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転生したが、チートは秘密?  作者: ヤマオヤジ
第1章 プロローグと少年期
7/8

第五話:競馬に凝っても・・・・②

 今日はへんてこな夢を見た。


 いつもならペンダントの天使が出てくるんだけど、今日は何だか、くたびれたネクタイを締めた男の人が胡坐(あぐら)をかいていた。


 その男の人は若そうなんだけど、年を取っているようでもある。だがお父さんよりは若そう。


 「おい。翔太。お前とこうして話すのは初めてだな。本当は俺たち、こうして話しちゃいけないんだがよ。」


 その男の人は難しそうな顔でそう言った。


 ずいぶん偉そうだ。


 でも始めてあったけど、不思議と親しみがわいてくる。僕にはお兄さんはいないけど、お兄さんて、こんな感じなのかな。


 「小柳エリカか。可愛い娘じゃん。しかも父親は博打(ばくち)で身を持ち崩し、母親には見捨てられ、なんて薄幸の少女!ううっ」


 なんだか勝手に盛り上がって泣いちゃっているけど、ホント、このお兄さん、何者だろう。


「ところで、お兄ちゃん、誰なの?」


 「おお、お兄ちゃんと呼んでくれるか。実はな、俺はお前だ。信じられないかもしれないが、俺とおまえの魂は一つなんだよ。」


 なんだい?魂って・・・それがこのお兄さんと一つ?


 びっくりして口がきけなくなっている僕にそのお兄ちゃんは続けて答えた。


 「翔太、おまえは昔、木から落ちた後に、大人のような知識を持ったことや、自分でやったこともないことができるようになったろう。

 あれは俺の知識や持っていた技術なんだよ。


 あの木からお前が落ちた時、本当は死ぬはずだったお前の体に俺が魂として入りこんだんだ。

 だからお前はもうしばらく生きることができるようになったんだよ。」


 え?なんの話?ちょっと理解できない。


 「それと、普通の人間にはない能力が備わっていることは、天使が特別につけてくれた能力だ。まあ、チートっていうらしいがな。面倒だが天使の監視付きで使わなきゃならんって条件なんだがな。」


 結局、何の話か解らなかった。

 

 唖然としている僕を後目にこのお兄ちゃんは続けた。


「さて、競馬の話だな。この世界は俺の住んでいた世界とずれがあるからややこやしいんだよな。で、この年の菊華章は『ミホラッシュ』って馬が優勝、2着は『タマヒカリ』って馬がすることになっている。この時代はインターネットで賭けられないから面倒なんだよな。」


その後、このお兄さんはこの馬の種馬がどうのこうので、どういう血統で、菊花賞レース出馬まで何日で出場したとか、色々話した。

どうしてかな。普段ならこんな話は自分の頭の中に湧いてくるんだけど、このお兄さんが目の前だと、何を言っているかチンプンカンプンだ。


 そうか。僕が色々な事を知っていたりできたりするのは、実はこのお兄さんがやっていたんだ。このお兄さんは僕の体の中で、一緒にいる人なんだ。

 

 良くわからないんだけど、そう言うことなんだろう。わからなくてもそうしておこう。


 だから、こうやってお兄さんと僕が、ばらばらになってしまうと、僕はただの小学4年生に戻ってしまう。今までは一緒だったからお兄さんの知恵や知識、考えが僕の中で浮かんできたんだ。


 ところで、僕とこのお兄さんがそんなことになっていたなんて、ちっとも天使は教えてくれなかった。

 

 でも、これで僕が特別な知識や技術、そして能力を持っている理由がわかった。


 つまり、もう一人の自分って、このお兄さんの事だったんだ!

 

 それにしてもこのお兄さん、さっき気になることいったな。


 「ずっと不思議に思っていたことが分かったよ。ありがとう。ところで、しばらく生きることができる・・・て。どういう意味?」


 すると、そのお兄さんは、急に怖い顔になって、じっと僕の顔を見詰め始めた。


 「翔太。俺は実はお前で、お前は俺なんだ。まあわかりづらいかも知れないがな。お前は人間が死ぬってこと、どういうことか、わからないだろう?


 そりゃそうだ。まだ小学四年生だもんな。わからなくていい。いいか、人間はいつ死ぬか解らないんだ。」


 僕はボカーンとしてしまった。「死ぬ」だって?


 「実はなあ。翔太。さっきも言ったがよ。

お前も俺も実は一度死んだんだ。


 それを天使が何のためか、特別な能力までつけて生かしてくれることになった。

 

 俺たちがこんな特別な力を持って、生きて行くのは何の為だかわからない。でも小柳エリカみたいな子は助けてやろうじゃないか。


 俺たちの能力はそのためにあるのかも知れないぜ?」

 

 なんだか難しい話を始めたなあ。つまり、本当は死ぬはずだったのが死ななかったのは、何かをするためなんだろうな。ってこと?


 まあいいや。


 よし、まず、小柳エリカを助けよう。


ずっと謝っていますが、はじめから読んでいる人、私が自分で読み返して、表現力の至らなさに唖然としてしまいました。思わず書き直しております。申し訳ない!

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