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訪問者

とりえず、お茶を沸かし居間の方へ持って行くと紫が美味しそうに饅頭を食べていた


「えぇ。ちょっとどうしてるかと思いましてね?」


「それは、親切な事だね、まだ一日もたっても居ないのに様子を見に来てくれるなんて」


「あら?これでも結構私は、貴方の事を好んでいるんだけど?」


「好んでいるなら、このような事をさせないと思うだが」


「好んでいるから、こそですわ」


そう紫が言うと自然と笑いが出てしまった

向こうもクスクスと笑っている


「それで、本当は何しに来たんだ?心配してきただけじゃないだろう」


「えぇ、さっき藍から連絡手段がほしいと聞いたものですから、それを渡しに」


「わざわざ、渡しに来てくれるとは珍しい」


「だから、心配序に…ね」


「あぁ、なるほど、そう言うことか、」


紫はテーブルの上に小さな、四角上の箱型の機械を取り出してテーブルの上に置いた

僕は、その機械を手にとり、能力を使う


「スマトン」

「電話の通じる所でこれと同じのを持っている人物と通話する事が出来る」


へぇ、これは外の世界と言っても此処の世界の代物みたいだ

此処なら問題なく使えるだろう

しかし、幻想郷にいる紫まで通じるのだろうか


「なるほど、ありがとう、しかし、紫へは通じるのか?」


「通じるわよと言っても殆ど藍が出るでしょうけど」


「君は出ないのか?」


「あら?私はこれでも結構多忙なんですよ?」


「そうか、まぁ君の式も結構強いから良いが…」


「その言葉、そのまま聞かせてあげたかったわぁ…」


「んっ?それはなぜだ?」


「あら?貴方知らないの?、藍は貴方の事を結構好いてるのよ?」


「君の式が僕を?」


「えぇ、数少ない、幻想郷の常人だって」


「あぁ、なるほど」


幻想郷で常人は確かに少ない、欲望に満たされた巫女、図書館から色々な物を盗んでいく白黒の魔法使い、それに酒好きの鬼、何でも記事にする烏天狗

どれも、ひと癖ありそうな者たちだらけだ

だからこそ、幻想郷は面白いのだが


「それじゃあ私はそろそろ、戻ろうかしら」


「もう、戻るのかい?もう少しゆっくりしていけばいいだろう?」


「私はやる事があるのよ」


「そうか、無理には止めないが、よければ、またここに来てくれ、お茶くらいは出そう」


「そう?ありがとう」


そう言って、紫の隙間が出現して、紫は中に入っていき消えた

毎度思うが隙間のあの目はどうにかならないだろうか、目が少し怖くあまり見たくない

紫が去って静かな部屋になった、気が付けば、太陽がオレンジ色になっていて夕方になっていた

あまり長く、話していたつもりはないが、もうそんな時間になっていた

幻想郷で見る夕日とこの世界で見る夕日は同じようにきれいだった


「さて…夕飯を作らないと…後は風呂か…覚える事がたくさんありそうだ」


この世界は幻想郷に劣らないほど面白そうだ



このような小説を見ていただきありがとうございます

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