~あとがき~
ナナミ(七海)
カイト(海都)
前にちらっと書きましたが「ノンマルタス」は原案の段階では日本が舞台の物語だったので、あちこちにその名残があります。
番外編「幻の島」の主人公の少女は実は日本人なんですよ。
碧い髪の少年の名前は「ムーカイト」に由来してますが、漢字で書くと「海都」です。
あくまで隠し設定ですけどね。
普段はあどけない可愛い男の子が何かの時には突然頼れる存在になる。
大人の女性が思わず惚れちゃう男の子……とかって凄く好きな設定なんですよね。
ナナミは大人の女性ではないけれど、この二人は六つ違いだし、ナナミもきっとカイトが好きだったんじゃないかなあ~なんて思ってます。淡い恋心みたいな(カイトにとっても、きっと初恋だったに違いない)
ナナミがカイトに出逢ったのはカイトが八歳の時。
その約二年後……
カイトは十歳の誕生日を迎える事なくこの世を去ります。
最強のムーカイトの碧い髪と独自に備わったESP能力。
それは少年の命を著しく縮めました。
カイトの脳波と直結されているムーカイトのメイン・コンピューターは、少年の脳波が停止すると同時にムーカイトを沈め、全機能を停止するようにプログラムされていました。
~神様の贈り物~で少年が『ぼくの命はこの島の命』と言ったのはそういう意味です。
ナナミは大人になって懸命にこの島を探しますが、その時にはカイトも島も……もうこの世には存在していませんでした。
故に、この島は“幻の島”なのです。
【補足】
ムーカイトの近くを通った船にカイトがナナミをテレポートで連れて行った訳ですが、この状態だとはっきり言って「密航」ですよね。
でも、この子が海難事故で行方不明となり絶望視されていた少女だという事が分かって、一転「奇跡の生還者」扱いになります。
一時はマスコミにも持て囃されましたが、“碧い髪の少年に救われて楽園で過ごした話”は誰も信じてはくれませんでした。
この二人の別れのシーンは本編(短編漫画)ではもっと詳しく描かれます。
何時か「幻の島」本編をオール漫画で描く事が出来るといいのですが(本編ではノンマルタス一族の事は全く出てきませんけどね)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【おまけ】
UPするかどうか悩んでたんですが、折角なのでUPする事にしました。
「四天王編」の~ノンマルタス関連、頂き物紹介~で紹介させて頂いた読者様から頂いた小説に私が描かせて頂いた挿絵です。
☆コラボ小説
「幻の島」から数年後のエピソードなので、ナナミが大人になってます。
大人のナナミを描けて嬉しかったです。
黒髪の青年は小説を書いて下さった方のオリキャラさんです。
こちらはカイトとのエピソード。
ナナミのお話の続編です。
"お兄ちゃん"と呼ばれてる少年も、その方のオリキャラさんです。
少年二人を描かせて頂きました。
タイトルは――金色の光の中で――
☆二次創作
「Labrys」と「aeon~アイオーン~」の第一部を読んで下さった方は御存知だと思いますが、この作品の一部にはコラボ(R18)が含まれます。
そのコラボ部分を書いて下さった方が二次創作して下さってる作品なので、こちらは全編にR18が含まれます。
挿絵も肌色率が高いので、差し障りのないものだけをこちらにUPさせて頂きました(それぞれ一枚ずつチョイスしました)
シェルがクンツァイトに捕まって鎖に繋がれ、あんな事やこんな事をされる話です。
オニキスが救出に来るのですが……
セレスとシェルが全寮制の男子校に入学してて、二人は同室でラブラブ・イチャイチャしてるお話です。
挿絵は意識して少し可愛く描いてます。
これにて『ノンマルタス・シリーズ』は一先ず完結でございます。
応援して下さった皆さんのお蔭で無事に完結する事が出来ました。
本当にありがとうございました。