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転生したが、チートは秘密?  作者: ヤマオヤジ
第1章 プロローグと少年期
2/8

中途半端な天国?事故死は手違い? プロローグ2

書き進めているうちに設定ミスが見つかりました。ちょこちょこ直します。

はじめから読んでいる人、ごめんなさい!初心者なもんで、許してちょうだい!

あれ、なんで俺はこんなところに寝てるんだろう。


気がついたら、真っ白な空間で白いベッドに白いガウン姿で横たわっているのに気がついた。


「やあ、眼が覚めたね。普通ならもうしばらく昏睡状態なんだがな。今回は手違いだったこともあるしな。」


なんだか妙な奴が近づいてきた。マシュマロみたいな人の形をした光りの塊が近づいて話しかけてきたからだ。


 こんな状態でビビらないわけはない・・・はずなのに妙に心は落ち着いていた。見知らぬところに寝転がされて宇宙人みたいなやつに話しかけられてるんだぜ?妙な感じだ。


 「君が言いたいことは口に出さなくてもこちらはわかるんだ。・・・・ってか今の状況は何が何だか・・・って混乱に近い感じんだろうね。


そうでもないか。妙に落ち着いているな。」


 この奇妙な奴。妙に偉そうにしゃべるな。

 でも考えただけで言いたいことがわかるってのは便利だ。口を開かずに済むぜ。


「普通の状況なら見慣れぬ場所で、見慣れぬ私の姿を見て驚いてしまったってところだろうね。でも君は沈着冷静ってところか?これは例外中の例外だな。

実は私は、君たちのところで言う、運命を扱う存在。まあ天使ってところかな。」


 何?天使だと?


 あのよく教会に飾ってある羽根の生えた奴?


 うそつけえ。


 天使がこんなマシュマロの化け物みたいなわけねえじゃん。


 「ああ、そうか。視覚的にこれじゃ天使のイメージが湧かないか。それじゃキリスト教に合わせようかな」


 そういうと光の存在は、あっという間に良く絵画に出てくる天使の姿になった。


 「これでいいかな?、で、落ち着いてはいるが、きみがここにどうして寝転がされているかについては不審に思っているね。


まあ当たり前だ。たいていの人間は理解できない。」

 


 じゃ、この状況を説明してもらおうじゃないか。



 天使さまなんだろ?あんたは。



 「実は君は、交通事故なんかで死んだんだよ。もう君が生まれる前の人生設計で決まっていたことなんだ。」


 

 !!!このびっくりマークを何回ここに書けばいいのだろう。


 俺が死んだって?


 じゃ何か?俺はもうこの世のものじゃないのか?


 幽霊なのか。今のおれは。



 「ほお、やっと死んだとわかった魂らしくなったな。


 実は交通事故なんかの事故死する運命だった魂は、しばらくの期間は昏睡しなくちゃいけないんだ。


 君たちの期間で数ヵ月ってところか。君の場合は事情があって3日ほどだけどな。そして、その後の人生の審判って奴が待っている。」



 へえ。死後の世界ってそんなふうになってんだ。って死んでから知っても仕方ないか。


 天使の話は続く。


 「ところが君には、ちょっとしたタイミングに手違いがあってね。まあ早い話が、57歳で交通事故になるはずが、なぜか27歳で死んでしまったんだよ。」



 話が何だか怪しくなってきたぞ。


 

 手違いだとお? 



 おい。つまり何か?俺は30年早く殺されちまったってことか。天使がそんなことしていいのかおい。




 「良くはないさ。手違いがあったことについては謝るよ。


 人間の寿命っていうのは生まれる前に設定されている。事故で死んだり偶然に死んでしまった魂でも実は、生まれる前に寿命を決められてきている。


中には、生まれてすぐに死んでしまう設定をされる魂もいるぐらいだ。


 なぜそんなことするかって?

