6 一人じゃないから Ⅱ
「来たぞ――――っっ」
人々の恐怖の声が響き渡ります。全身に刺青を入れた男がこそこそと街灯の陰に隠れ、頭を剃りあげた大男が慌てふためいて逃げ出します。
そうなんです。
クラレストの街を肩で風切って歩く僕たちは、リーデンベルク三兄弟。
人々の尊敬と憧憬を一身に受ける、強くて格好いい三兄弟なんです。
僕の右には長兄のトーニオさん。右手に透け透けのネグリジェ、左手に孔雀の羽を持ち、背中に大きく『愛』と書かれた看板を背負っています。
左に次兄のレオンさん。クマのぬいぐるみを抱いて、ふわふわもふもふの柔らかそうな、ウサギの耳のついた白い帽子をかぶっています。
何か、変――――。そう思ったけど、僕は気にしませんでした。モップを掲げ、兄たちに高らかに宣言したんです。
「殴り込みだあっ!」
ぱっちり目を開くと、朝の光が窓辺に差し込んでいます。
夢だった……。よかった、殴り込みに行かなくて。僕はホッと胸を撫で下ろし、起き上がって部屋を見回しました。
今朝は不思議なことに、トーニオさんの姿がありません。
ベージュ色の家具や薔薇模様のソファがあって、どこから見ても僕の部屋ですが、何となく変な気分です。
僕の部屋って、こんなにガランとしてたっけ……。
毎朝トーニオさんの攻撃があって、ついこの間までレオンさんのマットレスがドアの前にあって、その時は事態の対応に追われるばかりだったけれど、すべてが無くなると寂しい……。
ふっと息を吐き出し、顔を上げるとドアの下に白い物が挟まっています。僕は起き上がって白い封筒を手に取り、中の便箋に目を走らせました。
「おはよう。俺の裸体が恋しくて、さぞ寂しい思いをしていることでしょう」
思わず四つ折りの便箋を閉じました。裸体って何、裸体って。こんなことを書く人は、一人しか思い当たりません。
恐る恐る便箋を開いたけれど、
「俺は、今日も君の裸体を想像しています」
すぐに閉じました。確定です。トーニオさんは、本物の変態なんだ……。
「想像だけでは満たされないので、君と愛し合える日を楽しみに待っています。トーニオ」
ないです。永遠にないです。
そうは思うものの、トーニオさんは僕が寂しい思いをしてるんじゃないかと気遣ってくれたんだと思い、心の中がほんのり温かくなりました。
僕は便箋を丁寧に折り畳んで机の引き出しに入れ、ふと思ったんです。トーニオさんは僕を気遣うことで、昔のレオンさんを気遣っているのかも知れない。
もしかしたらトーニオさんもひどい境遇にあったのかもしれないけれど、レオンさんにしたひどい事の数々を後悔していて、僕を気遣うことで償いをしているのかも知れません。
レオンさんが僕に優しくしてくれるのも、僕を好きだと言ってくれたのも、僕があの頃の自分に似ているからなのかも……。
それでも僕の喜びが消えるわけはなく、昨日レオンさんが僕を好きだと言ってくれたことを思い出してふわふわ天国にいるような幸せな気分に浸りながら、僕はいつものシャツとズボンに着替えキッチンに向かったんです。
朝食の後片付けをしていると、アンナさんと臨時雇いのランドリー・メイドが洗濯物を抱えて庭に出て行くところに出くわしました。
ランドリー・メイドはお洗濯専門のメイドで、週に2度、3人来ることになっているのですが、夏場は人手不足で今日は1人しか来ていません。
濡れて重くなった洗濯物を干すのは重労働で、僕は腰を痛めているアンナさんのお手伝いをすることにしました。
「ディリア様もご結婚前は、よくこうしてお洗濯物を干してらっしゃいましたよ」
僕とアンナさんは洗濯物を干し終わり、木陰で一息つきながら、青空にひらひら翻るシーツを眺めていたんです。
アンナさんの言葉に、僕は驚きました。男爵令嬢が洗濯物を干す?
