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ある休日の四脚と、テンション高い駆逐艦s

記録詳細 場所:港湾区画

     日時:11月某日 早朝


 (再生開始)



QP-23

「あおいそら!」


QP-25

「そら!」


QP-25

「しろいくも!」


QP-23

「くも!」


UT-131

「朝早くから元気だねぇ」


QP-25

「げんきないの?」


UT-131

「回転数も発電量も問題ないけどねぇ。こう気温が低いと、機体も暖まりづらいし…やる気出ないねぇ」


QP-23

「むこうのふねはげんきだよ?」


UT-131

「船ぇ…?あー駆逐隊か…しかも白い星、13隊じゃねぇか。ありゃ別だ」


QP-25

「べつなの?」


UT-131

「じきこっち来るだろうから、そんとき話しゃ分かるよ。あーあー飛ばしてんなぁ…」


QP-23

「すごいなみだね〜」


QP-25

「のせてもらったら、おとのろくおんできるかな〜?」


UT-131

「やめとけやめとけ、振り落とされるぞ」


 (数分間、爆走する駆逐艦4隻を眺める)


QP-23

「あ、むきがかわった」


QP-25

「こっちくる?」


UT-131

「来たねぇ」


DS-2131

「やっほー!!」


QP-25

「やっほー!」


QP-23

「なにしてるのー?」


DS-2133

「新しいモーターのおためし!」


DS-2132

「いっぱい走ってこいって言われたから、いっぱい走ってるの!」


QP-25

「すごい!はやい?」


DS-2131

「速いよ!」


DS-2132

「すんごい速い!」


QP-23

「どれぐらいはやい?」


DS-2133

「うーん…65ノット?」


QP-23

「65……ノット!?」


QP-25

「ぼくたちのほうがはやい?」


UT-131

「いいや、65ノットって言ってるだろ?時速に直すと120km/hだぞ…なんてもの載せたんだ…」


QP-25

「ひゃくにじゅう!?」


QP-23

「はやいね〜」


DS-2131

「でしょ!だから、なれるためっていって、走らせてもらってるの!」


UT-131

「ほう…ところで聞くけれど、一晩中走ってたのかい?」


DS-2133

「うん!」


UT-131

「走って良いよって言われてたのは何時まで?」


DS-2132

「えっとね〜…きのうの10時!あっ」


UT-131

「はぁ…今すぐ桟橋に入って謝ってきなさい」


DS-2133

「えぇ〜」


UT-131

「言うこと聞かないと電気切ってもらうよ。んで整備員さんに新型モーター外してもらうよう頼んじゃうよ」


DS-2132

「ケチ!」


DS-2131

「もうちょっとダメ?」


UT-131

「ダメ。あと小隊長がそうやって抜け道探そうとするのやめなさい」


DS-2131

「ちぇっ。はーい…」


 (駆逐艦は係留桟橋へ移動を始めた)


QP-25

「…こわかった」


QP-23

「ぼくらをしかるときと、おなじかおしてた」


UT-131

「よほど迷惑かけたり危ないことしなきゃ怒らないよ。さ、戻ろうか」


QP-23

「はーい」



 (再生終了)

キャラ紹介


・汎用駆逐艦

 遠隔電力供給と蓄電池により駆動する大型艦。バッテリのみでの航続距離はたかが知れるが、供給システム持ちの旗艦級の護衛か、あるいは本土周辺海域の哨戒に投入されるため特に問題はない。

 大型艦による「引率」が運用想定であるため、AIはそこまで高性能ではない物を搭載している。一方で四脚機よりは権限の大きい自己判断もしうるとして、一定のアクセス権を持つ。


・第2艦隊 第1分艦隊 第3小隊 

 通称:13駆逐隊「スピードスター」

 汎用駆逐艦のうち、特に高速航行に興味を持った艦で構成された駆逐隊。主に高速航行の試験を行い、もはや新兵器開発部の直下部隊のような扱いをされることも。すでに船体は「汎用」とは言えないほどの改造を受けている。トレードマークは船体に描かれた白い星。

 そのAIの興味方向性からかハイテンションな艦が多く、たびたび司令部の人間の頭を悩ませる。また部品互換性の関係で、整備部や兵站の頭も悩ませているが、これは新兵器開発部の所為なのでいつもの事。

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