 まあ、この手の知識は君が生まれ変わったらまた忘れてしまう。


 今覚えてもしょうがないじゃないか。」




 30年も早く殺されたとわかった途端、だんだんむかっ腹が立ってきた俺の顔を見て、わかった、と言わんばかりに手を振りながら、天使はこう言った。


「それでね。我々は、君を別のパラレルワールドに転生することとした。そこで君は残りの30年間を過ごすことになる。」



 ちょっとまて。なんなんだそのパラレルワールドってのは。



「この世界は多重構造になっていて、十数年ぐらいの単位で時間のずれた同じような世界があったり、大きな地震や戦争などによってどのような世界になるか、いくつかのパターンがあったりしてそれらが並行しているんだ。」



 と、ここで、急に天使が言ってもしょうがないか、ってな顔つきをして、こんなことを言い始めた。



 「まあ、理解しろって方が無理がある。パラレルワールドの説明はこの辺にしておこう。どっちにしても、今聞いたことは全て君は忘れてしまうことになる。」



 分けわからん。という俺の顔を見ながら天使は続けた。



 「それで君の処遇だが、もう別の世界の天使に話をつけたので、そこで30歳まで人生を過ごすことができる。


 この別の世界は、キミが住んでいた世界より、30年ほど遅れて文明が進化している。」

 

天使の話は続く。


「ただし、27歳の大人が突然に現れても生きて行くすべがないだろう?だから、5歳ぐらいの子供からスタートさせることとした。


 実は、高い木の上から落ちて、脳死してしまう子供がいるんだが、その子の体に君の魂を入れて、その子の魂と融合させる。


 脳の機能はキチンと入れ替えておくから心配ない。


 だからはじめのうちは、その5歳の意識と君の意識は同時に存在する。だから一緒に数年間は、その状態で生きるんだ。最終的には35歳まで生きることができる。

 それと気を付けて欲しい。その子の両親にはバレないようにしてな。」



 おいおい。30歳早く死なせたんだろ?



 チートボーナスぐらいあってもいいんじゃないの?



 例えば空を飛べるとか。


 

 前世の記憶を全部持っていけるとか。



 とてつもない力持ちだとか。



 それぐらいのサービスつけてもらわねば割が合わねえんじゃね?

 

 「肉体を持って空を飛ぶ?そりゃ無理だろ。前世の記憶かあ。これはみんな持っているはずだぜ。


 あ、通常の人間は、前世の記憶がなかなか思い出せない設定になっているんだったな。

 それじゃ、必要な時に必要な前世の記憶が呼び起こせるようにしておこう。


 体力的なチートはそれなりにつけておく。

 

 まあ、漫画のヒーローほどじゃないけどな。」



 う~ん、まあしょうがないか。それで手を打とう。



 でも5歳から始まって35歳までの人生って悲しすぎね?この子の両親泣き叫ぶよきっと。結婚もできないじゃん。



 「仕方ないじゃないか。もともとこの子は5歳で死ぬんだ。


 それが君の入れ替りのおかげで35歳まで生きるだけなんだけどね。チートもあるし、まあ人生楽しんできなよ。」



 さらに、天使はここで付け加えてきた。



 「それと君ねえ。チートつけるのはいいんだけど。向こうの天使から目立ち過ぎるとチート消すからねって念を押されるから悪目立ちしないようにな。」



「それと、さっきも言ったけど、君の記憶っていうか、意識は、転生する方の記憶つまり、向こうの体の意識がある場合、必要な時の知識や経験として生かされることはできる。

 

 つまり、転生した体の持っていた人格に君の知識や経験が加わるってことだ。でも、それは、人前では出してはいけないと向こうの天使にダメを出された。」



 え?



 何?


 じゃ、俺は現在の知識と技術を生かして、帝王とか億万長者とかにはなれねえの?そんな・・・・それより、俺自身の記憶は、必要な時の知識や経験としてだって?それも、人前で利用しちゃいけないの?



 それと、その子の魂と融合して、おれの意識も消えてしまうのか?つまり、俺自身の人格は消滅しちまうのかよ?


 「いや、そうじゃない。その体の人格としばらくは並行しながら最終的に融合する。まあ、中学生ぐらいまでは、君の人格は表に出てこれないかもしれないがね。まあ、夢にたまにチラッと搭乗できるとか、特別な場合に出てくるぐらいか。」


 何だか納得いかねえなあ・・・・と思いつつ、俺の意識は遠のいていった。

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