第八十五話
ダイが新しい師匠を見つけ、ノリが特訓をしていた頃
、ユウとマシロはダンジョンに向かって歩いていた。
「師匠と一緒に特訓!久しぶりです!」
「おー?そうだったか?」
「そうですよ!楽しみです!」
「おいおい、遊びじゃないんだぞ?」
「分かっています!それで師匠、私達は今から何をするんですか?」
「とりあえず、ダンジョンのボスまでいってみるか?」
「師匠の新しい技はどうするんです?」
「ダンジョン内で試してみる。ん?あのダンジョンの入口にいるのって?」
ユウがダンジョンの入口を見てみると見知った相手が立っていた。
「よう、兄弟!今からダンジョンか?」
「あれ?悟空親分です!」
「よう、兄弟!お前はどうしたんだ?」
「ノリから兄弟がダンジョンに入るって聞いたからな。此処で待っていた」
「俺に何か用か?」
「ちょっと話をしたくてな。ダンジョン内で話さないか?」
「まあ、良いか。じゃあ行こうぜ兄弟」
ユウとマシロと悟空親分はダンジョン内に入っていった。
「それで話って何だ?」
「いや、シシオ爺さん件の礼を改めてしたくてな。兄弟、お前がいなかったら、多分俺はシシオ爺さんにやられてた。助かったぜ」
「何だよ改まって礼なんて!別に気にしないでくれ!俺が勝手に関わっただけだよ」
「それでも俺は助かったから、礼を言いたかったんだ。ありがとな兄弟」
「おうよ!それで、話ってのはそれだけか?」
「いや、どっちかっていうと今から話す方が本題なんだが」
「なんだよ?」
「・・・俺を鍛えてくれないか?」
「はぁ?何だよ藪から棒に?」
「いや、シシオ爺さんに負けそうになった時や、あの百鬼って奴を見た時に思ったんだ。もっと強くなりてぇってな」
「そうか、まあ俺もそう思ったから、このダンジョンに来たんだけどな」
「だよな!だから兄弟!俺も一緒に特訓をしてもいいか!」
「駄目です!今日は私と師匠の二人で特訓なんです!」
マシロがユウと悟空の間に入って、両手を広げて拒否をする!それを見て悟空はアワアワと慌てる!
「すまない、マシロ!けど、俺もどうやったら強くなるのか分からないんだ!だから兄弟と共に特訓したいと思ったんだよ」
「成程な。そういう事なら一緒でもいいが、マシロもいいか?」
「私は師匠と二人きりが、良かったです!」
「すまないなマシロ!今度飯を奢るから許してくれ」
「・・・デザートを付けてくれるなら許します!」
「勿論だ!好きに頼んでくれていいから!宜しく頼む!」
「分かりました!今回だけですよ!」
「すまないなマシロ。よし、じゃあ行こうぜ!ダンジョンボスまで一直線に行くぞ!」
こうして三人でダンジョンに入って行く事になった。進みながらユウと、悟空は話し合いを行なっている。
「それで、兄弟はどんな特訓をするんだ?」
「俺は新技の開発と、魔導甲冑の強化だな」
「魔導甲冑?」
「あれだよ、兄弟の炎王モードと同じやつだよ」
「ああ、あれか。って兄弟!アレを強化できるのか?」
「おう。大体の強化イメージは出来てる。後は実際にやってみるだけだな」
「強化か。それって俺の炎王モードも出来るのか?」
「多分出来るぞ。ってか兄弟の炎王モードの強化の方が簡単だな」
「マジかよ!どうやるんだ?」
「それは自分で考えな!」
「そんなー!せめてヒントぐらいくれよー」
「しょうがないな。いいかコレを見てろよ」
ユウは火の玉を掌より出す。赤い炎の火の玉だ。
「それがどうしたんだ?」
「ちょっと見てろよ」
ユウが掌の火の玉に更に魔力を込めると、赤い火の玉が、青い火の玉に変わる!
