46 水守カナタの日常 その3
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「ふぅ…」
VRヘッドを外して少し深呼吸。いや〜、危うく戦犯になる所でしたなぁ…。流石硬いカラス。まさかのボスを討ち取ったらしい。…あの後少し爆発に巻き込まれたらしい黄昏の団長さんに笑顔で詰められたけどね……。
さて、イベントも終わって休憩です。…凄いよねぇ。今の技術ならイベント期間だけだけど、時間圧縮とか出来るんだもん。昔はそんなモノ無かったってじっ様が言ってたし…。どうやってイベント走るんだろうね?…偉い学者の先生が浦島太郎になる〜とか言ってるけど、成長して何が悪いんだか。脳の老化なんて今の技術でなんとでもなるというのに…。
まぁ、休憩は必要だからね。ずっとログインしっぱなしで最悪死ぬなんて事件も昔の話。今は強制ログアウトされます。…さて、現在11時23分。……ふむ。
プルルルル…。ポン…。
「はい。」
「もしもし、永遠?」
「どうしたの?。」
「えっと…、ランチデートとか、どう?」
「行く。」
「早ッ。…用事とかない?」
「今無くなった。」
「そ、そうかぁ〜…。ソレならイベントの感想とか色々喋りたいから…。オススメある?」
「…迎えに行くからその時に決めましょう。」
「あはは…。うん、待ってるね」
「カナタ。」
「うん?」
「楽しみね?。」
「あははッ…!うんッ。じゃあ、またね」
「ええ。」
……。はぁ。可愛すぎんか…?まったく…、クーデレなんだからッ!お猫様の永遠も良いけど、やっぱリアルの永遠よ…!
さて、デートである。…え?ほぼ毎日会ってる?…好きな子の違う面が見れるのがデートでしょ。…学校のお澄まし永遠も勿論良し。
うむむむ…。デートコーデ何しよう…。……良し。水色ワンピ君。君に決めたッ!
「あら、おめかしして何処か行くの?」
「うん。永遠とご飯食べてくる」
「カナタ?」
「うん?」
「頑張りなさいっ!」
「うんっ!」
母上は永遠がお気に入りだからね。味方なのだよ。
「おや?カナタちゃん、お出かけ?」
「永遠とご飯なの。ばっちゃまはいつ帰ってたの?」
「今朝よ〜」
「身体に気をつけなきゃダメだよ?」
「そんな柔に鍛えとらんよ〜」
我が家の化け物枠その2こと水守芹。通称セリばあ。…因みにセリばあって言った近所のガキ大将はアイアンクローの刑に処された。セリちゃんって呼ばないとダメらしい。私は孫なんでばっちゃま。
そして、じっ様と同様の見た目詐欺のお人である。
黙って居れば私のおねぇちゃんで通る。…そう。通るのだ…。母上と3人でお買い物した時は、ナンパ野郎が母に猛烈アプローチ掛けて、ばっちゃまをガキ扱いしたからね…。当然。ばっちゃまのアイアンクローの刑が炸裂した。
見た目10代の女の人にアイアンクローされて悲鳴をあげるナンパ野郎。…私があのゴミ虫共を毛嫌いする理由の一つだね。…そんな逸話が沢山あるのが、ばっちゃまなのだ。じっ様と今でもラブラブなのも凄い。
因みに、1番危険扱いされてる人物でもある。…そう。ふらっと何処かへ行って、ふらっと帰ってくる。なんでも、世直しの散歩らしい。
「気を付けて行くんだよ〜」
「大丈夫ッ。邪魔する奴は捩じ切るから」
「ホッホ…。あ、そうそう。近くに教会が出来とるんじゃが…」
「見たよ?かなり力が入ったステンドグラスだった」
「ふぅむ…?あたしが居ない内に急いで建てたのかねぇ…」
「かなり美人なシスターさんがいたんだよ。中々お目に出来ないレベルなのッ!」
「あらあら、永遠ちゃんにチクッちゃおうかしら」
「母上っ!それだけはっ!?」
「何にせよ、一回行ってみるかねぇ…」
ピンポーン…。
「永遠ちゃん来たわよッ」
「うん。行ってくるッ!」
「ホッホ…。行ってらっしゃい」
相変わらずの黒塗りリムジン。…後方ドアが開いて乗り込む。
「こんにちは、カナタ。」
「こんにちは。…ありがとね、永遠」
「私がしたい事だから。何が食べたいか、リクエストはある?。」
「うーん…。永遠と落ち着いて話せる場所なら何処でもオッケーなんだよね…」
「それなら、個室で中華が食べられる所にしましょう。」
「良いね!」
「白銀、お願い。」
「了解致しました」
「そう言えば、ゴブジェネさんと酒盛りしてたって?」
「ええ…。中々話のわかる御仁でした」
「原因は解明出来たって事?」
「それが……。残念ながら彼らの話しで分かったのは、寝床を掘っていたらダンジョンにぶち当たった。そして凄い勢いで湿度に満たされて赤毛に襲われた。」
「変わんないね…」
「ええ…ですが、赤毛の素顔を見たのはうちのクランと、恐らくですが、その赤毛に先にやられた冒険者数名のみ。手配書は赤毛キノコでした。…なので、赤毛のPC、もしくはNPCは要注意で見る必要がありそうです」
「プレイヤーの可能性があると?。」
「はい、先行組も中には進んでいる者も居ますし、イタズラに混沌をばら撒く悪意の塊もいます」
「確かに、いるわね…。」
「闇の覇権?」
「カナタ。アレらは愉快犯であっても戦犯まではやらない。…かも。」
「なるほどね。そっちも注意するよ」
「御二方、到着しました」
「ありがとう。」
「ありがとうね白銀。…お昼どうするの?」
「ご心配無く。済ませてありますので」
「どうして、この堅物があのワイルドイケおじになるんかねぇ」
「アレは理想ですから」
「カナタ。行きましょう。」
「あいあい」
「…。」
そして、アイコンタクトで頷く白銀よ…。永遠と手を繋いで、、中華楽しみだねッ。
SAN値直送手配書を配られて、ギルドの受付さん達が強制ダイスロールしたとかなんとか。\(^ω^)/




