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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
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ジョージ6世の私室1

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!!!

そのころ王宮ではジョージが激怒していた。

宰相のケンは今まで見た事が無いほどのジョージの激怒に何が有ったのかを聞き、ケンはただ震えるばかりで何も手が付かなかった。

ケンが使い物にならないと感じたジョージは、近侍に直ぐにここへマクネルとフントを連れて来いと怒鳴りつけた。

近侍はこれはただ事ではないと感じ、直ぐにマクネル王子の下に行きフント王子と一緒に王様の私室へ急いでくださいと、告げた。


国軍の司令官室のフントの下へ行き、「お前と俺を親父が呼んでいる。

直ぐ来いだとよ」と告げた。

「近侍は急げと言ったがお前何か知ってるか」とマクネル王子が聞いてきた。

「いや俺よりも兄貴の方が、親父の私室に近いし良く知っているのでは」と不思議そうに話し、とにかく急ごうと一致し、ジョージ6世の私室に入った。


「おやじ、一体何が有った。

ケンよ、お前も知っているのだろう」とマクネル王子が言う。

ジョージが息子二人を「遅い、遅すぎる。

急げと言ったろうが!」と怒鳴りつけた。

「何を呑気に事をお前たちは話している。

今ここにルリ様が激怒してこられた。

最悪王宮は消滅するかもしれないと言うのに、もっと危機感を持てと、また怒鳴りつけた。

「おやじそれは一体どういう事だ。

我々が何かルリ様の不興を買ったという事か」と、聞いたのは第2王子のフントだ。

「そうだ、お前たちの中にナルディア領主に手を出した者がおろうが。

お前たちはそいつを探し出し、捕まえ直ぐに処刑だ、絶対に処刑しろ、良いな!

それがルリ様の条件だ。

猶予は凡そ4日だ」と、ジョージ6世は言いつけた。


しかし、たかが一領主の為にルリ様が激怒されるのが、俺にはさっぱりわからんがな。

まぁ、やるだけやってみようと、マクネル王子が言うと、そうだな、たかがナルディア領ぐらいの事でと、フント王子もマクネル王子に同意するように話した。

これを聞いたジョージ6世は激怒し、顔が真っ赤だ。

何がたかが一領主?ナルディア領だ?

あぁ、貴様らは、神様が直にアースンを領主に付けたその意味がまるで分かっていないようなので説明してやろう。

聞き終わったら、何が何でも首謀者を急ぎ捕まえろ、いいな。

そして直ぐに処刑だ、でないとその首謀者は餓鬼に生きたまま食い殺されるからな。

ナルディア領主にアースンをと、神様が直にわしの下に連れてきて、神様が直にわしの前で新しい領主だ、良いなと自らが推挙されたのだ。

現状わしらは、神様に逆らっているのと同じことだ。

分ったら急げ、猶予は無いぞと、ジョージは怒鳴った。

一つ分かっているのは、クローム伯爵を捕まえ首謀者を吐かせ、そいつを処刑にしろ。

「それなら、王宮でナルディア領主もろとも神様も始末すれば、親父もアイコおばさんの一軒も綺麗に片が付くのでは」と、フント王子がジョージ6世の本音を口にした。

お前は馬鹿か!