「あの頃は、借財を抱えてましてね。ディリア様のお父様はとてもいい方だったんですけれど、領地経営の才覚には欠けた方で……。リーデンベルク家は称号こそ男爵ですけれど、ご先祖様のお陰で公爵並みの広大な領地を持っていたんです。それが……まあ、その借財のためにロレンツォ様と結婚されたようなものなんですよ。ロレンツォ様はトーニオ様のお父様で、ベネルチアの富豪の三男でいらっしゃいましてね。ロレンツォ様ご自身やり手の実業家でしたから、あっと言う間にリーデンベルク家は裕福になったんですけれど…………」
アンナさんは、ふうっとため息を洩らしました。
「相性が悪かったんでしょうね、ディリア様とロレンツォ様は。ディリア様は男爵家の一人娘でお姫様育ちで、何と申しますか……誇り高いと申しますか……。平民のロレンツォ様を見下すようなところがおありだったのですよ。ロレンツォ様にはそれが我慢ならなかったのでしょうね、次第にディリア様を憎むようになられて……。ディリア様は大らかで物事にこだわらない性格で、ロレンツォ様は細かくて神経質でいらっしゃいましたし、ロレンツォ様は…………何と申しますか、命令するのが好きな方で、ディリア様は命令されるのが大嫌いで……。何をするにも意見が全く合わないのにご夫婦だなんて、不幸なことですよ。もっともそういう貴族のご夫妻は多数いらっしゃいますけれど、ディリア様はご自分に正直だったのでしょうね。仮面夫婦にはなりきれなかったんです。当時ディリア様ご一家はこちらのお屋敷ではなく、別宅に住んでおられましたけれど、ロレンツォ様は外に愛人を作ってしまわれるし、顔を合わせればお互いに罵り合って、陰湿な報復をし合って。でもそのうち、ディリア様の方がぽっきり折れてしまわれたんです。心を病んでしまわれましてね…………」
アンナさんは、目頭を押さえました。
僕の知ってるディリアさんは陽気で天真爛漫で、大輪の薔薇のような女性です。こんな辛い過去があったなんて――――。
「ディリア様は離婚を望まれたんですが、お父様に反対されましてね。仕方なくアーデンに住まいを移されたんです、ロレンツォ様とは別居されて」
アーデンは、温泉が湧き出る有名な保養地です。
「トーニオさんもご一緒に?」
アンナさんは、首を横に振りました。
「ディリア様から見れば、トーニオ様はロレンツォ様に似ておられるんですよ。トーニオ様には何の罪もないけれど、トーニオ様を見るたびにロレンツォ様を思い出すような事は、避けたかったのでしょうね」
「ロレンツォ様は、トーニオさんを可愛がっておられたんでしょう? 跡継ぎですものね」
「どうでしょうねえ。……ディリア様が屋敷を出られたのはトーニオ様が2歳ぐらいの時で、その頃はごく普通のやんちゃな坊ちゃまだったんですよ。ところが戻って来た時、トーニオ様は7歳で、無口で表情が暗くおなりで……。私はディリア様のお供をしてアーデンにおりましたから、5年の間に何があったのかは存じ上げないのですが……」
そう言いながら、アンナさんはまた目頭を拭きます。あのトーニオさんが、無口で暗かった……。どんな生活だったのでしょうか。
「確か、ディリアさんは離婚されたんですよね?」
僕の言葉に、アンナさんは小さくうなずきました。
「ええ。……トライゼンでコレラが大流行して、ディリア様のご両親がお亡くなりになったんです。トーニオ様は軽症で済みましたし、ロレンツォ様は一時は危篤だったものの、奇跡的に回復されて……。死にかけたことで、何か思うところがあったのかもしれませんね、回復するなり離婚を申し出られて……。潔い方でしたよ、ロレンツォ様は。男爵の称号とトライゼンにあるすべての財産をトーニオ様に譲られて……。もっとも故郷のベネルチアにもその他の国々にも、多額の財産をお持ちでしたけれど。そうしてロレンツォ様は、ベネルチアに帰って行かれたんです」
