第四話 ビビってるくらいがちょうどいい
龍平としゃべっている間に大体の作戦が決まった。俺が刺されたのは心臓当たり。
つまりもし刺されてしまっても大丈夫なように刺された場所あたりに筆箱を2つを包帯で固定した。
保健室の先生はこんな時に来なかったは幸いだ。
包帯が1ロール分なくなったことに気づかないといいな~。
龍平が不意にこんなことを言う。
「そんな装備で大丈夫か?」
こう聞き返されたので俺はこう返す。
「大丈夫だ。問題ない。」
お互いが少しそれで和んだ後、とうとう決戦の時が来た。
そう、放課後になったのである。
少し足がすくんだが、龍平が近くにいるということが多少安心材料になったのか、とりあえず目的の場所に着くことができた。
緊張で体がこわばったが、はたから見たら堂々と仁王立ちをしているようにした。
そして、ついにあのお姉さんが来た。
相手のペースに乗る前に俺は一足早くにこう言う。
「今日は何で呼んだんだ?あとあなたは誰?」
少しお姉さんは驚いたような顔をして俺を見る。
一方俺もそんな驚き方をされたのでもしかしたら知り合いなのかも!と必死に記憶を掘り起こそうとした。そう思うのもつかの間、お姉さんは急に態度が一変し、俺のことを睨みつけるように見てきた。
「私のこと、覚えてないの?」
「ご、ごめん。あんまり覚えていないかも、なんて・・・」
俺がそういうや否やそのお姉さんはナイフを持って俺にこう言った。
「私は覚えているのに!なんで!?」
普通の人ならここで少し恐怖に陥るだろうが俺は慣れているため、少し軽口をたたいてみることにした。
「ま、まぁ。落ち着こ。これから知っていけばいいんだから。」
そう言うと少し落ち着いたのか、少しナイフを持つ力が弱まり、少し震えていた手元は止まった。
「でも、でも!爽くんは柳と付き合ってるんだよね?!私ができることないじゃん?!」
・・・・?????????
「え?いや、あいつとは別に付き合ってないよ?」
「絶対違う!遊園地に一緒に行くとこ見たんだもん!」
あ~なるほど。そういうことか。俺と柳さんの遊園地に行くのを見てたって・・・
・・・え!?!?!
あれ見てたの?!ってことはこのお姉さんって俺のストーカー!?
そのことは一旦置いておくことにして、俺はその場をなだめることに注力した。
「いや、あれは仕事で行っただけだ。あいつとは便利屋で一緒に働いていてその日も仕事してたんだよ。」
一応嘘はついていない。これで何とかなってほしい。
そう期待するも、その説明に納得ができなかったのか、お姉さんはむすっとした態度で俺にこう言った。
「でも、なんか楽しそうだったじゃん?最後には観覧車なんて乗ってたし・・・。」
「あれは仕事で乗っただけだから・・・。」
「嘘だよ!なんで嘘つくの?私のこと・・・嫌いなの?」
そういってまたナイフの切っ先がぶれ始めた。
これは少しまずいと思い、俺は最終手段に出ることとした。
「信じてくれないなら何でもする。そうしたら信じてくれるか?」
そういうと少し悩むような素振りを見せて、俺に要求してくるのだった。
「わかった。じゃあ、私の家に来て。」
なんで、と聞こうとも思ったがそれを聞くと何かヤバそうな気がして、聞かずに俺はそのお姉さんにこう言う。
「わかった。それでいい。」
そう言って俺はそのお姉さんに付いていくことになった。
龍平には家に行くことと明日休んでいたらHOWで探しに来て助けてくれとLIMEで送信した。
なぜかスタンプで「頑張れよ!」返された。
俺、今そんなドキドキ、ワクワクな感じで家に行ってるわけではないんだが・・・。
そのまま俺はお姉さんの家に向かった。お姉さんの家は自分の家の方向とは逆でいつもの登校時間の2倍くらいかけて向かった。
「ところでなんだけど、あなたの名前は?ごめん、あんまり覚えてなくて・・・って、!?。」
さっきと同じようなことを言ってしまい、同じような展開になってしまう!と身構えていたがお姉さんはそんな様子はなく少し上機嫌なまま俺の質問に答える。
「いいよ・・。私も言ってなかったから。」
まじかよ!?言ってなかったのにさっきあんな態度したの!?
「私の名前は、大堀咲。」
これ以上話題が続かず、俺がその沈黙に耐えられずにこう聞く。
「そ、その、大堀さんは、なんで僕のことがす、好きなの?」
「それは・・・今は、言えないかな・・・。君が私のものになってから教えてあげる。」
「そ、そっか。」
ヤバイヤバイ!!話題が続かない!他になにか話あるか?!
なんでナイフなんて持ってたかとかそんなこと聞いたら刺されそうだし!?
