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第六十九話

さて、オオルリちゃんの母親、コトドリさんに合ってオオルリちゃんの友達、メーヌ・アンジュちゃんを助ける事になった、俺とユウ先輩。

今は北側にある小屋を目指している。情報によるとそこにいる可能性がある為に調査に向かっている。


「ユウ先輩、ノリ先輩に伝えなくていいんっすか?」


「今回は時間が勿体ないからいいだろ。多分それほど時間もかからないと思うからな」


「そうなんすか?」


「さっき聞いた話通りなら、その小屋は普段使ってないからな。人は多く配置出来ないだろ。怪しまれるからな」


「そうっすけど、強者がいたらどうするっすか?」


「潰せばいいだろ?何言ってんだ?」


「ユウ先輩って、偶に脳筋になるっすよね」


「そうか?取り敢えず小屋に向かうぞ」


「了解っす!」


俺とユウ先輩は北側にある小屋へと向かった。

目的の湖に到着すると、確かにボート乗り場の近くに小屋が建っている。あそこかな?


「ユウ先輩、どうするっすか?」


「先ずは人数の確認だ。ダイ、頼めるか?」


「任せて下さいっす!」


俺は魔力ソナーを使い、中にいる人数を確認する。


「小屋の前に一人、中に三人っすね。どうするっすか?」


「そうだな。先ずはダイが真正面からいくか。小屋の前の奴に話かけてくれ。俺が裏から攻める」


「了解っす!ユウ先輩が攻めた後はどうするっすか?」


「小屋の前の奴は生かしておけ。最悪中の奴等は殺っちまうからな」


「頑張るっす!」


俺とユウ先輩は別れて小屋に近づいた。俺が正面、ユウ先輩が裏に回った。ユウ先輩はミラージュを使っている。俺は正面にいる男に話かけた。


「すいませーん。ちょっといいっすか?」


「あーん、何だお前?」


「俺、この街に初めて来たっすけど、この湖って何かご利益とかあるっすか?」


「そんなもんあるかよ!こっちには何もないからさっさと街に帰りな!」


「そっすかー!俺はてっきりその小屋で誰か誘拐してると思ったすけど!」


「!!テメー!何処まで知ってる!」


男は怒りながらこっちに攻撃をしてこようとしているが、遅い。流石にシュガールさん達と比べると大分遅い。俺は男の攻撃をかわして、腹に一撃を入れる。手加減はしたけど、男は嘔吐をして倒れ込む。


「やば!ちょっとやり過ぎたっすかね?」


「て、テメー、俺達にこんな事してタダで済むと思うなよ!この小屋の中には俺よりも強い兄貴がいるんだからな!」


「へえー、それはどっちの兄貴だ?」


そう言いながら、二人の男を片手でそれぞれ抱えて出てきたユウ先輩が出てきた。


「あ、ユウ先輩。そっちは終わったんすか?」


「おう、やっぱ此処にいたわ。確保はしたし、コイツらは此処に放置でいいだろ」


「う、嘘だろ。あの兄貴達がこんなに簡単に!あ、アンタ一体何者だ!」


「教える訳ないだろ?お前に二つ選択肢をやろう。今すぐ兄貴達と同じく気絶をするか、それとも・・・」


「そ、それとも?」


「死ぬか?」


その言葉を聞いた男は、ユウ先輩の迫力で気絶してしまった!


「あれ?勝手に気絶したぞ?」


「ユウ先輩の圧がひどかったっすよ!」


「そうか?まあ、いい。すぐにずらがるぞ!」


「オオルリちゃんの友達はどこっすか?」


「ここだよ、ここ!」


そう言ってユウ先輩は背中を指した。見てみるとユウ先輩が背中に子供を背負っている。


「あ、あのもう目を開けても大丈夫ですか?」


「おう、いいぞ!よく我慢したな。偉いぞ!」


「えへへ」


「じゃあ、もう一度聞くぞ。お前の名前は?」


「わ、私はメーヌ・アンジュです。隣街の長の娘です!」


「よし、じゃあ一度宿屋に戻るぞ」


「あ、あの私と同じぐらいの子供がいませんでしたか?オオルリちゃんも誘拐されてると思うので助けて欲しいのですが!」


へえーこの子、友達も助けて欲しいと頼むのか。いい子だな!