この大馬鹿者めが、そんな事が出来るわけが無かろうがと、ジョージが怒鳴る。

そうか、首謀者はフントお前の仕業かと、マクネル王子が言う。

すまん親父にマクネル兄。

こんな大事になるとは、本当に思わなかったんだよ。

初めはほんの軽い気で、王国最強と言うナルディア兵の力がどの程度なのか見たくてな。

報告には、おかしな格好をした美人が一人で、領主のハトンプとメシーナをノシタと言うのだが、信じられるか。

俺は無理だ、それで今度は俺の子飼いの勇者に相手を頼もうと、送り出したところだと、フントが話した。


またジョージが激怒した。

お前は一体何を考えているんだ。

お前も聞いているだろうが、イストール魔王国がどうなったかを。

王都の次に、国が丸ごと壊滅している事を知らないとは言わせんぞ、この大馬鹿者めがと、マクネル王子が言う。

それは良くわかっているが、まさか神様が付いているとは知らなかったんだよ、これは本当だから。

この大馬鹿者めが、お前はその変わった服を着た美人がルリ様の使徒と一緒に居た事を知っていたろうがと、マクネル王子が言う。

使徒の一人に不思議な服を着た美しい娘が居たろうがと、今度はジョージが言う。

そうか、そうだったな、忘れていたよと、フント王子は大笑している。


フント、お前にもう一つ聞くが、誰だったかナルディア領を追放された男を伯爵にし、ナルディア領の所属にしたのもお前か。

そうそう、あれはほんの冗談半分で、男爵となっていたのを一気に伯爵にしてみたのさと、緊張した場に相応しくない良い笑顔で話した。

その方が断然面白いと思っての事だが、何か不味かったのか。

この大馬鹿者が、おいこいつを捕まえ処刑にしろと、マクネル王子に指示を出すが、「悪いが親父よ、こいつは馬鹿だが可愛い弟を俺に処刑はできない。

どこかへ逃がす事は出来ないか」とマクネル王子が言いだした。

もう良い、もうお前らには頼まんからどこか、神様の手が届かない所へ逃げろと、ジョージが言いだした。


突然、瑠璃が再度王宮へ行くと言い出した。

今度は、アースンは領主だからセレスも一緒に行きましょうと言い、転移した所はジョージの私室だった。

そこにいたのは、憔悴しきったケン宰相とジョージ6世だった。

ジョージよ、其方はこの儂を少々甘く見ているようだなと、瑠璃が陽炎を纏って言う。

儂が其方に言った事を覚えているであろうが、儂はそれが誰であろうと捕まえ処刑しろと言ったが、其方は儂の前で子でも孫でも処刑すると儂に誓ったな。

儂が居なくなると、処刑しなかったばかりか、兄に丸投げし二人逃がした。

まぁ、それは良い。

儂は今はまだ其方を責める気はないからな、しかし、儂は言った事は必ず実行するからな。

それから、其方とはこの先も良い関係を続けたかったが、やはり無理だったようだな。

良かろう、これからは其方と普通の付き合いが始まるだけじゃけぇのぉ。

おい、われゃ儂の言う事を聞かんかったが、儂は筋を通すけぇの。

われゃ儂を前にして何故跪かん、はじめて儂が来た時は直ぐ跪ずいたろうがぁ。

これも、われと儂の普通の関係じゃがのぉ。

まぁ、ええわぁ。

儂がわれを跪かしちゃろうと、瑠璃が言うとジョージ6世は瑠璃を前にして、跪き首を垂れてると冷や汗が雫となって絨毯に落ちるのをジョージ6世は見た。

よう、覚えとけぇよ。

今からナルディア領主が王都の社交界に来るが、儂が見てちいとでも不快と感じるような事をするんならそん時きゃ、われの最後じゃけぇのぉ。

今の様に儂は何時でも見とるけぇ、ちいとでもふざけた真似をするんなら、われの自慢の王都は更地じゃ、よう覚えとけぇよ。

これも、われと儂の普通の関係じゃ、ええのぉ。


さぁ、逃げたフントとマクネルを捕まえましょうか。

瑠璃の激怒した姿を初めて見たエレンとセレスは青くなり震えていた。

2人と違いルイネは何とか我慢できた。

逃げた先は知っていますからね。

本当に愚かですね、素直に私の提案に乗っていると、フント一人で済んだところを馬鹿王子2人も一度に失う羽目になるとはと、瑠璃は面白そうに笑った。

まぁ、馬鹿王子に継がせるよりも、まだ代わりは居るようですから、出来の悪い馬鹿2人は諦める事ですね。

そして、人より魔族の方がよほど信頼がおけますから、これからは人との付き合いを見直すとしましょう。

人には少しの飴は与えるがそれ以上の鞭が人には要るようですから、厳しくしましょう。

面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにお願いします。

引き続き宜しければブックマークもお願いします。

お願いばかりで本当に申し訳ないのですがお願いです。

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