイネとエレンに見せたように、今度は奴等の首にあの輪を付け、無理やりでも言う事を聞かせますからね。

アースンも見たでしょう、馬車の中で突然執事の一人が苦しみだした、あれですよ。

そのような事ばかり続けると私が退屈になり、暇を持て余すようになりますから出来れば神とは違い、地道に人としてやりたいのですがねと、瑠璃が言うと皆が呆れていた。


そうでした、アースンはそろそろ昼食の時間じゃないの。

送りましょうねと、言う瑠璃に、既に時間的に遅いから私は隠れ家で美味しい昼食が食べたいと言う。

仕方がないので、今はゴズが居ないから早めに知らせてやらなければ料理人が困るだろうと思いアースンを連れ隠れ家の庭に転移した。


中に入るとリバが瑠璃達に気づきホールに迎えに出てくれた。

「これは、領主様ようこそおいでくださいました。

ルリ様お帰りなさいませ」と、言い談話室へ案内し奥へ引っ込んでしまった。

リバは料理人に昼食の追加を頼んだ。


そのあと、瑠璃達は談話室で寛いでいると、フランがお茶を持ってきてくれた。

瑠璃が見たその手際は、さすがきっちりとゴズが教えたと、思える見事なものだった。

お茶を楽しんでいるところへ、お待たせしました昼食の用意が整いましたと、リバが知らせに来たので、使用人専用の食堂に行くと何時もの様に皆が起立して主の瑠璃を待っていた。


今日は私の大切なお客様をお連れしましたが、使用人は何時もと同じように食べてくださいと、瑠璃が言うと食事がはじまるところで、突然ジョアンがアースンの前に出て跪いた。

