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未完成な不良少年たち  作者: 島 洋一
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集団リンチ

第二章 集団リンチ


鶴崎とはクラスが違ったので朝の面ち切りさえうまく避ければ平穏であった。しかし剣道部員は私を含めて三人である。その三人は「魔怒呂s」には嫌われていらことがこの日のわかった。

鶴崎のクラスの隣が二組である俺たちのクラス。武村君は鶴崎と同じ三組だった。なんか騒がしいのに人が動かない。そんな隣からの気配だったと後付けで認識するような直前まで平穏な私だった。

と武村君が私たちのクラス前の廊下を泣きながら通り過ぎた。

「なんだろう?」慢心も不安も尽きない未完成な不良たちの巣窟にいることを忘れていた。「馬場~」「ちょっと来いや!」

剣道部の先方、中堅、と呼ばれたので次は俺の出番で大将戦か?などと「俺がやられる訳がない!」と言い聞かせた。

だいたいなんで馬場が呼ばれる、、、なにかやってんの?まさか?」」

俺の後ろには「俊彦が居る」

三組を見に行った。

「そこには馬場が集団でリンチされてる姿があった。不良以外の人も高見している。」

とっさだった。青ざめる俺を一人の不良がもとのクラスに力尽くで二組まで戻した。

「なんであんなことするんだ!」

この不良もまた睨みを効かせたが無言だった。

夏服の開襟シャツをボロボロにしながら泣きはしない馬場が足を引き釣りながら帰ってきた。

「やられた」顔は笑ってる。そうは痛く無かったのだろう。

「島~」

やはり呼ばれたか。ここまでか、、、、、俺に反抗してたたきかえすような度胸は無かった。三組に入ろうとした。

「なにしにきた!帰れ!」

良く分からないが助かった。(俊彦の存在かも)


しかし公示してリンチする場所を鶴崎は選ばず俺のリンチの場所は男子便所だった。

TVでよくある便所でのリンチ。さてさて、どうするか?

と足は重く便所に向かう道すがら人望は無いが喧嘩は不良グループで一番という赤坂がちょっかいを俺に掛けだした。

「何なめてんだ~」と表向き声高ではある。殴ってきた。ひょいと除ける。ひょいと除ける。

「刃向かわないほうが良い。」赤坂は小声で耳打ちした。


私は不良少年が理解できない。たしかにひどく便所で殴られはしたが「威嚇」にすぎないような殴り方だった。武村にしても馬場にしても俺も致命傷は与えられてない。馬場は気が強いので何発か返したようだった。やられたのが剣道部の3人。俺だけは鶴崎以下4人合計五人に殴られた。

その共通点は小学生時代に俺がいじめてた連中であるということ。一人は喧嘩が強いが頭の弱い稲富が用心棒のように入っていたことだ。

もしかして積年の恨みによる仕返しか?とも思えた。そんなやつらが四人でも怖いというか負ける気はしない。しかし稲富は腕っ節が強く頭が弱いと来ている。何をするか分からない。稲富だけは怖かった。


「母ちゃんに言うなよ。」稲富は小学生のような言葉でリンチの終わりに俺に花むけの言葉を贈った。


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