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ある休日の四脚と、休憩時間の新兵器開発局員

記録詳細 場所:統合工廠<広場

     日時:11月某日 昼


 (再生開始)



QP-23

「やーみからやみへ、はーしりさるー♪」


QP-25

「そーれがわれらがよんきゃくきー♪」


UT-131

「たまに聞くけれど、それは君たちの歌かい?」


QP-25

「そーなの!」


QP-23

「いっぱいかんがえたんだ〜」


UT-131

「なるほどね。でもここらの人達は仕事中だろうから、少しボリューム落とそうね」


QP-23、25

「「はーい!」」


 (数分間歌声が続く)


QP-23

「わーれらーのうーしろーのほーうへーいのー♪」


QP-25

「えーいこーうしゃーげきをよーこにーみてー♪」


UT-131

「普通に歌詞が物騒だな…うん?」


新兵器開発局員

「おやおや、賑やかだと思ったら四脚機じゃないか。こんにちは」


QP-23

「あ、人だ!こんにちは!」


QP-25

「こんにちは!」


UT-131

「こんにちは、休憩を邪魔していたようでしたら申し訳ないです」


局員

「構わんさね。ちょうどこういう、他愛もない声が聞きたい気分だったからね。君たちもっと歌ってくれないかね」


UT-131

「他愛もない…?」


QP-25

「はーい」


QP-23

「わかった!」


 (数分間歌を聴いている)


局員

「物騒な歌だったね。でもだいぶ気分転換になったよ」


UT-131

「相当お疲れなようですね。もし良ければ、何があったのか聞いても?」


QP-23

「おはなし、ききたい!」


QP-25

「ききたい!ききたい!」


局員

「そうか。でも面白い話じゃないぞ?局内で意見の食い違いがあっただけで…」


UT-131

「話すことで楽になることもありますよ?機密保持は…かなり怪しいですが」


QP-25

「だれにもいわないよ!」


局員

「そこはまぁ、ぼかせば良いだけだな。じゃあちょっと愚痴らせてもらうよ。ことの始まりは…」


 (5分ほど愚痴が続く)


局員

「だからコンセプトからしてウチには必要ない兵器なんだよ!だいたい向こうでも失敗作扱いだし。それをあろうことか大人買いしやがって!何が技術の差を見せるためーだ!んなもん山砲で充分なんだよ!そもそもロケットモーターの生産ラインなんてねぇよ!どうやって試験すんだよ!買うのか!?輸入すんのか!?あいつらマジでバカなんじゃねぇか!?」


UT-131

「相当ストレスたまってたんだな…」


QP-23

「ロケットモーターつけたら、もっとはやくなれるかな?」


局員、UT-131

「「整備員(さん)が倒れるからやめておきなさい」」



 (再生終了)

キャラ紹介


・新兵器開発局

 様々な兵器を研究解析開発する部局。軍と政府内における一般的な認識としては、資金を大量に喰い技術を溜め込み、たまに洒落にならない事故と、数年おきに革命的な開発を起こす部局、というもの。どんなにふざけた研究開発を行なっても、何につながるかわからず、行動と予算に制限がかけづらい部局である。ちなみに稀に作る傑作の例が、いわゆる四脚機である。

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