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第四十二話

パープルヴァーチェに入って直ぐに宿屋を見つけて泊まった俺達。一晩休んでから、爽やかな朝日を浴びながら作戦会議を始めた。


「今日は二手に別れて情報収集するか」


「全員バラバラになって情報収集しないんすか?その方が効率よくないっすか?」


「流石に、初めての街だからな。警戒して二人組で行動するようにしよう」


「そうですね。流石にこの国に対して何の情報が無いので安全に行きたいですからね」


「じゃあ、私はユウ師匠と・・・」


「いや、今回は俺とダイで行動する。マシロはノリと行動してくれ」


「うぅ、分かりました」


「どうしたっすか?いつもならマシロと一緒に行動してるのに?」


「今回は冒険者ギルドに行く予定だからな。あんな危ない所にマシロは行かなくていいからな!」


「ただの過保護でワロタ!」


「最近、ユウ先輩が分からなくなってきましたよ」


「うるせー!ノリとマシロはこの国の情報を集めてくれ。俺とダイは火の勾玉について調べてくる」


「分かりました。ではマシロ行きましょうか」


「はい!ノリ師匠」


ノリ先輩とマシロが出ていった後、俺とユウ先輩も宿屋を出た。


「とりま冒険者ギルドにいくぞ」


「了解っす。所でどうやって調べるんすか?」


「ギルド内で調べてみて、分からなかったらギルドマスターに聞いてみるか」


「ユウ先輩、この国のギルマス知ってるんすか?」


「いや、知らん。まあ、頼んで会えなかったら会えないでしゃーないやろ」


「そーすっね。とりま行ってみましょう」


宿屋で冒険者ギルドの場所は聞いていたのでユウ先輩と共に向かった。


「ここっすね」


「よし、じゃあ入るぞ」


「ウッス、けど何で今回はマシロじゃ無くて俺と来たんすか?」


「・・・何となくだが、面倒い事が起きそうな気がしてな」


「おっと、すいませんユウ先輩。用事を思い出したんで帰るっす」


「用事何て無いだろ。ほら行くぞ」


「嫌だー。面倒事が起きるのに行きたくないっす」


「本当に起きるか分からんだろ。ほれ、行くぞ」


ユウ先輩が俺の襟元を持って無理矢理ギルド内に連れて行く。

ギルド内に入ると受付と酒場があり、ユウ先輩は受付へと歩いていく。


「ようこそ冒険者ギルドへ。ご依頼ですか?」


「実は調べ物をしたくてな。此処で調べたいんだが大丈夫か?」


「はい、大丈夫です。ただ、図書室に入るためには補償金としてお一人様銀貨一枚かかりますがよろしいですか?」


「ああ、問題無い。それと、ギルドマスターに話を聞きたいんだが可能か?」


「ギルマスにですか?失礼ですが予約はなさってますか?」


「いや、俺達は昨日この街に着いたばかりでな」


「だとするとすいません。直ぐにギルマスに合うことは出来ないです。前もって予約をとっていただかないと」


「そうか、では今日予約を取った場合、面会は何時になる?」


「そうですね。早くても一週間はかかるかと」


「そうか、そんなにかかるのか」


「ちなみにどういったご要件でしょうか?」


「実は俺達探し物をしててな。経験豊富なギルマスなら知ってるかと思ってな」


「成程、それでした・・・」


「そんなの俺達が教えてやるよ。格安でな」


受付嬢のセリフを遮り、酔っ払いの冒険者が絡んできた。


「そうそう、俺達経験豊富な冒険者様がお前等素人の冒険者を助けてやるよ」


「もちろん、お礼を弾んでもらうけどな」


酒臭い三人の冒険者が絡んできた。しかも、ユウ先輩の頭に手を置いている。


「はぁ〜、やっぱりマシロと来なくて良かったぜ。なあ、ダイ」


あっ、ユウ先輩笑顔だけどキレてる。これヤバいよな?


「何コソコソ言ってんだよ。取り敢えず先に報酬の金を貰おうか。先輩冒険者によ」


「いいねー。それでまた飲み直そうぜ」


「おい、受付嬢さんよ。絡まれてるんだが止めないのか?」


「えっ!いや、私では、ちょっと、あの」


「ごちゃごちゃ言ってないで、金を置いてけよ。それで許してやるからよ」


その言葉聞いた、ユウ先輩が殴ろうとした瞬間に急に大声が聞こえてきた。


「何をしてるんですか!」


大声の方を見ると一人の男が立っていた。紫の髪をした糸目の優男。この男が大声を出したのか?


「誰だ!大声を出し・・・」


三人の男達はその優男を見た瞬間、驚いた顔をした後に、急に顔色が悪くなってきた。


「えっ、何でアンタが此処に・・・」


「私が何処に居ようと私の勝手です。っで貴方方は何をしているんですか?」


優男が糸目を少し開いて酔っ払いの方を睨む。それだけで男達が震え上がっている。


「す、すいません。直ぐに出ていきますんで勘弁して下さい」


「私では無く、この方々と受付嬢へ謝りなさい」


「は、はい!すいませんでした!」


三人がコチラに頭を下げた後、凄い勢いでギルドから出ていった。

男達が出ていったのを確認して、優男はコチラに話かけて来た。


「いらぬお節介でしたか?」


「まあ、アンタのおかげで暴れずにすんだ。一応礼は言っとくよ。ありがとな」


「いえいえ、貴方ならあの三人くらい直ぐに倒せたでしょうけど、この中で暴れると後々面倒になると思いましてね」


「確かにな。そういう意味では助かったな。ありがとう、えーと」


「これは失礼しました。私はこの国の冒険者、モイラと申します。以後お見知り置きを」


「俺はユウ、こっちはダイだ。よろしく」


ユウ先輩が握手を求めるとモイラさんもそれに応えて握手をする。モイラさんいい人だな!


「所で貴方方はこの国の人ではありませんね?何かこの国に用があるのですか?」


「ああ、実はこの大陸にあるとされる、とある物を探しているんだ」


「とある物?」


「火の勾玉っす」


俺がそう言うとモイラさんは眉をピクッとし、少し驚いた顔をした。


「アレを求めているなんて、もしかして貴方方は・・・」


モイラさんは何かブツブツと言っているが、俺には何を言っているか聞こえなかった。


「なんだモイラさん。アンタ、アレが何処にあるのか知ってるのか?」


「・・・そうですね。知っていますよ。火の勾玉が、何処にあるのか」


「マジっすか!やったじゃないっすかユウ先輩!」


チラッとユウ先輩の方を見ると何か表現しにくい顔をしていた。そして、ため息をつきながらモイラさんに話付ける。


「そうか、なら何処にあるか教えてくれると助かるのだが?」


「ええ、教えてもいいのですが、ただし・・・」


「もちろんお礼はする。これくらいでどうだ?」


ユウ先輩が財布からお金を出そうとするとモイラさんは手で制してきた。


「お礼と言うなら金銭では無く、一つお願いがあるのですが?」


「・・・何でしょうか?」


「私と一勝負していただけませんでしょうか?」


俺はその言葉を聞いて驚いた。ユウ先輩の方を見ると天を仰いで片手で顔を押さえている。

ユウ先輩の言っていた面倒事が、コレの事かは分からないが面倒になったのは確かだった。

何でユウ先輩の言う事は当たるんだろ?

次回!ユウ先輩VSモイラさん!デュエルスタンバイ!

果たして勝って日本に還られるのか!


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