レズビアンの世界へようこそ
俺の愛しの彼女は、この世界ではただのどSのようです。
誰か助けてください。
お願いです、誰でもいいですから。
この彼女の皮を被ったどSを成敗してください。
「じゃ、私のこともわかってくれたみたいだし、早速……」
無信仰者である俺がどこぞの神様にでも彼女討伐を願っていたとき。
俺が討伐したいと願っていた彼女は、まるでそのことを忘れさせ、彼女が天使ではないかと錯覚してしまうほどの笑顔を俺に向けながら、俺の右腕をガッチリと掴んだ。
右手首を掴むそれは、万力に匹敵するかのような力で掴み――って、いだだだっ!
「痛い痛いっ!」
「あんまり暴れない方がいいよ? あかりは、本気を出しても私には勝てなかったんだから」
そう妖艶に微笑む彼女が告げるのは、実質の死刑宣告。
その言葉の意味を理解した俺は、自分でもありありとわかるほど全身の血が引いていった。
つまり……逃げられない。
「まっ、待って! たんまたんま!」
「たんまなし」
ニッコリと、本当に嬉しそうに弾ける笑顔とともに言ったそれが最後だった。
俺は、まるで人外の何かに引きずられているのような錯覚を覚えてしまうほど強靭な力で、ずるずると浴室へと連れ込まれていく。
「い、嫌だぁぁあああっ!」
それほど、あかりの体とゆうなには力の差があるのだろう。
段差に足を引っ掛けては外され、取っ手に手を掛けては引っ剥がされる行為を繰り返すも、虚しく景色は流れゆく。
全身を濡らそうかという勢いで、冷や汗がダラダラと流れていく。
片足が浴室への敷居をまたぎ、ほとんど間もなくもう片方も越えた。
そうして、あまり広くない浴室の真ん中に放り出されて、ぺちんと尻餅をつく。
「ふふふ」
艶やかな笑みをたたえながら、ゆうなは浴室の戸を後ろ手に閉めた。
カチャ、という戸が閉まる音。
……お、終わった。
まるで羊を捕まえた狼のように爛々とした瞳で俺を見下すゆうなを見て、そう思った。
「さあて、ヌギヌギしましょうねえ」
子供に向けるような言葉とともにゆうなはしゃがみ込み、俺の背中へと手を回す。
瞬間、パチン、と金具の外れる小さな音がした。
それとほぼ同時に、俺の身につけていたブラジャーは自由落下運動をして見せ、ちっぱいが外気に晒される。
これはそのせいなのか、それともゆうなに対する怯えなのか。
ぶるっ、と一度肩が大きく震えた。
それを視認したゆうなは口端を三日月のように持ち上げ、俺の股の間に自身の太ももを食い込ませていく。
覆い被さる形で俺の上へと乗り出してくるゆうな。
左右の手が俺の真横を奥に向かって進んでいき、そのたびにゆうなと俺の距離が縮まっていく。
徐々に縮まっていくそれ。
俺は背を後傾させるも、さらに迫るゆうなとの距離は離れない。
彼女の吐息が顔にかかるかという距離にまで近づいたとき。
不意に俺の太ももを撫でる感触。
とっさに見下ろすと、ゆうなが人差し指一つで、道筋を作るようにゆっくり膝から太ももの付け根に向かってそれを滑らせていた。
あまりになめらかな動きに、固唾を飲んでしまう。
背筋にぞわぞわとした鳥肌が立った。
まるで産毛が総毛立つような感覚。
なんだか、頭がぼぅとしてきた。
ゆうなの指が太ももの付け根まで行き着く。
その進行方向は、俺の股間へと向けられている。
それが少し動いた瞬間――
ビクリ、と肩が震えた。
「ぁ……ゆうなぁ……っ」
無意識の内に出た声。
そのあまりに色っぽい声に俺自身が驚いていると、ゆうなは優しく笑ってから俺に口づけし
(省略されました。続きを読みたい方はわっふるわっふると叫んでください。)