第九十七話
前回、マシロが誘拐されてユウ先輩がガチ切れした。
誘拐したのはホグジラさんと十ニ守護獣の座を争ったバビルサと言う男。何故マシロを誘拐したのかは不明。誘拐したと告げた男をユウ先輩が一撃で殴り飛ばしてしまったからだ!
俺達はマシロを救出する為に三班に別れて行動する。一班、ホグジラさんとユウ先輩!
二班、俺とモイラさん!
三班、ノリ先輩とマンバさんとガーターさん!
一班の目的は敵の殲滅!
二班と三班はマシロの救出!となっている!
ミスは許されない、ミッションが今始まる!
開始の合図としてユウ先輩が話し始めた。
「よし、今からマシロ救出ミッションを開始する。ホグジラは奴の誘いに乗って堂々と真正面から行け!俺がミラージュの魔法でお前の近くにいる。何かあったら助ける」
「分かりました師匠!」
「ダイ、モイラは敵の拠点の中を探索しろ。なるべく敵との接触は避けろ。あと、敵はなるべく殺すな」
「了解っすけど、何で殺ったら駄目なんっすか?」
「俺的には皆殺しにしたいが、それだと後々、面倒になりそうだからな。ただ、お前達の命最優先だ。それだけは間違えるな」
「了解っす!」
「ノリ、マンバ、ガーターは拠点の外を探してくれ。お前達もなるべく殺すの無し。隠密行動で頼む」
「分かっていますよ。任せて下さい」
「よし、作戦は決まった!全員、無事に帰ってくるぞ!いざ、出撃!」
俺達はホグジラさんの案内でバビルサの館に向かって出撃した。ってかユウ先輩の殺意がヤバイ!今も理性保っているのが不思議だ。
走って移動して五分。三階建てのデカイ館が見えてきた。あれが目的地か!
「師匠、あそこがバビルサの館です」
「デカイな!よし、当初の予定通りに行く。各員抜かるなよ!」
俺達は三方向に別れて進み出した。
〜ダイ視点〜
俺とモイラさんはホグジラさんが館に入ったのを確認してから、館に潜入した。ホグジラさんに注目が集まってたから入るのは簡単だった。
「さてと、モイラさん。潜入出来ましたけど何処から探すっすか?」
「そうですね。順当に一階から探すか、それとも何処かに当たりをつけて探しますか?」
「あんまり時間が無いっすから、ぱっぱっと探しましょうっす!」
「時間がない?何故です?」
「ユウ先輩がガチ切れしてたっすから、主犯のバビルサを見つけたら瞬殺っすよ!その時にマシロを見つけてないと遅いって俺等もどやされるっすよ!」
「それは怖いですね。では、少し手荒な事でもしましょうか」
「手荒って何をするっすか?」
「こうするんですよっと!」
そう言うとモイラさんは蛇腹剣を伸ばして、廊下の先にいた男の足を斬りつけた!そして、右足を蛇腹剣で絡めてこちらまで引きずってきた!ってか成人男性を引きずってこっちまで運んでくるって、モイラさん腕力パネーな!
やられた男は叫んでいる。
「なんだテメー等!此処が何処だか分かっているのか!離せよ!」
そう喚いている男の顔面にモイラさんが蹴りを入れた。
「黙れ。お前は私の質問にだけ答えろ。余計な言葉を発したら右足を切断する。分かったな!」
モイラさんから凄い圧力を感じる!男はこの圧力にビビったのか物凄い勢いで頷いている。
「宜しい。質問は一つです。攫った白い髪の子供は何処にいますか?」
男はビックリしながらも喋り始める!
「お、お前等ホグジラの仲間か!なめギャーー!!」
「私は無駄口は好きではありません。次は左足とサヨナラしますか?」
モイラさんは躊躇なく男の右足を切断した!
「まっ!待ってくれ!分かった!話すからやめてくれ!」
「では、子供は何処です?」
「さ、三階の部屋に監禁していたが、ついさっき中庭にいるバビルサ様の所に連れていったハズだ!ちゃんと喋ったから助け」
「ご苦労様です。ではサヨウナラ」
そう言ってモイラさんは男の首を蛇腹剣ではねた!
えっ!殺るの?躊躇ないな!