「それからこのお屋敷で、ディリアさんとトーニオさんが仲良く暮らし始めたんですね?」
「仲良く……ええ、そうなんですが……。ディリア様はお忙しくて……。領地経営は簡単なことではありませんし、二度と借財は御免だと思ってらっしゃったようです。ディリア様は領地を回られて、トーニオ様は家庭教師とお屋敷に残られて……」
ひどい、と僕は思いました。僕には7歳までの仲良し家族の思い出があるけれど、トーニオさんにはそれすら無い……。
「それをやめさせたのが、クリスト様だったんです。クリスト様はレオン様のお父様で、長らくフェルキアで暮らしておられたんですが、コレラ後のトライゼンを立て直すために戻って来られたんです。お医者様でしたから、クリスト様は。そうしてディリア様とご結婚されて……。ご結婚後、明るくなられましたよ。ディリア様だけでなく、トーニオ様も。クリスト様はトーニオ様にとっても、良いお父様でした。本当にいい方でしたのに……」
アンナさんはそう言って、涙ぐみました。
フェルキアはマイセルンを挟んだ隣国で、大国です。
フェルキアでの暮らしを捨て、故郷を救うために戻ったレオンさんとお父様。
そのお父様が亡くなり、血のつながらない人たちの間で暮らさざるを得なくなったレオンさん……。
トーニオさんはディリアさんの実の息子で、僕はパパの実の娘で、レオンさんだけが誰とも血のつながりが無いんです。
レオンさんは、どんな気持ちでこの屋敷で暮らしているんでしょうか。
「ダニエル様は笑わせてくださると、ディリア様はおっしゃってましたよ。クリスト様が事故でお亡くなりになってからというもの、お屋敷にこもりっきりで泣いてばかりでしたから。トーニオ様やレオン様も心配しておられましたけれど、ダニエル様と知り合ってからのディリア様は、それはもう娘時代のディリア様に戻られたように明るくなられて」
ずっと仲がいいままでいて欲しいと、僕は心から思いました。僕は、ずっとここにいたい。こんな気持ちは初めてです。今までは何処でもいいからパパと一緒にいたいと思っていたけれど、今はこの屋敷にずっといたい。
望んではいけない事だと、頭では分かってるんです。何せ浮気者ですから、パパは。でも今度ばかりは、パパの中の虫が騒ぎ出しませんようにと祈らずにはいられませんでした
午前中の勉強が無事に終わり、軽い昼食をすませ、僕はキッチンでアップルケーキを焼きました。
鶏卵に砂糖を加え、泡立てて泡立ててひたすら泡立てて、白くふんわりしたクリームになるまで泡立てます。
美味しくなあれと呪文を唱え、食べてくれる人の顔を思い浮かべながら、愛情をこめて。
レオンさんとトーニオさんが幸せになりますようにと祈りながら。
スライスした林檎とシナモンとナッツとバターを加え、型に流し入れて薪のオーブンで焼いていると、突然ホールが騒がしくなりました。
レオンさんとトーニオさんが声高に議論していて、声は徐々に近づいて来ます。
「うーん、いい匂いだ」
トーニオさんが顔を出し、続いてレオンさんが
「新たな罠が仕掛けられたようだ」
と、何かの招待状をぴらぴらと顔の前で振りました。
「メイドくん、王宮で社交界デビューだよ。自宅でのデビュー前に王宮から招待されるなんて、薔薇色のデビューだね」
「社交界……デビュー……」
僕は、青ざめました。最も怖れていた瞬間です。
「その、僕、まだ……14歳だし、ダンスは下手だし、話術はもっと下手だし……」
