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リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて  作者: 石原レノ
再開の果ての切なさを超えて
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私の心情

―俺は愛華の事好きだぞ?―

―世界で一番可愛い妹だからな!―

「…………また兄さんの夢…」

最近私は兄さんの……佐々波瀧の夢をよく見ます。小さい時から一緒にいた瀧君とはその頃から仲良しでした。

今は義理の兄として私と暮らしています。昔から私の事をからかっては意地悪な笑い顔を見せる兄さん。

私は兄さんのその笑顔が好きでした……イタズラされるのは苦手だけど。

「愛華ー朝ご飯出来たぞー」

「あっうん。今行くから」

いつしか…というか、どうやら私は小さい時から兄さん……瀧君の事を気にしていたみたいで、最近はそのせいか瀧君の夢をよく見ます。

今日は週末の土曜日。兄さんと2人きりの週末は私の内緒の楽しみです。

「おはよう愛華。今日も可愛いな」

「……もう。からかわないでよ」

とまぁこんな感じにいつもの様に私のことをからかってくる兄さんです。

「毎度毎度聞くが、今日用事あんの?」

兄さんの作ってくれた朝ご飯のフレンチトーストを口に含みながら頬に指を当てる。

「……特にないよ?兄さんは?」

そう私が問いかけると、兄さんは「俺も同じだ」と言って私の対面に座る。

そして唐突に襲う沈黙。私はこの瞬間がなんとなく嫌いです。

「……2人で遊びにでも行くか?」

「えっ……」

持っていたフォークをカチャンと落としてしまう私。突然の事で気が動転してしまいました。

「い、嫌なら良いんだぜ?」

「行くっ!」

と、柄にもなくテンションが上がる私を兄さんは優しい目で見ていた。

「……そっか。じゃあ朝飯食ったら行くか」

「うん!私準備してくるね!」

早々と朝食を終え、バタバタと支度をする私は、内心ウキウキとしていた。

「ふふ。どんな服着ていこうかなぁ……」

兄さんと遊びに行くのは滅多にないことだから、私はすごく嬉しかった。

…………兄さんが『好きな人はいないのか』とか聞いてきた時は少しムカっとした。

鈍感なのは兄さんの悪いとこだと思う。

……まぁそれでも―

「……兄さん」

私佐々波愛華は佐々波瀧に恋をしています。

次回最終回です。

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