静香も女のコ
「きゃああああああ!!」
廊下に出た途端、目の前を歩いていたショートヘアの女子…あー、あれだ、確か万希葉とか静香と同じバンドで隣のクラスのスキー場みたいな苗字の…あっ、留寿都萌香だ! 留寿都萌香が凄まじい悲鳴を上げた。
「なんだ? ゴキブリでも居るのか?」
悲鳴が聞こえたため、他の部屋の連中が次々と出て来る。
出て来た連中は何故か一様に俺を寒い目で見る。
「ねっぷ、下」
部屋から出て来た勇に促され、俺は下を見た。
「あ…」
そうだ、俺、オチン丸出しだった。しかも麗ちゃんに呼び出されて興奮してるから少し元気だ。
「ねっぷサイテー」
「なんだと!? オチンくらいで悲鳴上げやがって! 留寿都に何か損害あったか!?」
むしろ大事なモノを見られた俺が賠償請求したいぜ!
っていうかアレだ、留寿都のヤツ、もしかして処女か?
「ううん、別に何もないよ。エロで有名なねっぷだからこんな事もあるかと思ってたから内心そんなにビビってないし」
一転、ケロリとした様子の留寿都。
「お、おぅ、そうか…」
でもなんか俺のほうが複雑だわ…。今まで数えるほどしか会話してない留寿都でさえ、俺がオチン丸出しで出歩くのは想定内なんだな…。
確かにスカートめくりだけは無差別にやってたから、留寿都のパンティーも見たぜ? ヨモギ色っぽいの。でもだからといって、オチン丸出しが想定内ってのはな…。
「うん! じゃね! あんまりオチンチン見せびらかしてると好きなコに嫌われちゃうゾ☆」
留寿都は俺に忠告して、ルンルンとその場を去った。部屋から出てきた連中は順次引っ込んだ。ふぅ、ここが男子フロアで良かったぜ。そういや留寿都のヤツ、なんで男子フロアに…? まぁいっか。たぶんこのフロアでしか売ってない飲み物でも買いに自販機へ向かう途中だったんだろう。
◇◇◇
今度こそオチン丸出しが想定内だと誰かに言われぬようスウェットスーツを着込んでから俺たちの部屋を出て麗ちゃんたちの部屋に到着すると、静香が出迎えてくれた。
「よう! 話は聞いてるぜ。麗と万希葉はまだ戻ってないから少し待っときな」
「わざわざ部屋でする話ってなんなんだ?」
俺も感じていた疑問を勇が先にぶつけてくれた。まさかガチで乱交パーティーじゃねぇだろうな!?
「さあな。アタシもなんも聞いてねぇ」
「そっか。ねっぷが乱交パーティーとか言い出すからてっきり」
「おいおい! そんな事言ってねぇぞ! 心の片隅で期待してたけど」
さすが親友だぜ。俺の心を読んでやがる。
「はははっ! なんなら二人が戻るまでアタシと遊ぶか!?」
なななななにーいっ!? 静香と!? そんなの想定外だぞ! オカズにした夜はあったけど。
すると、静香は背後から俺と勇に肩車の要領で抱き着いた。
「おっ? 静香の胸、ちょっと大きくなったか?」
昨夏見た時は気持ち膨らんでいる程度だったが、現在はBマイナスくらいありそうな感触だ。
「ああ、まあな。竿は挟めないけど」
「ほ~、ま、頑張れ!」
「おう!」
胸はともかく、静香のカラダは華奢で、女の子の匂いがした。
ご覧いただき本当にありがとうございます!
今回は予定しておりました部分まで辿り着けませんでした。申し訳ございません。




