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さつこい! 神威編  作者: おじぃ
北海道での日常編2

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崇められて振り付けて気絶して

「神様が、神様が登校されましたぞー!!」


「「ははーっ!!」」


 学校の廊下でリーダー格と思われる男子生徒が声を掛けると、数人の仲間たちが一斉に頭を下げ、俺を出迎えた。


「やぁやぁ諸君! 今日も神のもとで明るく楽しい学園生活を満喫してくれたまえ!」


「「はーあっ!!」」


 こんな感じの待遇を受けているのは俺だけじゃなくて、新聞部員全員と、万希葉、静香、萌香も同様に神様とかヒーローみたいな扱いをされている。


 ククク平民共、ようやく神たる俺の崇高さに気付いたか。


 そもそも何故こんな風になったかというと、ストーカーの撃退に成功したかららしい。あの黒装束、表向きはイイコちゃんで教職員からの評判は上々だったが、裏では同級生をパシッたりイジメたり、フィクションの悪い噂話を流しておとしめたりしてたらしい。まったく、どうしようもねぇカス野郎だぜ。


 アイツは誘拐未遂と殺人未遂容疑、銃刀法違反、麻薬取締法違反で逮捕されたが、取り調べの際にゴキとかなんとか言いながら息を切らしてたんだとか。どうもGKB10000の正義の鉄槌により精神崩壊したらしい。さすが俺の相棒だぜ!


 ◇◇◇


 期末試験が近いけどそんなの気にせず爆睡して過ごし、部活も無事に終わって帰宅した俺は、一人っきりだけど10000以上の仲間にダンスの稽古を施した。残念ながらドタドタすると下の階に迷惑だから俺は踊らなかった。今日はあのキング・オブ・ポップと云われたスターのスリラーな代表曲に合わせて振り付けをした。


「みんななかなかやるな! 明日はムーンウォークを練習するぞ!」


 仲間たちはピクピクと触角を動かして一斉に返事をした。GKB10000をハイパーエンターテインメント集団に育て上げるのがストーカー事件後の俺の目標になっている。10000以上の仲間が一体化してダンスする光景なんて、想像するだけで凄いだろ?


 今回は洋楽で踊ったが、基本的には二人のヴォーカルと大勢のダンスで担当が分かれている『逃避行』の曲で攻めるつもりだ。いつか俺たちも天皇陛下の前でパフォーマンスして、名実共に神になってやるぜ!


 GKB10000には殺虫剤や洗剤に対する耐久性を養うためのトレーニングもしている。ステージに立った際、心無い輩に攻撃される恐れがあるからだ。他にも逃げ足を鍛えたり翼を強化するためのトレーニングメニューもある。


 そうそう、ストーカーを倒したGKB10000には謝礼として俺たち人間から昆虫ゼリー1年分をプレゼントした。GKB10000とはいえ厳密には12000匹分だからかなりのカネがフッ飛んだが、カネで買えない恩がある。


 ◇◇◇


 気合い入れて稽古したら腹が減ったので、近くのコンビニに出掛けてハンバーグ弁当を買い、店を出ようとした時、前を麗ちゃんが通り過ぎて行くのを見た。コンビニは交差点の角地にあって、麗ちゃんは右折、カニの専門店やビックカメラ、札幌駅などがある方向へ向かっている。きっと万希葉んでも行って帰る途中だろう。


 よぉし、人気ひとけないし、ファーストスカートめくりでもしてみるか!


「うーららちゃーん!」


 スキップしながら麗ちゃんに接近! スカートめくったら顔紅くして、キャー! 神威くんのエッチー! なんて言って両手でスカート押さえたりしてな!


 うほーいっ! 妄想だけで興奮してきたぜ!


 麗ちゃんまでの距離2メーター、1メーター、到達!


 ヒラッ!


「キャッ!?」


 うほーいっ! 可愛い声出しやがって! さあさあ麗ちゃんのパンティーは何色だぁ!?


 ドンッ!


「うおっ!?」


 あれ? スカートめくったら麗ちゃんが消えた。それに、後頭部にハンマーで打たれたような激しい痛みが…。


 俺は状況を把握出来ないままその場に倒れ、気絶した。

 ご覧いただき本当にありがとうございます!


 前回までちょっとシリアスでしたので、今回はクッションの回にしました。


 下ネタまつりの物語ですが、そろそろ少しくらいは恋愛モノらしい展開になりそうです。


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