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眠りのための処方箋

ある透明な秋の日

作者: 薄雪草



目覚めると

なんだか夢を見ていたような気がして


白い部屋の中に

思い出せない誰かがいて

こちらを振り返っていたような気がして


まばたき一つで

忘れてしまった





気がつくと

誰かに呼ばれていた気がして


秋の林の木立の間から

枯葉があかるく舞うような

いつかの日に聴いたことがあるような

歌が聞こえたような気がして


耳を澄ますと

風が枝葉をさらさらと揺らして

街の喧騒と遠くの国道の音だけが

聴こえていた





気がつくと

自分が今ここにいるのが

不思議な気がして


いつからいるのか考えてみても

はっきりと思い出せない


薄明のなかに

どこかよそに

ほんとうの自分が別にいて


今こうして手を見つめている自分は

作り物のような気がして


夕方の空に

窓から手を伸ばしてみた


すると

さらりと風だけが手に触れて

涼しく通り過ぎていった





ただ、風だけが










季節の変わり目は不思議な気分になりませんか。季節に呼ばれているような。

矢沢宰さんという詩人さんの作品への憧れを込めて。

最後のピースがどれも合わない…。

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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルからもう素敵だなと思いました。 窓から手を伸ばしてみた。のフレーズが好きです。 同じような描写をどう書くか悩んでいたので、ちょっと使わせてもらいます。ごめんなさい。 [一言] 先日…
[良い点] 「ある透明な秋の日」というタイトルから、もう素敵です! 柔らかな切なさが胸をきゅっとさせますm(_ _)m >季節の変わり目は不思議な気分になりませんか。季節に呼ばれているような。 …
2021/09/18 13:22 退会済み
管理
[良い点] 季節の移ろいは滑らかに時間の経過とともに変化しているけれど、小さい変化には気が付けず、ふと冷静になったときに「違っている」と感じますね。 それは確かにいつの間にか季節に呼ばれて瞬間移動した…
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