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転生したが、チートは秘密?  作者: ヤマオヤジ
第1章 プロローグと少年期
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第六話:競馬に凝っても・・・・・③

さて、今問題になっているのは小柳エリカのお父さんの借金をどうやって返させるか。


すると僕の頭の中ではこんな考えが浮かんできた。

 

「普通なら弁護士頼って自己破産しちまえばいいんだが。


 但しあの借金取りはヤクザ者だからそうはいかないだろう。

 あのおっさんは食うや食わずで肉体労働でこき使われて、給料は全部取られっちまうってことだ。

 下手すると死ぬまでそうなるだろうな。


それがわかっているからあのおっさんはどこかに雲隠れしちまったんだろうねえ。エリカちゃん残してとんでもない野郎だ。」

 

 こんな大人びた考えを小学四年生がするはずはない。


これは僕の中に住みついている例のお兄さんだろう。それにしても「エリカちゃん」なんてずいぶん慣れ慣れしく呼ぶなあ。


 お兄さんの声のような考えがまた浮かんでくる。


 「さて、あのおっさんの借金は、八百万円ぐらいか。

エリカちゃんの生活費として受け取った軍資金じゃ足りねえな。


 翔太。おまえお年玉の残りが5千円ぐらいあるだろ。あれを使おう。

 ちょうど千葉の船橋競馬場でレースいくつかあるからそれで軍資金作ろう。


 なに。儲けは5千円だけ残して後はエリカちゃんのために使えばいい。」


 え?そんなことして大丈夫かなあ。ペンダントを見ると無反応。どうやら多めに見てくれるらしい。

 

 でも、子供が馬券なんて買っちゃだめだろう?僕は小学四年生にしちゃ背の高い方だけど顔立ちはどう見ても子供だよ。


 すると頭の中でこんな考えが浮かんだ。


 「なに、明日の金曜日に学校終わったら、こっそり家を出て、ナイター競馬やるんだよ。目いっぱい大人っぽいかっこすりゃ、後は俺に任せな。」


 さて、次の金曜日に夕ご飯を食べた後、僕はお父さんのズボンとワイシャツ、セーターを着込み、お父さんの靴を履いてみた。


 うちのお父さんは僕より少し背丈がたかいだけ。ズボンの裾はガムテープで調整し、セーターはなるべく縮んだのを探してそれを着た。


 髪型はオールバック。お父さんの整髪料借りて、櫛でなんとか大人っぽく見えるようになった。

 後はサングラスでなんとかする。


 なるべく気がつかれないように窓から外に出るともうまっくらで薄暗く寒かった。


 さて、千葉県の船橋ってところに着いたんだけど、ここは始めてきたところなんだ。


 初めてきたところなんだけど、なぜか何度も来たような記憶がある。しかも足取りは勝手にどんどん進み、いつの間にか船橋競馬場って書いてある場所まで来てしまった。

 

 ここには、競馬の馬券を買う人だけでなく、馬券を拾って歩く人もいる。

 また馬の予想した封筒を売って歩く人もいたり、ずいぶん楽しそうなところだ。


 でも問題は馬券だよ。馬券をどうやって買うんだよ。

 

 第一、馬券売り場には未成年者には馬券を売りませんって書いてあるじゃないか。大人っぽく見せても、声とかでばれるんじゃないか。


 すると僕の体は、あるやくざ風のおじさんに近づいて、三千円を渡し、こんなことを言った。


 「おっさんよう。第三レース、アキノヒカリオウ単章で頼まれてくれねえか。三割で頼むわ。」


 「なんだ。未成年か。アキノヒカリオウっておめえ、金どぶに捨てる見てえなもんだぞ。」


 「まあそう言わねえで頼むわ。」


 「そのかわり、負けても千円はもらうぞ。」


 で、結果は・・・外れるはずがない。唖然とするその見知らぬおじさん相手に、あっという間にこれを繰り返し、七十万円ほどの軍資金を作ってしまった。


 手伝ってくれたおじさんには二十一万円ほど渡すことになったが、四十九万円ぐらいあればなんとかなるんだそうだ。


 これがもう一人の自分の力か!すごいや。


 しばらくすると、頭の中にこんな考えが浮かんできた。


「翔太、勘違いするな。これはエリカちゃん助けるためにやってるんだ。そして勝負はこれからだぞ。」


 僕は四十九万円を大事そうに封筒に入れ、どうやってばれないように家に戻ろうかを必死に考えていた。

 

 ただ、今回はペンダントが一回も光らなかったのが気にかかった。


すみません。勢いで書いています。後で手直しが出てきますので、御勘弁下さい。

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