「おいおい、どーなってるんだこれ?なんで、赤から青に色が変わってるんだ?」
「変わっているのは色だけじゃないぜ!コレの一番の違いは温度だ!」
「温度?」
「多分、赤い炎より倍は熱いハズだ」
「倍!まじか!ってことは!」
「ああ、兄弟の炎王モードも青く出来れば!今よりも火力が上がる!火力が上がれば!」
「強化出来るってことか!それで兄弟!どうやって青くするんだ!」
「それはな・・・」
「それは!」
「自分で考えな!」
「そ、それはないぜ兄弟!」
「馬鹿野郎!一から十まで教えるかよ!それよりもお前の弟分とノリが一緒に特訓してるんだよな?」
「はっ?急にどうしたんだ?確かに一緒特訓してるが?」
「そうか。なら兄弟、お前も強くならないとヤバいぞ」
「どういう事だ?」
「ノリはな、鍛えるのが上手いんだよ。アイツにかかればお前の弟分がお前よりも強くなるかもな!」
「ま!マジで?」
「本当です!私もノリ師匠に鍛えてもらって強くなりました!」
「ど、どうしよう!なあ、兄弟!どうしたらいい?」
「そりゃあ鍛えるしかないだろ!お前が強くなればいいだけだろう!」
「だーかーらー、どうやったら強くなれるかって話だろ!」
「ヒントはさっき見せたろ!後は兄弟、お前次第だよ」
「そ、そうか!すまない兄弟!俺ちょっとダンジョンの外で色々やってくる!お前達についてはいけないが頑張ってくれ!」
悟空が颯爽と去っていく。ユウとマシロは取り残されてしまった。
「行っちまったな。結局、マシロと二人になっちまったな」
「私は師匠と二人で嬉しいです!」
「まあな。それじゃあダンジョンボスまで行こうぜ」
「分かりました師匠!」
ユウとマシロは順調にダンジョンを進んでいき、あっと言う間にボス部屋までいけた。
「さてと、マシロ。ダンジョンボスだが俺一人でやらせてくれ。ちょっと新しい技を試したいからな」
「分かりました!私は後ろで見てますね!」
「よし。行くぞ」
ユウとマシロはボス部屋に入っていく。
部屋の真ん中にこのダンジョンボス、カブトムシとクワガタを掛け合わせた様な姿をしている。
「うわ、全男子が好きそうなボスだな」
「強そうです!」
「それじゃあ行ってくる!」
ユウはマシロに声をかけると一目散にボスに近づく。
それに対してボスも迎撃準備に入る!
「さてと、コレがどれぐらい威力があるかな!耐えてくれよ!」
そう言ってユウは剣を取り出し、その周りに魔力を込める。剣の中に魔力を流すのではなく、剣の周りに魔力を込める!やり方は魔導甲冑と同じだ。
剣の周りに魔力が宿る!しかし、ユウは魔力を込めるのをやめない!剣の周りの魔力が剣よりデカくなる。
「剣を自分の腕だと思え!そして、更に魔力を込める!それをボスにぶつける!」
ユウの振るった剣はボスにぶつかった瞬間!爆発が起き、ユウが吹っ飛んでいく!
「グワーッ!」
「し、師匠ーー!」
ユウは壁まで吹っ飛んだ!手に持っていた剣は刀身が粉々になってしまった!
「くっそー!爆発するとは思って無かった!それでボスは?」
爆発場所を見てみるとボスも粉々になったのか、影も形も無くなっている。
「威力は凄いが武器を使い捨てにするのは駄目だな」
「師匠!凄い威力です!アレが新技ですか?」
「そうなんだが、爆発するのは予想外だったなー」
「そうなんですか!てっきり爆発も想定内かと思ってました!」
「一応するかもっては思っていたけどな。もう少し改良が必要だな」
「それで師匠、ボス倒してしまったけど、これからどうします?」
「そうだな、今日は宿屋に戻るか。一応新技の構想は出来たから後は試していくだけだし!」
「じゃあ!師匠!何か美味しい物が食べたいです!」
「そうだな。なら美味い飯を食べて、久しぶりに組手でもするか!」
「やったー!じゃあ師匠!ダンジョンを出ましょう!」
そうしてユウとマシロはダンジョンから出て、美味しいご飯を食べて、組手をして過ごした。
三人それぞれの特訓を始めた。三人はどれだけレベルアップが出来るのか!
ダイは鍛冶!ノリは弓矢の特訓!マシロとユウはダンジョンで特訓!
それぞれ元の世界に還る為に頑張っている!
必ず還るぞ!




