サタリア再び
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「おおっ!! ポン骨よ。なんと嘆かわしい姿に……面白すぎるだろ。期待は裏切らぬよな」
「って、あれ!? レイと一緒に転移の魔法陣に乗ったはずが……サタリア!!」
サタリアに転移の魔法で移動させられた時、意識が途切れたが、今回もそれなのか? サタリアの声で目が覚めた。というか、サタリアが目の前ににいるという事は、奈落に舞い戻った……いや、俺がいるのは真っ暗闇じゃない。周囲が虹色で渦巻いてるような場所だ。
「ポン骨には我が見えてないかもしれんが、意識だけのような物だぞ。ここは転移の途中にある空間。奈落から見守っていたが、最初から【黄金の骨】を奪われるとはな。魔王候補も仲間のレイという幽霊が持つ事になるし」
サタリアは俺の行動に若干呆れているのかも。俺のせい……でもないと思うんだけど……サタリアの言う通り、【補骨】や【与骨】を使えるようになったから、大目に見てもらえると……
「レイ!! 俺しかいないみたいだけど、レイとクサイさんはどうしたんだ?」
転移の狭間の中で、レイやクサイさんの姿が見えない。各々が別の場所に飛ばされるとか、そんな事があるんだろうか?
「比較的安全な場所に移動させた。ベルゼブブの領地から離したから安心するがいい。ポン骨もそこへ送ってやるぞ」
「良かった……あの魔法陣を動かしてくれたのはサタリアなのか。てっきり、センリっていう魔王なのかと思ったぞ」
レイとクサイさんが無事だった事に一安心。助けてくれたのがセンリじゃなく、サタリアだったのは予想外だったけど。
「センリで間違いないぞ。我が干渉出来たのは魔法陣の中での移動時だ。奴が魔法陣に魔力を送ったんだろうな。流石に我を見る事はされないが、ポン骨から何か感じ取ったか」
「サタリアはセンリやベルゼブブの事を知ってるのか?」
「直接ではないがな。我は奴等に一度も姿は見せておらんのだが……第七の魔王は我になっておる。復活を望まれている時もあったぞ」
サタリアが空席である第七の魔王……なんて、少しは思っていたんだよな。サタリア自身が古の魔王と言ってたんだから。他の魔王も魔王候補争奪戦に従った理由もそれなのかも。
「だが、魔王候補による第七の魔王復活は我の発案ではない。誰かの策略であろう。玉座の出現しないのも、何か理由があるやもしれん」
「それを仕掛けたのがセンリ?」
「かもしれんが、別の魔王……もしくは、それとも別の奴かもしれん。我もそこまで分かっておらん」
一番怪しいのは魔王候補争奪戦を担当するセンリかもしれないけど、サタリアも把握してないとなると……
「お前はそんな事まで考えなくとも良い。魔王候補になり、ダイエー魔王を目指せと言ったが、楽しんで欲しいという気持ちもある。でなければ、見る方の我も面白くないからな」
そこ!! 俺の事を純粋に心配したかと思ったぞ。
「さて……レイがお前が来ない事を心配しているな。そろそろ、あちらに移動させよう」
サタリアは意識だけでも、俺は頭蓋骨本体が移動してる状態なのか。
「待て!! 他にも人魔大戦とか、色々聞きたい事があるんだ」
人間界と魔界の戦争。サタリアが言ってたのは人魔大戦の今年なのか。魔王として、サタリアはそれに参加したのか。
「それは我が教えるものではない。その代わり、新たな能力と良い物を渡しておく。冒険するには必須なものだぞ。後から確認してみるといい」
「良い物……って、骨か!? 【黄金の骨】みたいなのなら、助かるぞ」
移動手段は必須だからな。新しい骨で【補骨】するのが一番良い。きっと、ゴールデンスカルみたいに強くなっているんだろう。
ただ、サタリアが消える間際に笑っていた事が気になるところなんだけど……




