拒絶反応はやめてください
『【補骨】対象がありません』
だろうね!! 少し期待はしたけど、そこまで都合良くいくはずもないか。
「【補骨】は無理だった……出来る事はやっておくべきだろ」
【与骨】も流石に……守護者は魔物じゃないし、残ってるのは【蝙蝠の骨】と【カエサルの骨】。このどちらかを渡すと、俺は単なる役立たずになってしまう。その二つの骨が守護者を変化させれるとも思えないからな。
「そこは期待してないわ。守護者の一部を取り込めた時点で相当だと思うし、油が手に入っただけでも良しとするべきね」
【オイル】によって、かおリンの【能力】は強化されたわけだからな。【収納】もしてるだろうけど、呼び名は油のままなんだな?
「クサイさんは止めときなさい。【収納】してるわけじゃないし、体に悪影響があるわね。体が燃えやすくなるだけよ」
「大丈夫だ……問題ない」
クサイさんは俺やかおリンを真似して、【オイル】を飲んだみたいだけど、【変身】は出来ずに吐いてる。何事にも挑戦し過ぎだろ……なんて、クサイさんも出来る事をやってるだけだからか。
「燃やすといっても、アクアマンは炎を使わないだろ? そこは安心しても」
アクアマンが得意とする場所。水が多くある遺跡なんだから、火を使うのは流石に……渾名が水精だしな。
「勿論、私が試しに使ってみるから言ってるのよ。水にも火は効くかどうか……アクアマンも驚くかもしれないわ」
「その考えに驚きだわ。仲間を巻き添えにするつもりかよ……」
「説明したんだから大丈夫よね? レイも当たったらダメージを受けるから、気をつけなさいよ。集団の戦闘なんだから、流れ弾が当たる可能性は普通にあるから」
確かに……レイの【ポルターガイスト】も、周りが見えてなかったら自爆する事もあるわけだ。
「私もそこは気をつけるから……っと、守護者の事で忘れてたけど、ダンジョンの隠し通路で変な物を見つけたの。私の体に【能力】が引き継がれた感じはするんだけど……何か分からなくて……ポン骨もあれを【収納】から出して」
レイは【××××の左腕】の事をかおリンに話した。秘密にしておきたい気持ちもあったけど、戦力アップのためには仕方ない。問題はかおリンに奪われないかどうかで……
「似たような物を何処かで見たような……分からないわね。私も【能力】を探してる身だから、全部を知ってるわけじゃないわ」
そうだよな。クサイさんやかおリンは俺やレイよりも知識があるだけで、全てを知ってるわけじゃない。
「それに……私はそれに触れもしなかったわ。近付くだけで、拒絶されたようにダメージを受けたから。魔力が違うというか……守護者ともまた違う魔力だわ」
魔力が違う? 【××××の左腕】と守護者、それに俺達の魔力には違いがあるのか? だとすれば、【××××の左腕】と祭壇から持ち帰った事は、守護者停止とは無関係になるのか?
「それはポン骨達が持ってた方がいいわね。レイの【能力】も意識するよりも、無意識で発動するかもしれないわ」
「う~ん……かおリンが分からないなら、仕方ないもんね」
かおリンが【能力】が分からない以上、レイも渋々納得した。
「それじゃ……アクアマンを倒しにいくわよ」
号令を掛けたのはかおリン。アクアマンがいる場所まで案内するわけだからな。
「少し待て。守護者の頭を付ける」
クサイさんは守護者の頭が外れ、放置されるのが気になるらしい。そこで俺を掴み……俺を!!
「守護者の頭は俺じゃないから!! 【補骨】に失敗したと言った……ダダダダダ!!」
クサイさんが守護者の頭部分に俺の頭蓋骨を乗せた瞬間、頭全体に電撃が走る。これは……拒絶反応!? このままだと骨が真っ黒に……




