第七章 不良グループは永遠
第七章 不良グループは永遠
鶴崎はしばらく学校には来なかった。俺は人しれず心配していた。しかし不良の所作を教えてくれるであろう仲が良い不良という友人がいるわけでも無く悶々としていた。
と背負い投げから一週間が経ったとき朝から学校が「ざわっ」と軽くザワついた。
鶴崎が不良友人の肩に担がれながら足も地に付けられないくらいの様相で泣きそうなくらいの顔で廊下をクラスめがけてチンバ歩きしている。俺はというと背負い投げを練習し終えた仲間意識ではないが、いつものように無言で見守りに廊下にでたが
肩を貸している不良に顎で「あっちいけ」とばかりに顔を横に向かれた。しつこく「背負いの練習どうだった?」と俺も馬鹿なのか無邪気に聞く始末で肩担ぎの不良に
「おまえはあっちに行ってろ!」と恫喝される始末である。
内心は面白く不良を馬鹿にしてた。しかし不良達の絆。それは一生ものの絆なのだと後に気づくことになる。
学校で俊彦の傘で生意気では無いが発達障害の俺は独特の立ち位置に居たのかもしれない。フレンドリーなのか?はたまた生意気なのか?
ただ不良のグループにも誘われないし不良の友人も出来ないのが俺です。輪廻転生とでも言っても良いくらいに「魔怒呂s」は続くのです。
中学は俊彦が卒業すれば俺の身も危ないかと感じてたが、この田舎町では子々孫々。不良となれば不良達の付き合いが何年後何十年後死ぬまで不良達の付き合いは残る。
鶴崎を半殺しにした報いは無かった。
俊彦。
彼の存在であろう。中学を出てもその影響力は中学の余波として残るのは必至だった。うかつに手を出せないのが血縁関係のジレンマでもあろうか。ただ
樽井だけは違っていた。