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狐の結婚式

作者: 万年筆君

  天気雨のことを「狐の嫁入り」と言ったりする。そんなことをばあちゃんから聞いたような気がするがもう思い出せない。しかし、そんなことはどうでも良いのだ。 今自分が一番考えることは、ばあちゃんがいつそれを教えてくれたのかではなく、狐の結婚式はどんな感じなのかということなんだ。

  なので「つまんなそーだなぁ」なんて思った人は面白い作品を探した方が良いかもしれない。ただ、これが初めての作品投稿なので心優しい人は「しゃあねぇ、読んでやるか」という精神で読んで下さい。

                本題に入ろう

 

 本なんかでは良く日本の結婚式で花嫁は角隠しを着ているが、このご時世、ウエディングドレスが多くみられる。きっと狐もそうであろう。そうに違いない。そうであれ。

 新郎を太郎、新婦を花子として話を進めよう。

 太郎は大勢の招待客に囲まれながら神父様と一緒に花子を今か今かと待っている。 父親と共に花子は、シズシズと入場。レットカーペットを踏みしめ太郎のもとへ向かう。 ここで必ず招待客の中に泣く人が出てくるのだ。あれ、ついついもらい泣きしちゃうんだよね。読者の皆さん、ハンカチのご準備を。

誓いの言葉とキスは飛ばそう。 ここまでは大体人間とおんなじだ。 肝心なのは披露宴だ。


 主賓の挨拶では、友人代表狸の大久保が、二人の馴れ初めを語る。「太郎くんと花子さんは同じ大学で

第一印象が最悪でいつも喧嘩していて~太郎君が毎回コテンパンにされて~」   、、、、良いんだろうか、こんなスピーチで。書いているのはじぶんだが、大久保は「オブラート」という言葉を今すぐ辞書で調べるべきだ。

  いや待て、いつもいがみ合っていた二匹が結婚。何がどうしていがみ合っていた者同士が結婚にまで行き着いたのか。まさにトンデモな展開だ。 大久保君のスピーチは、言い方こそアレだが、内容は凄いいいと思うよ。

一番人間と違うのはやはり料理だろうか。 狐の結婚式なのでステーキ等は出ないだろう。

想像力を働かせて読者の皆さんも一緒に考えよう!


大きな長いテーブルに所狭しと並べられるお稲荷さん。ただお稲荷さん単品を食べるのは味気無いので

ソースをかけて食べる。(種類色々) 他にもおかき前菜、豆腐ステーキ、鮭と山菜のデザート。

 様々な料理を味わった後はお待ちかねのウエディングケーキだ。  スポンジはお揚げで作られクリームは鮭クリーム、トッピングは山葡萄の三段重ねケーキ。


 新郎新婦退場時、花嫁が投げるブーケに燃える独身狐達!(女性) ブーケはお揚げで包装された色とりどりの山菜たちだ。その日のうちに食卓に出すことが可能。今日の素晴らしい思い出は胃の中で栄養と一緒に体の一部となる

                


新郎新婦は天気雨の中、皆の歓声に包まれ車に乗って遠ざかっていく、、、。



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