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リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて  作者: 石原レノ
再開の果ての切なさを超えて
28/52

リン・真優@将棋~詰みの恐怖~

(゜Д゜)ホワァ!!

「はい王手」

「むむ、、、」

「あららぁ?瀧ったら後輩である私に負けるのかしらぁ」

放課後気が向くと向かう場所がある。そこは俺の1個下の学年、、、真優の教室だ。

暇つぶしに真優と将棋をすることがたまぁーにある俺だが、どうもココ最近は忙しいせいで立ち寄ってはいなかった。そして久々に来たと思えば連敗続きである。

「うるせぇな。ちょっと待ってろ、、、、、これでどうだ!」

パシィッと駒が将棋盤に打ち付けられる音とともに俺の顔がにやける。自分的にかなりの手だと思った。が、しかし、、。

「はい詰み」

数秒足らずであっけなく俺の策は打ち破られた。真優は何かとこういうゲームには強い一面がある。

「ん?あぁ!くっそー!」

俺が悔しがると同時に真優はふふんと鼻を鳴らす。俺がそうこうして悔しがっていると美優がリンを連れて入室してきた。

「あ、やっぱりここにいたんだぁ~。たっくんたまにここ来るもんね」

「瀧何してんの?」

リンが将棋盤を物珍しそうに指さして問いかける。

「将棋だよ」

「しょーぎ?」

俺はリンに大まかな説明をするとルールを聞いてきたのでざっとコマの動かし方だけ教えてやった。

「ほう、、、なかなかだな、、」

パチパチと一手一手打っていく。初心者とは思えない腕前に正直すごいと思った。

「なかなかね、、、下手したら私よりうまいかも」

「まゆちゃんより上手いって結構すごいよね?」

「いやいや、、、この俺が初心者相手に負けるわ、、、け、、、」

将棋盤を見ると世間一般でい『詰み』の形になっていた。先程はリンの番だったわけだからこれはいわゆる、、、

「な、なぁぁぁぁにぃぃぃ!?」

どこをどう見ても王将の逃げ場がない。完全な形だった。いつの間にと思うがリンがイカサマをした様子はなかった。

「あらーこりゃ完全に瀧の負けだわね」

哀れんだように肩をポンポンと叩かれる。悔しさが一気に膨れ上がってきた。

「リン!もう1回!もう1回やってくれ!」

俺がそう頼むとリンは快く承ってくれた。

—数十分後—

「うそだろ、、、」

もう何度対局したであろうか俺は一度も勝てぬまま何度も負け続けである。

「あと1回、ラスト!」

「えぇ~もう帰りたいよ~」

本気で嫌そうな顔をするリンを無理やり対面に座らせる。先手は俺だ。

「くそ、、、考えろ俺!何か手はあるはずだ」

次第に詰められていく俺の王将だけでなく、周りのコマを見渡す。

「っ!、、、ここだぁぁぁぁあ!」

パシィッと豪快な音が響きわたると同時に俺の表情に自信の文字が浮かぶ。

「あらー、、、これはなすすべなしかもね、、、」

今度は俺がふふんと鼻を鳴らす。リンも一変した展開を見てじーっと将棋盤を見つめていた。

「これは流石に俺の勝ちだな!やっと俺の念願が叶った—」

「そりゃ」

パシィッと勢いよく駒が将棋盤に打たれた音が響きわたる。ひじょーに嫌な予感しかしないこの展開に抗うことも出来ず将棋盤を見つめると、、、

「こりゃ詰みね」

真優の一言とともに俺はあっけなく参ったのであった。

どうものどが痛い石原レノです。

風呂上りにエアコンにあたり過ぎて喉が痛くなってます笑

将棋っていいですよねぇ(唐突)。ちなみに私はすんごく弱いです。ルール知っているくらいで腕前の方はさっぱりでした笑

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