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第六十五話

船で出航して三日がたった。

特に何も問題無く、船は目的地に到着した。

船から降りて久しぶりに大地に立った!


「いやー、快適な船旅でしたっすね」


「流石VIP部屋だな。揺れも少なくて酔わなかったしな」


「ベットもふかふかでしたね師匠!」


「おう、よく眠れたしな!さてと、取り敢えず街に向かうか」


ユウ先輩達と話していると、誰かが話かけてくる。


「おや、ノリさんじゃないですか。貴方は何処にいかれるのです?」


なんか、見るからに商人って格好をした人が話かけてきた。


「ノリ先輩、知り合いっすか?」


「ええ、船の食堂で何度かお話をした人ですね」


「へえー、そうなんっすね」


「私達ですが、この大陸は初めてでしてね。何処に行こうか話し合いをしていたのですよ」


「そうですか、なら私から一つ!注意と言うか、ある噂がありますのでお話しときましょう」


「注意ですか?」


「ええ、まだ噂ではあるのですが、この大陸の二つの街が戦争をするんじゃないかって話があるんです」


「戦争ですか、それは危ない話ですね」


「でしょう。しかも、その二つの国ですが、最近仲が悪くなったらしくて」


「それで戦争ですか。えらく大胆な事をしますね」


「まあ、まだ噂段階ですが、商人仲間の間では確実に起こるって話です」


「その根拠は?」


「どちらの国も食料や、武器なんかをかき集めていますからね。ちなみに私もこれから食料を卸しに行く所なんですよ」


「成程、貴方は何処の国に卸しに行くんです?」


「ララードルーキー!ここから馬車で三日って所ですかね」


「どうしましょうか?ユウ先輩?」


「戦争なんざに関わりたくないが、例のアイテムについての情報は欲しい。取り敢えず、その街にいってみるか。面倒そうなら、別の所に行けばいいからな」


「そうですね。では商人さん。護衛は必要ありませんか?今なら格安で腕のいい四人組を雇えますよ?」


「ハッハッハ!流石ノリさん!売り込みがいいね!それじゃあ、雇いましょう。ララードルーキーまで宜しくお願いします」


「宜しく頼むぜ!えっと?」


「ああ、申し遅れました。私はムーンパレスで商売をしているアムールと言います。短い間ですけど宜しくお願いします」


「ああ、ムーンパレスの住人か」


「ええ、ですから貴方方の顔は知っていたのですよ。なんたって、我々の街の『十二守護獣』のベンガル様の旦那様ですからね」


「はっ?えっ?何いってんだ?」


「いえ、ベンガル様がおっしゃっていたのですよ。冒険者チームアースのリーダー、ユウ様と結婚すると」


「・・・」


「あれ?ユウ先輩どうしたっすか?」


「天を仰いでますね。現実逃避してるんでしょう」


「・・・ちなみにその話、どれぐらい広まってる?」


「多分、ムーンパレスの住人なら皆知っているんじゃないでしょうか?皆の前で言っていたので」


「俺、帰りはムーンパレス寄れねえわ」


「いえいえ、寄らないとベンガル様が追いかけてきますよ!それにシュガール様もついてくるでしょうね」


「がー!面倒くせー!」


「まあまあ。とにかく、この大陸のアイテムを取らないと帰れませんからね。先ずは街で情報収集ですね」


「新しい街、ちょっと楽しみっす!」


「私もです!美味しいご飯あるかなー!」


「ハッハッハ、じゃあ行きましょう!目指すはララードルーキーです」


俺達はアムールさんの馬車に乗って、新しい街を目指した。道中、特に問題もなく、順調に進めた。


「なんかめちゃくちゃ順調じゃないっすか?」


「そうだなー、盗賊もでないし、魔物もいない。まじで順調だな」


「ちょっと待って下さい。先程の魔物襲来は大した事ないのですか?」


「あれぐらいならな。大した事ないな」


「そうっすね。あの三倍の量で来られたらキツイっすけどね」


「師匠達ならこれくらい大丈夫です!」


「はー、流石ベンガル様の旦那様だ」


「それ、俺は認めてねーからな!彼奴等が勝手に言ってるだけだからな!」


「でも、街中が認めていますから、今更そんな事言っても・・・」


「ヤバいっすね。外堀から埋められてるっすよ」


「ええ、私達が帰るのが遅くなればなるほど、どんどん埋まってく感じですね」 


「ヤバいだろ。まあ、日本に還れば関係ないよな?」


「「・・・」」


「おい、ダイ、ノリ!目線をそらすな!こっちを見ろ!」


「師匠は結婚しません!私の師匠ですから!」


「そ、そうだよな!流石俺の弟子だ!」


「師匠ー!」


「マシロー!」


また出たよ。ユウ先輩とマシロの師弟劇。飽きないなこの二人!


「取り敢えず、街に早く行こうぜ。アムール、あとどれくらいだ?」


「このペースなら明日には到着するでしょう。こんなに安全な旅路は初めてですよ!どうです?私の商会専用の護衛チームになりませんか?」


「ハッハッハ、勘弁してくれ。俺達には目標があるから無理だぜ」


「そうですか、残念です」


そんな話をしながら旅路を続けた。

アムールが言った通り、次の日には街が見えてきた。


「おお、あれがそうっすか?」


「ええ、あれがララードルーキー。歌と芸術の街です」


「へえー、結構デカイな」


「やはり、初めての街は少しワクワクしますね」


「それじゃあ、行きましょう!」


そう言って俺達はララードルーキーの街に入っていった。

しかし、俺達は知らなかったのだ。この後、今まで以上の厳しい戦闘に巻き込まれるとは!!

果たして無事に還れるのか!

次回!新たな仲間?それとも敵か?どうなることやら!


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