その行動に呆気にとられるアースンは、ようやく理解できた。


あなたが私の従妹になるジョアンですね。

さぁ、あなたも私に気兼ねをしないで昼食にしましょうね。

何といっても、ここの料理はどれもが美味しいですからねと、アースンが言うと料理人2人は嬉しそうにニコニコしている。

あなたの事はルリ様から聞いていますよ、あなたはジュークとは違うのですからね。

それに今は真っ当に生きているのだからと、アースンが言いジョアンを諭した。

さぁさぁ、美味しいスープが冷めますから、ジョアンはその辺にしてあなたも昼食を食べましょうと、瑠璃が言いやっとジョアンは席に着いた。


「アースン様にお聞きますが、道中で今まで食べて旨いと思ったものがありますか」と、ゼイロが目をキラキラさせ聞いている。

アースンが何を話すか、ビスケも聞き耳をたてている、この二人を見ると、本当に美味しい料理が作りたいと思うその気持ちが良く分る。


アースンが困っているので、瑠璃がゼイロに話す事にした。

アースンが困っているようなので、はじめに私が話しましょうね。

あれは何処だったか、そうそうベントイ伯爵領の領都ダンバー市での事です。

有りそうでない面白い名のレストランで、店名が楓の下というのですが、そこの名物料理を聞くと給仕が自信満々に固焼きパンだと言うのですよ。


あなた達料理人からしてどのように思いますか、名物料理が固焼きパンですよと、瑠璃が言うと、2人は不思議そうな顔をした。

それで、出て来たパンの表面は普通に何処にでもあるザラザラしたものと違い、表面がつやつやと光っているのですよ。

2つに割ってみると、中がしっとりとしてバターのいい匂いがし、本当に美味しいのですから。

そうですよね、お二人はどのように感じましたと、ルイネとエレンに瑠璃が聞いてきた。


私はパンも美味しかったが、オーク肉のロースステーキが印象に強く残りましたと、言うルイネに、エレンも今まで食べたオーク肉の中で一番おいしかったと話した。

もうぉ、私がオーク肉についても言いたかったのにと、瑠璃が言いだした。

オッと、これは失礼しました今は食事中でしたねと、瑠璃が言う。

それから、はじめに食べた5種類のキノコが入ったシチューは、若葉の朝露亭同様に美味しかったですと、瑠璃が話した。

如何ですか、何か参考になりましたかと、瑠璃が料理人に話した。


瑠璃の話に答えるように、ビスケが悔しいですが、ベントイ伯爵領はオークが良く獲れる、いわばオーク肉の産地ですからね。

それにしても、オークのロース肉ですか、美味しい食材が近くに有りうらやましいですと、ビスケが話してくれた。


話に出た固焼きパンはおそらくは、表面に卵の白身を塗ったのでしょうね。

バターを使いしっとりさせるか、とビスケはブツブツ言いだす。

あっ、ルリ様気にしないでください、彼奴が考え出すと何時もああなのですからと、ゼイロが話してくれた。

そのゼイロはアースンが何を言い出すのか、期待してキラキラした目で早く話してほしいと見つめている。


「そうでした、私もダンバー市の昼食はオーク肉の入ったシチューが出てきたのですが、それが、もう少し温かいと美味しく感じられるのですが、何処でも昼食も夕食も冷めた物か良くて温い物しか出てこないので、特に美味しいとかは申し訳ないのですが無いです」とアースンが残念そうに言う。


瑠璃が、それは仕方がありませんよ。

領主様に出す料理は何人もが間に入り毒味をしますからね。

「オーク肉のロースステーキは美味しいと言われても冷めた物は食べる気はしないと思いますから」とアースンが言うと、ゼイロが気の毒そうに、それは失礼しました。

ルリ様、アースン様にはこの先も時々誘ってあげて欲しいのです。

事前に知らせてもらうと、それなりの料理を作りますから、話を聞くと領主の館もですが、アースン様が本当に気の毒ですからと、ゼイロが瑠璃に話す。

それに、我々が作る料理がおいしいと言ってくださるアースン様は私とビスケのファンと思うと、何か作らずには居られませんと、ゼイロが嬉しそうに話した。

「はい、その時はゼイロとビスケによろしく頼みますよ」と、瑠璃が話す。


アースンがゼイロに感謝しているのが面白く感じられるし、他の使用人を見ると、皆がアースンを気にする者は既に居なく、皆が楽しくおいしそうに食べているが、瑠璃は本当に嬉しい。

その時、突然アースンが言いだした。


「その何処の食事も野菜サラダが出るのですが、あの甘辛いタレよりも、私はここの酸味の利いたルリ様が言われるフレンチドレッシングが、本当によく合い大好きになりました」と、いい笑顔を料理人の2人に見せる。


今日のオープンサンドイッチに小さめのステーキとシチューに野菜サラダといったメニューの後に、この前のを少し改良したと、ケーキをビスケが用意した。

本当は今夜の予定でしたが、今日はルリ様の大切なお客様がお見えですからと、いい笑顔で話した。

アースン様、先に断っておきますが我々は生粋の料理人で菓子作りのスキルは持ち合わせていませんから、不満もあるでしょうがそこは我慢してくださいと、ゼイロがアースンに話すが、アースンはただ感激したと言い料理人2人にいい笑顔を見せている。


ビスケが切り分け、それをリバの指示でジーンが給仕してくれた。

スポンジに丁寧にヘラを使い生クリームをコーティングし、荒く生クリームを塗ったヘラの跡を残すのは面白いと思うし、飾りに赤や黄色黒に緑色の木イチゴが散りばめたケーキを見た目が綺麗で本当に美味しそうだった。

ジーンに指示を出したリバは気を利かせて紅茶を入れてきてくれた。


アースンが食べるのを使用人全員が注目しているので、瑠璃があまり見つめられるとアースンが食べにくいですよと、面白そうに言うと、使用人は皆苦笑している。

一番おいし所をアースンが一口食べ、これは本当に美味しいですよと、言うアースンの表情が一瞬で笑顔に変わる。

今日は皆さんに歓迎していただき私は本当に嬉しいですと、涙ぐんでいた。

アースンが食べるのを見た後使用人は皆が思い思いに、ケーキを食べいい笑顔になるのが瑠璃にも良く分り、瑠璃自身も本当に美味しいと思った。

面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにお願いします。

引き続き宜しければブックマークもお願いします。

お願いばかりで本当に申し訳ないのですがお願いです。

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