「ちょ!モイラさん。ユウ先輩は無駄な殺しはやめろって言ってたっすよね!」
「無駄ではありませんよ。ある意味この男は見せしめです。コイツ等に敵が館の中にいる事を知らしめる為のね」
「わざわざ知らせなくてもよくないっすか?」
「死体があれば非戦闘員が逃げ出すでしょう。ユウとホグジラさんなら館を丸ごと破壊しそうですからね。」
「あー、そう言われたらそうっすね。もしかして、出発前にユウ先輩から言われてたのってそれっすか?」
「・・・ええ、そうですよ」
「嘘っすね。ユウ先輩に何を言われたっすか?モイラさん!」
「それは秘密です。さあ、中庭を目指しましょう」
「ちょっとモイラさん!教えて下さいっすよー」
俺はモイラさんの後を追って歩き出した。一体ユウ先輩はモイラさんと何を話し合ったんだろ。
俺達が少し歩いた後、女性の悲鳴が上がった!さっきの死体が発見されたのだろう。
「中庭はコチラですね。ああ、もうホグジラさんが来ていますね」
「本当っすね。見えないけどユウ先輩もいるっすね」
「本当ですか?何処にユウがいるんです?」
「ホグジラさんの左側にいるっすね。あそこに凄い魔力を感じるっす。ユウ先輩隠す気配ないっすね」
「それを感じられる貴方も中々ですけどね。マシロは・・・」
「あっ!いたっす!隣にいる男がバビルサっすかね」
「あの男が!もう少し近づきますよ」
「了解っす!」
俺達はホグジラさんとバビルサの近くに寄っていく。マシロを直ぐに救出出来る距離に!
これで何時でも救出出来る!さあ、来い!
〜ノリ視点〜
私達は館に到着してから三方向に分かれました。
私達は館の外からマシロを探すことになっています。
「さてと、どうやって調べますかね?ガーターさん、マンバさん」
「先ずは館の周りを散策しますか。最悪の場合の脱出経路を確保しないといけませんからね」
「面倒だな。もうこの辺の手下っぽい奴等締め上げて情報取ろうぜ」
「マンバさん。それだと分かれている意味がないじゃないですか。私達は慎重に・・・」
そうして三人で話していると後ろから急に話しかけられた。
「おい、お前等!ここはバビルサ様の館だぞ。ウロウロするな」
「バビルサの手下でしょうか?厄介ですね。どうしましょうか?」
「どうしましょうってやるしかないんじゃ?ってノリ?」
マンバさんと、ガーターさんが話し合っている間に私は動いた。話しかけてきた男の顎に一撃を打ち込んで意識を刈り取った!
意識を失った男は膝から崩れ落ちて倒れた。
「ノリさん?私達は脱出経路を探す為に慎重に行動するのでは無いのですか?」
「本当だぜ、そういうのは俺の役目じゃないのか?」
「すみません。少し気が立っていたので。憂さ晴らしをさせて頂きました」
「怒っているのはユウだけじゃなかったのかよ。ノリ、お前静かに怒るタイプなんだな」
「ええ、少しビックリしましたよ」
そんな話しをしていたら、館の中から女性の悲鳴が聞こえた。
「なんだ?館の中で何かあったのか?」
「ダイがドジをしてないといいんですがね」
「モイラかもしれませんね。あの人も大分怒っていましたから」
「ちょっと静かに!館の内部から声が聞こえます」
私達は館の内部に、意識を集中させる。すると話し声が聞こえた。
「おい、館の中で死体が出たって本当か!」
「ああ、とりあえず使用人達は館から避難させろ。犯人はまだ見つからないのか!」
「ああ、まだだ。バビルサ様に報告はしたのか!今は中庭にいるんだろ!」
「した!ただ、今はホグジラの方に集中したいから、お前達でどうにかしろっだってよ」
「本当かよ!仕方ない警備の数を増やせ!非番の奴等も呼びにいけ!俺達だけじゃ手が足りない」
「分かった!」
そう話しているのが聞こえた。ふむ、なら私達はどう動くべきか?とりあえず・・・
「早く非番の奴等に、グハッ!!」
「これで援軍が来るのを遅らせれますね。では私達は屋根に登り、中庭に行きましょう」
私は殴り倒した男を道の端に並べて置いた。
それを見ていたガーターさんとマンバさんが話している。
「おいおい、ノリの判断力半端ないな」
「私達も少しは見習わないといけませんね。じゃあ行きましょうか。バビルサは中庭にいるようですし」
私達は館の屋根に登り中庭を目指す。すると館の大きな中庭にホグジラさんを発見した。そのホグジラさんと向かい合いにいるのがバビルサか?
そして、バビルサの隣にいるのは!マシロ、見つけましたよ。
「さてと、では私達はマシロ救出に力を入れますか。中庭を囲う様に何人か潜んでいますし、そちらを蹴散らしましょうかね」
そう言って私とガーターさんは弓を準備する。
「俺はどうしたらいい?」
「マンバさんは私達の壁になって下さい。お願いしますね」
「はいはい、わかったよ。けど、マシロの確保はいいのか?」
「それはダイとモイラさんにお任せしましょう。そろそろホグジラさんが動きますよ。集中しましょう」
私達は準備完了して、事態が動くのを待った。
ユウ先輩なら、どうにかしてアイツ等の隙を作ってくれてる。そして、ダイがマシロを保護してくれるだろう。私はその二人の脱出を手助けしないといけませんからね。
さあ、ユウ先輩。派手にお願いしますね。
そして無事に日本に還りましょうか!私も頑張りますよ。




