第三十六話
あの激闘から俺達はすぐにマーダル・ヘイズに戻った。
ロンク爺さんとネブラスカ大佐の治療は軍に任せて、俺達は宿屋に向かった。
「しっかし、今日は疲れたなー」
「本当っすよ!俺なんか死を覚悟したっすよ!」
「流石にあんな化物が出てくるなんて思いませんからね」
「あの女の人、怖かった」
マシロが震えながら言ってる。
「確かに、まさか生首で喋れるなんて思わないっすよね」
「アレは、びびったなー。・・・さてと、今回の一件どう考える?必然かそれとも偶然か?」
「流石に偶然じゃないっすか?そもそもこの国に初めは来る予定なかったすから」
「そうですね。ただ2回目ってのが気になります。もし、もう一回あれば、流石に・・・」
「私は分かりません!」
「俺も偶然だと思いたい。けどな、何か、こう言葉には出来ない何かを感じるんだよな」
「ユウ先輩が言うと当たるんすよねー。けど、偶然じゃ無かったらどーなるんすか?」
「そうですね。ゲームで言うなら猫人が第一章、セッショウが第二章になりますから、第三章、四章と続いて強敵が出てくる。なんて事になりますかね」
「うへー、勘弁してほしいっすね」
「師匠。ゲームって何ですか?」
「うむ、後で教えてあげよう」
「分かりました!」
「あと、よくあるゲームの中に転生ってのがあるが、お前等こんなゲームした事あるか?」
「俺は無いっすね」
「私もありません」
「俺も無いからゲームの中って事は無さそうだな。あと、あれだ。メリノ王子様の依頼どうする?」
「どうするって。依頼って何でしたっけ?」
「隣国、つまりマーダル・ヘイズがメリノ王子を暗殺する可能性があるかどうかですね」
「結果的には違うかったな。ただ、戦争を起こそうとしてたけどな」
「とりま明日には帰って報告っすか?」
「そうだな。ロンク爺さんの容体を見て一緒に帰れるか確認もしないとな」
「明日は朝一で出かけますか」
「おう、じゃあ今日はもう寝ようぜ。明日遅れんなよ」
「了解っす。おやすみなさい」
ユウ先輩、ノリ先輩、マシロが部屋から出ていった。俺も布団に入りながら今までの事を考えながら眠りについた。
早く還りたいなー。
・・・何処か分からない所・・・
「ただいま〜。今帰りましたよ〜」
「あれ?アンタ帰ってくるの早いにゃ?なんかあったのかにゃ?」
「ええ〜、貴方が〜見逃した異世界人〜。彼等に〜会いましたよ〜」
「へぇ~、殺したのかにゃ?」
「いえいえ〜、貴方の言ってた通り〜、面白そうだったので〜生かして起きましたよ〜」
「本当かにゃ?アンタが殺さないなんて珍しいにゃ」
「クスクス〜、余りにも〜美味しそうだったので〜もう少し育ってから〜殺ろうと思いましてね〜」
「ふーん、まあいいにゃ。所で、アレは溜まったのかにゃ?」
「ええ〜、税率を上げた事によって〜思ってたより〜多く貯まりましたよ〜」
「まあ、及第点だにゃ。戦争が起こせればもっと溜まったけどにゃ」
「仕方ないです〜。アレ以上〜戦っていたら〜私我慢出来なくなってきますから」
「口調が変わってるにゃ。アンタ、興奮すると口調変わる癖早く治すにゃ」
「これは〜失礼しました〜。あれ〜、そう言えばオロチは何処に行ったんです〜?」
「オロチは今、任務を受けて出かけてるにゃ」
「大丈夫ですか〜、アイツ〜、直ぐに破壊しちゃうじゃないですか〜」
「それも計算してるにゃ。だから心配いらないにゃ」
「ふ〜ん。じゃあ〜私少し休みますね〜。慣れない事をして〜疲れちゃいました〜」
「了解にゃ。また任務が来たら報告するにゃ」
「お願いしますね〜。じゃ〜失礼しますね〜」
そう言うとセッショウは闇に溶けて消えた。
「あのセッショウを退けるにゃんて、少しは成長してるんだにゃ。私も次に合うのが楽しみにゃ」
猫人もまた闇の中に溶けていく。
この先に何が待っているのか!それはまだ誰にも分からないのであった。