「心配ないって。話術はすぐに慣れる。ダンスはレオンが教えてくれる」
「俺がダンス?」
レオンさんが、ぎょっとしたように見えました。
「当然。分担しようよね。俺はメイドくんを連れて、ドレスやら何やら買いに行かなきゃならないんだから。それともレオンちゃん、婦人服店に行く気ある?」
「ない。……わかった。ダンスだな」
珍しく動揺するレオンさんの様子が可笑しくて、僕は笑ってしまいました。
「あの、それで、罠って何ですか?」
「ああ、正式に社交界デビューしていないお前を、誰がどんな手段を使って何のために王宮に招待させたかってことだ」
レオンさんは腕を組んで壁にもたれかかり、トーニオさんはふんと鼻で笑っています。
「恐らく公爵令嬢あたりが王宮の女官あたりにねじ込んで、何か良からぬことを企んでるんだろうね。でも、心配いらない。メイドくんには俺たちがついてるよ」
「でも、そういうことなら、断った方がいいんじゃないでしょうか?」
カミーラさんの怒り狂った顔が浮かび、僕は怖気を奮いました。
「そうはいかないんだよ」
レオンさんが、苦い顔で首を振りました。
「王宮からの招待状は、よほどの事情がない限り断れないんだ」
「昔、面倒だからって断った臣下が反逆罪に問われたことがあってね。そいつ、地下牢に放り込まれてる間に国王が亡くなって、それっきり忘れられてしまったんだよ。ようやく出て来た時には、3年経ってた。そういう目に会いたい?」
僕は、ぶんぶん首を振りました。
王宮舞踏会まで、3日しかありません。
僕はすぐにトーニオさんに連れられて、クラレストで最も人気が高いと言われる婦人服店へ行きました。
マダム・ポワティエが愛想のいい笑顔で迎えてくれ、僕たちは上得意客のみが入れるという奥の部屋に案内されました。
「この度は男爵夫人のご結婚、おめでとうございます。こちらが新しくみえられた令嬢ですのね。ほころびかけた薔薇の蕾のような方ですわね。お色は、パステルカラーのような淡いものがよろしいかしら。お嬢様ぐらいの年齢の方には、ピンクやレモンイエローが人気ですのよ」
と奥からサテンやシフォンの布地を取り出し、立ったままの僕の肩に掛けます。
「そのライトブルーのシルクタフタがいいな。チュールレースを袖や胸元に使って。余り肌を露出しない方が、本人の精神衛生上いいだろう」
「そうですわね。それではこういうデザインで……」
「いい機会だから、訪問着や乗馬服も数着頼んでおこう」
「それでしたら、こちらのデザインなど……」
マダムが開いたデザイン画をのぞき込み、僕を立たせたまま二人でああでもないこうでもないと相談し、結局ドレスを着る本人の意向などそっちのけで決まってしまいました。
トーニオさんが席を立っている間に採寸し、戻って来たトーニオさんの隣には両手一杯に装飾品――――手袋やストッキングやハンカチや扇――――を抱えた店子が立っています。
男性のトーニオさんにストッキングまで選んで貰うというのは……何となく恥ずかしい。
「トーニオさんはどうして、こういうことに詳しいんですか?」
「慣れてるからだよ」
僕の質問にさらりと答えるトーニオさんの涼しげな顔を見上げ、僕はぴんときました。きっと、悪い女性のお陰なんです。
大量の買い物にマダム・ポワティエは終始上機嫌で、
「舞踏会用のドレスは、3日後の夜に必要なんだ。お願いできるかな」
というトーニオさんの頼みにもにっこりとして、
「明日のこの時間に、仮縫いにお越しください」
と優雅にお辞儀しながら、僕たちを見送ってくれたのでした。
「君は自分で思ってるより、はるかに綺麗で魅力的な女の子だよ」
