魔界の地図GETしたけど……
「ええっ!! これからも一緒に来てくれないの? かおリンがいると心強いのに……」
心強いどころか、どんな敵が現れても、かおリンが無双しそうな気がする。レイが嫌がる気持ちも分かるけど……
「私に頼ってばかりだと、レイ達の成長の妨げになるでしょ? それに……色々とあるのよ。魔王に目を付けられるのもね……」
かおリンはアクアマンが消滅した場所に移動した。ベルゼブの時とは違って、青い玉の【素材】を落としていた。流石にあの体に骨はないよな……
それを当然の如く拾って、自分の【収納】の中に収めていた。魔王候補の【素材】なんだから、珍しい物に間違いないからな。かおリンの目的も分かってるし、俺達も文句を言わない。
「でも……魔王候補を倒したら、珍しい素材が手に入るかもしれないよ。アクアマンのそれもレアなんだよね?」
「レアではあるけど、魔王候補だから落としたわけじゃないわね。アクアマンと同じ種族は他にもいるから。そっちの方が危険度が高いのよ」
確かに……街の中でも幽霊やゾンビはいなかったけど、同じ種族の魔物は何人もいたな。
「納得……かおリンは素材をすぐに食べなかった」
クサイさんもよく見てる。かおリンは【腐った×××】や【オイル】を何の躊躇いもなしに体へ取り入れたのに、今回は【収納】したからな。一度試した事があったのかも。
「レア素材なのは確かだから、交換用の素材にするの。それぐらいは良いでしょ。レイ達もアクアマンと同じ種族を見つけたらいいんだから」
「文句はないって。珍しい素材は渡す約束だったからな。レイも諦めろ。かおリンが言ってる事は正しいから。俺達の成長のためにも、一旦離れた方がいいから。……戻ってくる時はあるんだろ?」
「まぁ……魔王候補との戦闘以外なら……あの左腕みたいな物を探すとかね。レイ達は魔界の地理に詳しくなさそうだから、【地図】を渡しておくわ。私が見つけた体の一部の場所も記されてるから」
かおリンは【収納】から【魔界の地図】を吐き出した。その地図を見ると、魔界全体は花のような形をしている……のは分かるんだけど……
「……文字が読めない」
花びらは六枚あり、そこに文字らしき物が記されている。色分けもされてるから、魔王別の支配域だと思うんだけど……
「ポン骨も!? 実は私もなんだ……街にある文字とか全然気にしなかったから。記憶と一緒に文字も忘れるものなのかな?」
街にあった露店は魔物達の掛け声があったのもあるけど、俺が誘拐されたり、かおリンがゴーレムに喧嘩を売ったりと色々あったから、文字の事なんて全然気にしてなかった。
サタリアから貰った【ステータス】を確認する【能力】に表示される文字が、地図に記されてる文字じゃなかった事も驚きだ。けど、俺だけじゃなくて、レイも読めないんだから、魔界の文字も色んな種類があるかもしれない。
「クサイさんは?」
「問題ない。地図の見方も分かる」
クサイさんは地味に博識だから、文字が読めてもおかしくないんだよな。
「魔物同士で会話が通じてるみたいに、文字も勝手に読めるはずなんだけど……あの左腕の事もあるし、ポン骨とレイは普通の魔物とは違うのかもしれないわね。センリが興味を示すのも分かるかも」
他の魔物とは違うか……レイに関しては分からないけど、俺の場合、サタリアに復活させられた事もあるんだけど、文字も読めるにしてくれても良かったのに……




