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第三十四話

新兵器の飛行機モドキで、何とか村に辿り着けた俺達だった。

村には確かに盗賊が襲っていたが兵士が食い止めていた。


「貴様等ー!何をしとるかー!」


ネブラスカ大佐の大声が村に響く。その瞬間、盗賊達がビクッとなり、兵士達に安堵の表情になる。


「大佐だ!ネブラスカ大佐がきてくれた」


「何!なんでこんな村にネブラスカ大佐が!心配するな偽物だ」


「偽物かどうか今から確かめて見るといい」


そう言うとネブラスカ大佐が動いた。単身、武器も持たずに!


「ちょっ、大佐武器は?」


「大丈夫じゃ。あやつの武器はその肉体そのものじゃからな」


「成る程な。けど、大佐1人だけに殺らす訳にはいかないから、ノリとマシロは周りの警戒。ダイは援軍が来ないか少し遠めの警戒。俺とロンク爺さんは大佐の援護に向かおう」


「あやつの援護必要か?」


見るとネブラスカ大佐が素手で盗賊をぶん投げてる。


「手伝ったて事を残さないとだろ。ほら、俺も盗賊ぶっ飛ばすからロンク爺さんは縛ってくれ」


「そうじゃの。なら行くかのう」


ユウ先輩とロンク爺さんが突撃していく。俺はユウ先輩に言われた通り少し遠めの警戒しとくか。


「ノリ先輩。とりま周りの警戒オナシャス。俺は遠めやりますんで」


「了解したが、ダイ?貴方どうやって遠めを警戒するんです?」


「じーつーはー!俺も、新しい魔法作ったんすよねー!」


そう言って俺は魔法を発動する。地面に魔力を通し魔力の波を起こす。


「これは?魔力の波が地面の下を通っている?」


「はいっす。エコロケーションみたいなもんっす」


「成程。面白い使い方ですね」


「ノリ師匠!エコロケーションって何ですか?」


「これが終わったらユウ先輩に聞いてみたらいいよ。」


「了解です!」


さて、吹っ飛んでる盗賊達は放っといて、取り敢えず魔力流せるだけ広げてみるか。

そこそこ広げたけど、いるのは動物や魔物ぽいのだけだな。けど、一カ所だけおかしな場所がある。

そう思ってるとユウ先輩とロンク爺さんがこちらに来た。


「どうだーノリ、ダイ?何か変わった事あったか?」


「取り敢えず近くには何もありませんよ」


「こっちは一カ所おかしな所があります」


「おかしなとこ?」


「エコロケーションしてたんですけど一カ所だけ、反応が無い場所があるんすよ。」


「具体的な場所は何処だ?」


「えっと、この村から西の方であそこの木の側です」


「ネブラスカ大佐、あの辺に何かあるか?」


「いや、何も無い。それでそのエコ何とかはどういった魔法なんじゃ?」


「まあ、説明は歩きながらしよう。取り敢えず行ってみよう。何にも無ければいいんだがな」


「ユウ先輩、それフラグっすか?」


「うるせー!けど何かありそうだからノリとマシロは此処で待機。ネブラスカ大佐、ロンク爺さん、俺、ダイで確認」


「師匠!私も一緒に行きたいです」


「けど、マシロもう魔力が無いだろ?」


「けど、でも!」


「まあまあ、此処の盗賊は兵士達に任せて、全員で確認しましょう。なにかあれば私がマシロを守りますから」


「ノリ師匠!ありがとうございます!」


「ま、しゃーない。分かったよ。取り敢えず急いで移動しよう。周りの警戒だけは怠るなよ」


ユウ先輩の言葉の後に全員で移動を始める。一応俺はまたエコロケーションをしながら移動する。すると反応が無い場所が移動している。


「ユウ先輩、右に移動してます。結構速いっす」


「了解。移動してるって事は生物確定か」


「ユウ先輩、もう接触するっす」


「見えた。あの女か?」


俺達の団体の前に1人の女が立っている。


「あらら、見つかってしまいましたか〜。結構キチンと隠密してたんですけどね〜」


「えっ、普通の女の人っすね。どうやら関係ないっぽいっすね、ユウ先輩」


そう言ってユウ先輩の方を見ると珍しく真面目な顔をしている。この顔は、以前見たな。たしか、ダンジョンの中の猫人?にあった時みたいな。


「ユウ先輩どうしたっすか?まるで前に猫人にあった時みたいじゃないっすか!」


「おんや〜、あの猫の事を知ってるんですか〜。って事はアンタ等はアイツのダンジョンに現れたって言う冒険者チームですか〜」


「やっぱアイツの仲間か。このビリビリする感じ。あの猫人と同じかそれ以上か」


「あの猫と同じ評価って言うのは気に入りませんね〜。私の方が上なんですけどね〜」


そう言うと女の目が細くなり、睨む様に見てくる。


「では〜、改めて自己紹介を。私の名はセッショウ。今日でお別れになりますが、よろしゅう〜」


女が綺麗な挨拶をするも、ユウ先輩とノリ先輩は戦闘態勢に入っている。それほどこのセッショウと言う女はヤバいのか!

これから今までに無い激しい戦いとなるのだが、この時の俺は知る由もなかった。

無事に還りたいなー。

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