エピローグ
「王の名を返すとは……どうしてデスカ?」
ボナンに話したが、理由が知りたいらしい。
「私達に出来ることはもう無くなった。ヤーガイとの貿易も順調に伸びている。私がやっていたことは他の者にも出来るだろう。この後は君達が国を守立てて行くべきだ」
「王という立場は、レオパルド王にとって重荷と言うことでスカ?」
「ああ、そうだ。私は本来が研究者だ。研究に時間が割けない環境は私にとっては牢獄に等しい」
「ソウデスカ……では、人間族の代表を決めて貰えますか? そうなればここは総て議会制で進む国となリマス」
「君が王となったら良いのだが、それはできないのか? ボナン」
「私達はあくまで守り役です。コレハ、竜人の生き方の根幹です」
人間の代表者は、ゴードンに決まった。
始め、ゴードンに王の位を変わってくれと頼んだが、断られてしまったのだ。
だが、ゴードンは暫くはこのセントラルベイにいて息子を鍛えると言っている。
「それに、私は闇の収斂も使える様になった。安心してヤーガイへ帰っても良いぞ、レオン。ダンジョンが出来上がったら知らせてくれ」
王位の返還式と共に、ゴードンの就任式が執り行われ、レオンは自由になった。
「ゴードン叔父さん。僕の屋敷にいる人達の面倒もお願いします」
「ああ、任せておけ。ヤーガイへ行ったらダンカンや、バスティアンがお前を引き抜こうと手ぐすね引いて待っているぞ」
「僕は父と一緒にダンジョンを作らなければならない。国の仕事はゴメンです」
レオンは家族を連れて、一時ヤーガイへ帰る道を選んだ。
彼を慕ってこの国へ来た領民達にも話したが、元領民達はここに残ると言った。
「チュータ、お前はここに残れ。ゴードンから魔力を分けて貰えるから」
「嫌だ! 儂も行く。行きたい!」
「獣人の姿だが……ゴーレムだから問題は無いか?」
「大丈夫でしょう。今では、ヤーガイにも少しだけど獣人がいるようだし、ライアもつれていくのですものチュウタだって家族の一員よ」
約2名家族が増えたレオン一家は、ヤーガイの屋敷に転移した。