「安心しろ。オオルリは既に助けてある。無事だ」


「ほ、本当ですか!よ、よかった」


「もういいか?よし宿屋に帰るぞ」


「了解っす!」


俺達は無事にメーヌ・アンジュちゃんを保護出来た!そのまま宿屋まで戻る。勿論メーヌ・アンジュちゃんにミラージュをかけるのを忘れない。

追手を警戒しながら色々回り道をしながら宿屋に帰った。


「よー、戻ったぞ!」


「疲れたっす!ちょっと休みたいっすね」


「おかえりなさい。っでユウ先輩。その背中にいるのは誰ですか?」


「おう、この子はオオルリの友達のメーヌ・アンジュだよ」


「メーヌちゃん!メーヌちゃんがいるの!」


「いるぞ。ほれ、降りろ。オオルリがいるぞ!」


「ルリちゃん!無事だった!」


「私は大丈夫だよ!メーヌちゃんも大丈夫?」


「何とか大丈夫だよ!ユウさんが助けてくれたから」


「メーヌちゃんも!私もユウさんに助けてもらったの!」


「よかったねオオルリちゃん!」


「えっと、貴方は?」


「私はマシロ!オオルリちゃんの友達で、ユウ師匠の弟子なんです!」


「そうなの!じゃあ私ともお友達になってよ!マシロちゃん!」


「もちろんいいよ!」


「おっし、マシロ!友達と一緒に隣の部屋に行ってろ。俺達はちょっと話し合いをしとくから。頼むぞマシロ!」


「!分かりました!師匠!行こう二人共!」


「「はーい!」」


そう言って三人は部屋を出ていった。それを見届けた後、俺達は話し合いを始めた。


「それで、何があったのですか?」


「そうだな。取り敢えず簡単に説明すると」


俺とユウ先輩で少し街で情報収集をして、街長の御屋敷に侵入し、今回の戦争を起こそうとしている大臣の存在の確認と、街長コトドリさんとの会話!その後メーヌちゃんの監禁場所に行き救出した事を簡単に話した。


「成程。では、これから私達はどう動きます?」


「そうだなー。どうするか?」


「戦争は起こるっすかね?」


「どうだろうな?ってなんか表が騒がしくないか?」


「そうっすね。ちょっと窓を開けますね」


「なんか、皆どっかに向かって走っていってますね」


「ちょっと様子見に行くか。ダイ、行くぞ。ノリは引き続き護衛を頼む」


「分かりました」


「じゃあ、行くっすよユウ先輩!」


「おうよ!」


俺とユウ先輩は人の流れにそって付いていく。すると広場の様な所で一人の男が演説している。あいつは確か・・・


「あれ、大臣っすよね?」


「そうだな。何言ってんだ?」


俺とユウ先輩は大臣の言葉に耳を傾ける。


「街の皆様!我々が戦争の準備をしていると噂を聞いているでしょう。実は、それは真実なのです。何故なら我々は、隣街のララードルーキーの奴等が攻めてくるという情報を手に入れました。その為、自衛の為に軍備を拡大していたのです!」


ザワザワ


「その話は本当なのか!」


「本当なのです。実は奴等は我々の街長の娘様、オオルリ様を誘拐して脅してきたのです!」


「な、なんだってー!」


「そう言えば最近オオルリちゃんを見てないぞ!」


「じゃあ、大臣の言っている事は本当なのか!」


「隣街の奴等許せねー!」


街人が、何故か疑いもせずに大臣の話を鵜呑みにしている。この雰囲気、嫌な感じだ。


「ユウ先輩。何か可怪しくないっすか?」


「そうだな。こんな話簡単に信じるなんて、不自然だよな」


「何か精神感染系でもやってるんすかね?」


「だろうな。けど、俺達には効かないな。どうするか?」


「これ、戦争起こるっすよね?」


「起こっちまうだろうな」


「どうするっすか?」


「とりま宿屋に戻ってノリと話して、その後一回コトドリさん会いにいくか」


「そうっすね」


俺達は人混みの中をかき分けて、宿屋に戻った。


「って事になってるから、多分戦争が起こるな」


「そうですか。ではこれからどうしますか?」


「俺とダイはもう一度、コトドリさんに会いに行って話し合いをしてくる」


「そうですね。一度状況説明をして、その後方針を決めないと。では、私は子供三人の護衛ですね」


「頼む。ただ、街人に姿を見せない様にしてくれ。何か危なそうだからな」


「偽物だー!ってなりそうっすからね」


「分かりました。ユウ先輩達も気を付けて行って来て下さい」


ノリ先輩と話した後、俺とユウ先輩は再び、外に出た。目的地はコトドリさんの御屋敷。

俺達はこの戦争にどのように関わるのか?

それとも何処かに逃げるのか!

俺達は無事に還る為に、最善の選択肢選んで行きたい!

出来れば戦争を起こさずに安全に進みたいなー。




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