馬車の中で、トーニオさんが僕の顔をのぞき込み、誘惑するような目つきで言いました。
「どんなに美しいドレスも、君本来の美しさには及ばない。装飾品も宝石も、君の引き立て役に過ぎない。だからね……」
僕の耳元で囁くんです。
「裸が一番いいよ」
生まれて初めて、殴ってやろうかと思いました。そんな僕の顔を見て、トーニオさんはにっこりしています。
「しかめっ面も可愛いよ」
僕は、振り上げた拳を降ろしました。トーニオさんという人は、どこか憎めないんです。
会話が巧みで、おそらく女性扱いも巧みなトーニオさん。優雅で美しい貴公子のトーニオさん。でもふとした瞬間に、暗い陰が見えるトーニオさん。
子供の頃、何があったんでしょうか。尋ねたら、トーニオさんの気分を害してしまうでしょうか。誰だって、嫌な記憶には触れられたくないものです。でも昨日レオンさんが僕を慰めてくれたように、僕もトーニオさんを慰められないかと勇気をかき集めました。
「何? 俺をじっと見つめて。どうしたの?」
「え、あの……実は……」
「そうか。やっと俺の告白に応えてくれる気になったんだね。うれしいよ」
「告白?」
君に惹かれてると、魂を吸い取る悪魔みたいな美しい微笑を浮かべてトーニオさんが言ったことを、僕は思い出しました。魂を吸い取られたくないから、僕は聞かなかった事にしたんです。
「えっと……そういう話じゃなくて……」
過去の辛い記憶について、どう切り出しどう話して貰おうかと僕は頭をひねりました。
「初めてにふさわしい場所を色々考えてはいたんだけど。構わないよ、馬車の中でも」
「は……?」
「狭いから奔放なことは出来ないけど、それは次の機会まで取っておこう」
そう言ってトーニオさんが僕の肩に手を置いて、綺麗な女の子みたいな魂を吸い取る悪魔みたいな顔を近づけてきたから、僕の唇がわなわな震えました。
「ちが……そういう……ひっ……ひ――――っっ」
僕は馬車の中で後ずさり、壁に背中をはりつけて叫ぶばかり。
「あのねえ……どうしてそう……何でも真剣に……あはははは」
トーニオさんは、お腹を抱えて笑っています。……からかわれたんだ。
何度も同じ手に引っ掛かる自分を、僕は心の中で罵りました。
翌日の朝、僕は夢を見ることなく夜明け前に目覚めました。
ドアの下にトーニオさんからの手紙はなく、何となく寂しい気もしたけれど、この屋敷に来て初めて日常生活らしい日常生活が始まったような気がしました。
午前中は勉強とアンナさんのお手伝いに精を出し、午後は婦人服店に仮縫いに出掛け、そして夕食後――――。
僕はドキドキしながら、舞踏室に向かったんです。レオンさんとダンスの練習をすることになっていたから。
男の子の格好で踊るのはどうかと悩みましたが、結局いつものシャツとズボン姿です。レオンさんは気にならない様子で、僕に手を差し出しました。
開け放たれた窓から夜風が入ってきて、レオンさんの黒髪をなびかせています。オルゴールが優しい音色を奏でる中、僕とレオンさんはワルツを踊りました。
トーニオさんとは気軽に話せるのにレオンさんが相手だと言葉が咽喉のあたりで止まって出て来なくて、手も足も震え、どくんどくんと心臓の音が耳に響きます。
レオンさんの優しい瞳に僕が映っているのを不思議な気持ちで眺めながら、僕の顔は熱くなり、きっと耳まで赤くなってるに違いない。
レオンさんは何も言わずじっと僕を見つめながら、踊ってくれました。
僕はやっぱり、レオンさんが怖い。優しい人だと分かっているのに怖い。どうして怖いのか自分の心が見えず、見えない自分の心はもっと怖い。
レオンさんの腕の中は緊張するけれど心地良くて、僕は朝までだって踊っていたいと思うのでした。