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揺れながら積み上げる日々

 夕方のリビングでは、子どもたちの元気な声が響いていた。


「ほら、ここ抜けば次は僕の番だよ!」

 りおが真剣な顔で、積み上げられたブロックの隙間に手を伸ばす。


「えー、でもそれ崩れない?」

 あゆみは心配そうにブロックを見つめている。


「大丈夫だって!僕、慎重にやるから!」

 りおが慎重にブロックを引き抜くと、タワーが少し揺れた。


「わー、すごいね、りおくん!」

 拍手するあゆみを見て、りおは得意げに胸を張る。


「次はあゆみちゃんの番だよ!」


「よし……私も慎重にやるよ……ここにしようかな。」

 あゆみが慎重にブロックを引き抜くと、タワーがさらに不安定になる。


「おー!やるじゃん!」

 拍手するりおを見て、あゆみは笑顔を浮かべた。


 一息ついた後、子どもたちは次の遊びを提案してきた。


「じゃあ今度はトランプで勝負だ!」

 りおが意気込んで言い、あゆみも笑いながら頷く。


「いいね、じゃあ神経衰弱やろうか。」


 カードをめくるたびに歓声が上がり、あゆみも久しぶりにリラックスした時間を過ごしていた。


「次は私の番ね……これとこれ……あ、合った!」

 あゆみがカードを揃えると、りおは悔しそうに顔をしかめた。


「うわぁ、また負けちゃった!次こそ勝つから!」


 その様子を見守っていたすばるが、キッチンから顔を出す。


「楽しそうだね。あゆみ、なんだか元気そうじゃない?」


「うん、こうして遊ぶのも良い気分転換になるね。」

 あゆみは穏やかな笑顔を浮かべながら答えた。


 夜、子どもたちを寝かしつけた後、あゆみは机に向かった。


「あー、今日はたくさん遊んで楽しかったな。でも、そろそろ勉強もしないと。」

 参考書を開き、ゆっくりと内容を読み進めていく。


 すばるがリビングに戻り、あゆみの隣に座る。


「今日の調子はどう?」


「いい感じかな。昼間リフレッシュできたからか、頭がスッキリしてる気がする。」

 あゆみは笑いながら答えた。


「それなら良かった。……そうだ、この部分、子どもたちとのやり取りを例にするとわかりやすいかもね。」

 すばるが参考書の一節を指差しながら説明を始める。


「例えば、遊びの中でどう子どもの主体性を引き出すかって考えるんだ。積み木のゲームみたいにね。」


「ああ、確かに。子どもたちと遊びながら気づくことって多いかも。」

 あゆみはノートにメモを取りながら、小さく頷いた。


 翌日、りおと積み木のバランスゲームを再び楽しんでいたあゆみは、ふと心の中でこう呟いた。


「こうして一緒に過ごす時間が、私にとっても大事なんだ。」


 りおの笑顔に励まされながら、あゆみは新たな目標に向かって歩き出していた。

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