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第三話

王様との話し合いが終わり昨晩の部屋に戻ってくる。部屋に入るなりユウ先輩が口を開く。


「いやーヤバかったなー。下手したら殺されてたわ」


なんてことを笑顔で言ってくる


「いやいや笑い事ではないっすよ。俺もう駄目だっておもいましたもん」


「はっはっは、許せ。イラついたからついやった!反省はしていない」


「さて真面目な話どうする?王様の提案にのるのか?」


「あれ?ツッコミなし?まあいい」


あの時の王様の提案とは、

一、今は還す方法が分からないから急いで調べるのでその間この国で過ごしてくれないか。部屋と食事を提供するから防衛に手を貸してくれ。

二、還す方法がわかったら送り還す。ただ次の召還の準備を手伝って欲しい。材料の調達など!

この二つ。


「まあ、俺等に選択肢はないんだよな。受けないと俺等は生きていけないからな。」


「ここを出て自分等でどうにかするのは?」


「駄目だ。この世界の情報が無いなかで出ても野垂れ死ぬ。金も無いしな。だが受けるにしてもただで受けるのはダメだ」


「なんでっすか?受けるしかないんすよね?」


「簡単に受けたら今後の取引とかも駆け引きが難しくなる。下に見られたらなかなか元の対等な関係には戻りにくいからな」


「はぁーそういうもんですかね?でも防衛って魔物退治でしょ?出来ませんよそんなこと」


「まあその辺は交渉だよな。最低でも武具と指導員が欲しいな」


「それよりも前線で戦うより後衛に配置してもらうようにしてもらえばいいんじゃないか?」


「無理だろうな。もともと戦う為に呼ばれたんだからな。つまり俺達のやれることはこの世界のシステムを理解することだろうな」


「だな。どうやらレベルがあるらしいしな。ゲームみたいだ」


「まあ俺等のレベル1だったけどな。マジワロタ」


そう、提案を検討すると言って話し合いが終わった後にカヤさんから色々聞いた。その話の中にあった話題の一つこの世界のシステムがレベルだった。ちなみにカヤさん(30歳)は48だった。強さ的にはこの国の上位者らしい。この世界の最強者は80ぐらいらしい。

ユウ先輩とノリ先輩は話し合いを続けている。俺?二人の前でウンウン頷いている。だってどうしていいかわからない。未だに俺は夢じゃないかって思ってるからな。現実離れしてるしな。

なんてことを考えてるとユウ先輩がこっちを見てる。なんだろ?


「ダイよ。話を聞いてたか?」


「も、もちろんっすよ」


「じゃあ今の話題はなんだった?」


「えーと、レベルのことでしたよね?」


「それは終わった。どうせお前のことだ。まだこれは夢だ早く覚めないなーとかおもってたんだろ」


「えっ、なんでわかるんすか!あと先輩こっちへこないでくれます?なんで肩を回してるんです?まって、こっちこないでー」


「おいおい、ユウ先輩もダイもあんまりはしゃぐなよ。とりあえず提案を受ける。あと細かいのは明日の話し合いで決めるか。じゃあ私は寝るからお前らも寝ろよー」


「ちょ、ノリ先輩止めて!やめ、腕はそっちに曲がらないから!ユウ先輩もう寝ましょう。ね、もうギブ、ギブっす」


とりあえず腕は無事だったけどこの痛みで目覚めないってことは現実なんだろうな。明日はどうなるんだろ?早く元の世界にかえりたい。



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