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第四十八話

何だかんだあったけど、無事に火の勾玉をゲット出来た俺達は再びパープルヴァーチェに戻ってきた。

街に戻ってきたのは夕方だったので宿屋を取り、ゆっくり休む事にした。


「いやー、世話になったなモイラ」


「本当っすね。モイラさんがいてくれて助かったっすよ!」


「いえ、私の方も色々助かりましたので」


「そうか?とりあえず助かったぜ」


「貴方方は、明日にはこの街を出ていかれるのですか?」


「まあな、残りのアイテムも探さないといけないしな」


「・・・」


「どしたモイラ?」


「あの、お願いがあるのですが」


「お、何だ言ってみ?世話になったし聞ける事なら聞くぞ」


「では、一つだけ、貴方方のチームに私も入れて頂けませんか?」


「はっ?どーした一体?」


「いえ、せっかくですし残りのアイテムの回収を手伝いたいと思いまして」


俺はめっちゃ良いやんと思っていたけど、ノリ先輩が声をかける。


「その為には、貴方には片付け無いといけない事があるんじゃないですか?この国の『十二守護獣』なのですから」


「・・・やはり、気づいていましたか」


「多分私だけですけどね。貴方の噂は色々聞いていましたから」


「『十二守護獣』なら簡単に国から出れないだろ?ってかどうして俺達についてきたいんだ?」


「それは、えっと」


「過去に行った行為の贖罪ですかね?召喚者を守ろうとしているのでしょう」


「あー、なるホロ。そういう事か」


「いえ!私はそれだけではなく・・・」


「それだけではなくって事は、ソレも含まれるんだろ?」


「・・・」


「答えられないのが答えか。そんな考えなら、ウチのチームには入れられないな」


「そう、ですよね。スミマセン変な事を言って」


「そうだな。今のままの考えじゃ駄目だけど、自分の中で昇華して、『十二守護獣』じゃ無くなったら何時でも言ってこい」


「えっ?どういう?」


「だから、お前なら何時でもチームに迎えてやるけど色々片付けてからにしろっていってんだよ」


「はっ、はい。分かりました!」


「けど、早くしろよな。俺等なら直ぐにアイテム集めて還ってしまうからな」


「ははは、そうですね。分かりました。必ず貴方方が還る前には合流します」


「おう、待ってるぞ。ただし役目を中途半端に投げ出すなよ」


俺達に一礼して去っていくモイラさん。けど、何か憑き物が落ちたみたいにスッキリしている。


「モイラさん、来るっすかね?」


「簡単には来れないだろうが、アイツなら来そうだな」


「ユウ先輩、何だかんだ優しいっすね」


「うるせ」


その後、俺達は宿屋で一晩明かした。

そして、次の日の朝、日の出と共に宿屋を出た。

街を出る為に門の前に行くと、モイラさんが待っていた。


「よう、昨日ぶりだな」


「ええ、実は貴方方に伝え忘れた事がありまして」


「ん?何だ?」


「あのダンジョンで倒した特別強化個体の死体をギルドで預けて頂けないでしょうか?今後の為の参考にしたいのです」


「あー、そう言えば忘れてたな。死体はダイが回収してたっけ?」


「はいっす。渡します?」


「お願いしてもよろしいでしょうか?勿論幾らかお礼は渡しますので」


「まあ、俺達が持っていても、あんま意味無いしな。ダイ、渡してやってくれ」


「了解っす」


俺はモイラさんの前に赤いティラノサウルスの死体を出す。それをモイラさんが回収する。


「ありがとうございます。コチラがお礼になります」


「おう、サンキューな!じゃあ行ってくるわ」


「ええ、私も準備が出来次第伺わせて頂きますね」


「待ってるっすよモイラさん」


「無理だけはしないように」


「お待ちしてますね」


「貴方方もお気を付けて旅をして下さい」


モイラさんと別れの挨拶をして俺達は次の街を目指して進んでいく。

頼もしい仲間だったモイラさんと別れるのは辛いけどやっと還る為に必要なアイテムをゲット出来た。

このまま順調にアイテムをゲットしていって必ず元の世界に還ってみさるぞー!

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