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【完結】白紙の許婚  作者: プロト・シン
三章【故意夢遊病】
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第4話〔こいむゆうびょう〕④

「お姉ちゃん、元気でね。ありがとう」


 車椅子に乗る少女の見送りに手を振り返す。


「たまに見に来るから、元気でいなさいよ」


 うん!とよい返答に満足。


「これを、頼まれていた記録です。お礼にどうぞ」


 真っ白なファイルに(しおり)が刺さった物が、医者から手渡される。


「けど美音ちゃんを救ったのは」


「そう聞きましたが、貰ってください。全ての発端は貴女方だ」


 十三年を挿して立つ栞を頼りに、何気なくパラパラと捲っていく指先が一面を晒して静止する。


 ――時は、逆走して過去を廻り返していく。

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