アクアマン戦決着!!
「電気玉!!」
アクアマンの指に取り込まれる直前、【電気玉】を出す時の僅かな反動で後退して、神回避に成功。そこから【ポルターガイスト】のスピードに乗る。
「本当に厄介だな」
警戒心が強いのもあって、アクアマンは指を切り離した。その指が落ちる際、【電気玉】に触れると見事に四散していき、水礫にもならない。【電気玉】は形を保ったまま、周囲にある水の方へ……
「おおっ……あんな風になるなら、警戒するのも当然だよな。一発でも当てれば、体全体が崩れるかも。けど……」
アクアマンもあの状態を見たわけだし、警戒レベルを上げるはず。当てるのは相当難しい。少しでも危険と感じれば、切り離す。水が近くにある以上、再生速度が早い。指も瞬く間に戻っている。
なら、敢えて取り込まれるのは? 【不死】の【能力】は回復するのにどれぐらいの時間が掛かるか分からないけど、レイの【回復】を使えば……
『ちょっと!! 肩代わりするのはこっちなんだから!! 取り込まれた状態で【電気玉】は効果的かもしれないけど、それは駄目だからね』
レイが拒否する以上、取り込まれての【電気玉】は無理そうだ。流石に粉砕される前に【電気玉】を放てるかどうかも分からないからな。
『ここまで来たんだから、作戦通りでいくしかないでしょ。誰になるかは運任せになるかもだけど』
「はぁ……俺だけでは無理なのか。一番貢献したんだから、魔王候補に選ばれてもおかしくないと思うんだけど」
「俺を倒すのは無理と理解したのに、魔王候補に選ばれるわけない……」
【電気玉】が当たらない以上、俺だけではアクアマンに勝つ事は出来ない。ただ……アクアマンには見落としたがある。
アクアマンに挑んだのは俺だけじゃなく、もう一体。最初の一撃で倒したと思い込んでいる。だから、クサイさんを警戒する事は無かった。
「だろ……って、何じゃこりゃあああ!! 核に……核に突き刺さってる。か、雷が体に……何故だ!! 何が起きたんだ!!」
アクアマンの水と【オイル】の壁を切り裂いて、【鉄骨】が核を貫いた。それが可能になったのも、【鉄骨】が電気を帯びていたからだ。
「今更だけど、【電気玉】は回避される前提で使ってたから。標的はお前の体じゃなくて、クサイさんの尻に刺さっていた【鉄骨】だ」
「……泳ぎ続けるのはしんどいぞ」
クサイさんの仕事は、水の中を移動して、【鉄骨】に【電気玉】を当てる事。クサイさんが感電しないのは、突き刺さってる尻部分に【粘着草】を埋め込んだから。【粘着草】の成分により、電気を通さないみたいだ。その分、【鉄骨】に電気が溜まっていく。
「なっ!! 【水鉄砲】をまともに食らっただろ。死んでなくても、何故そこまで動けるんだ?」
アクアマンの体は核が破壊され、電気を帯びた【鉄骨】のスピードに【オイル】が点火した事で、崩れ落ちていく。
「クサイさんには体に【オイル】が塗ってあるのと、電気を少し帯びていたからだな」
クサイさんは攻撃を回避するには動きが遅いので、わざと受けさせる事に。クサイさんは【オイル】を吐いたが、塗る事に関しては問題なかった。【電気玉】は試し撃ちの際、【鉄骨】に当たり、クサイさんは軽く感電した事も影響している。そこで威力が分かったから、何度も【鉄骨】に【電気玉】を重ねる事にしたわけだ。
『決着ですね。今回は君達の作戦勝ちというわけだ。アクアマンも自爆するみたいな事は止めてくださいよ』