他にも地雷になりそうな質問しか思いつかない!?テンパると俺っていつもそうだよな〜!?
少しパニックになりながらも、俺はなんとか絞り出した質問を投げる。
「今日はなんで家になんか読んでくれたの?」
「・・・」
「え?」
「いや、着いてからの内緒。」
そう言って少し不吉な笑みを俺に見せた。
そんなことを言っている間に大堀さんの家に着いた。
大堀さんの家は少し素朴で寂しさを感じた。
庭の草は手入れをあまりされていないのか夏場に半ズボンで歩くと少し足がチクチクするくらいに生えていた。
「さあ、入って。」
俺は人生で2度目の女の子の部屋に入ることとなった。今は嬉しがれる余裕はないが・・・。
部屋の中は外から見たような素朴というよりかは殺風景だった。
ここは本当に大堀さんが帰ってくる場所なのだろうか。
そんなことを思っていると大堀さんがお茶を出してくれた。
家具は小さいめ冷蔵庫と掃除機があるだけであまり他のものが見つからない。
一階建ての一軒家なのにそれしかないことが異常さを加速させた。
いや床に座って飲むんかい!と思いながらお茶を飲んでいると大堀さんが俺の前に座った。
その姿だけを見れば、何でもできちゃうきれいなお姉さんなのだが・・・。
「私の家、どう?」
「どうって、ミニマリストなの?」
と俺が少し茶化せそうなら茶化そうとしていると大堀さんがこう言う。
「何もないでしょ。そう私には何も、な、、ぃ、、、――――――――――――
話を聞いている間に俺は突然の睡魔に襲われてそこで意識が途切れてしまった。
次に目が開いたときには俺は体を縄で拘束され、椅子に縛りつけられていた。
「あ、やっと起きた。」
少し間があいて、その声の主を見ると、そこには大堀さんがいた。
部屋の中にはベッドと勉強机など一人の学生の部屋らしいものが一式あった。
「なんだこれっというか何してんだよ!」
少し声を荒げるように俺はこう言った。
「なんでって、君を離さないためだよ。」
まぁ、そうなんだろうなと思っていると大堀さんが続けてこう言う。
「私には、もう君しか見えないから。」
これがヤンデレってやつなのか?俺は少し、いや普通に恐怖に蝕まれてしまいそうだった。
これから俺は何をされてしまうのだろうか、やっぱり俺、また刺されちゃうんじゃ。
ふと時計が見えた。時刻は既に7時を回っていた。
告白されたのが4時だから・・・って!これ俺が今殺されても大堀さんの家の中じゃん?!
なんとかそれだけは避けたいと、俺は軽くこう聞くことにした。
「俺は別に逃げたりしないんだから、この縄取ってくれたっていいんだぜ。」
「それはちょっと難しいお願いかな〜。」
やっぱりそうですか〜。
もちろんそんな思い通りに進むと思っていなかった俺は、次の作戦に移行することにした。
「お腹へったな〜。何か食べたいな〜。」
そう、この作戦は、相手がヤンデレのときのみ有効とする必勝の一手。
相手は自分の身体の一部を食べさせたがる。つまり、自分で料理するのだ。
ここにはキッチンらしきものはなにもない。
と、いうことは!作りに行くから一人の時間ができるということだ!
その間に縄を外して一度家から出るのだ!!
「そっか〜。じゃあ、持ってくるね〜。」
持ってくる?まさか作り置きタイプの人間か!
いや、冷静になれ、俺。少しの時間だけでも稼げればこっちのもんだ。
大堀さんが部屋を出ると同時に俺は縛られた腕を力いっぱい振って縄を解こうとした。
すると、案の定俺は椅子と一緒に倒れてしまった。
希望を捨てるまいとあたりを必死に見ると、そこにはあの時大堀さんが持っていたナイフがあった。
そこまで行けばと必死にもがいているその途中、大堀さんが帰ってきた。
早すぎだろ!!と思うのもつかの間
「何をしてるの?」
「い、いや〜。体が痺れて動かしたかったから・・・。」
それから・・・、俺は椅子からの拘束を解かれた。そして今、どこにいるかというとベッドである。
こんくれは〜。これくれいろはです。今回はちょっとVっぽく挨拶してみたぞ〜!
まだまだ続きます大堀さん編!
とりあえずは締切日に書き終えることができました!
というわけで今私は疲れ切ってしまいました!!
こんなときにコメントが〜とかあったら、なんて。
というわけで可愛子ぶったのは記憶から消していただいて、
今回も面白いな〜とか続きが気になる〜とか思ってくれたらコメントしてくれたりすると
こちらも力が湧きます。アンパンマンが新しい顔で元気が100倍になるなら私は
新しいコメントで元気100倍になると思います!!
最後に、今回も読んでくださりありがとうございます!!




