第三十二話
ロンク爺さんとの模擬戦を終え眠りについた後、朝方には出発した。
その後、少し馬車を走らせると見えてきました!今回の目的地、マーダル・ヘイズ!
「へー、中々大きな門っすねー」
「大きな街ですねー」
「マシロ、前を見て歩きなさい。上をみて歩くと転びますよ?」
「はーい」
「お主ら、これからどーするんじゃ?」
「取り敢えず情報収集かな?」
「予定が無いならワシに付き合わんか?」
「悪いが俺達は遊んでる時間はないんだよな」
「わかっとるわ。お主らはメリノ坊やの頼みであの鎧の事を調べにきたんじゃろ?」
「そうだけど、ロンク爺さん。当てはあるのか?」
「あるぞ。昔馴染みがこの国おるから其奴に会いに行こうと思っとるんじゃ」
「そいつは軍の事を分かるのか?」
「多分大丈夫じゃ。取り敢えずワシの言う通りに馬車を進めてくれ」
「了解です」
ロンク爺さんの言う通りに道を進んでいくと驚く物の前についた。
「なあ、ロンク爺さん。ここで間違いないのか?」
「そうじゃよ」
「俺の見間違いじゃ無けりゃ、ここは城じゃないか?」
「城じゃな」
「爺さん知らないのか?城って許可が無いと入れ無いんだぞ?」
「知っとるわ。ええから少し待っとけ」
ロンク爺さんは馬車を下りると、門番の所に行き、何やら話し合いをしている。
「ユウ先輩、本当に大丈夫っすか?」
「ノリ、もしもの時は爺さん置いて逃げるぞ」
「だから、大丈夫と言っとるじゃろ」
「お、ロンク爺さん話し合いは終わったのか?」
「まあの。お前等付いて来い。情報が手に入ると思うぞ」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃ。なんたってこの国の元軍の大将じゃからな」
「引退した元軍人か」
「そうじゃ。しかも、未だに軍に関わっておる。おっと迎えが来た。行くぞ」
ロンク爺さんの目線の先に軍人が1人歩いてくる。
「失礼します。ネブラスカ大佐の所へ案内致します」
「ホッホッホ、宜しく頼む」
「あの、後ろの方々は?」
「ワシの連れじゃ。一緒に向かうぞ」
「分かりました。ではこちらへ。馬車は我々が預かります」
「頼むぞ。それじゃワシらは行くとするかのう」
そう言うと軍人の後を付いて行くロンク爺さん。
「ユウ先輩、どうします?」
「元々予定はなかった。とりまついて行って話を聞いてみるか」
「了解っす」
その後、ロンク爺さんの後を付いて城の中に入って行き、一つの部屋へと案内される。
「ネブラスカ大佐。ロンク様をお連れしました」
「うむ、入れ」
中からの声の後、ロンク爺さんが入って行き俺達はその後に入る。中に居たのは、見た目は老人なのに身体は違う。筋肉ムキムキのマッチョマンだった。
何だあの爺さん。顔と身体が合ってないだろ!
「久しぶりじゃなロンクよ。相変わらず細い身体しとるのー」
「黙れネブラスカ!お前がデカすぎるだけじゃ」
「ふん。常日頃鍛えているからの!所でお主の後ろの奴等は誰じゃ?」
「ああ、小奴らはワシの連れじゃ」
「始めまして、ネブラスカ大佐。自分達は冒険者チームアースと言います。自分はリーダーのユウ、こちらからノリ、ダイ、マシロです」
「ふむ、それでその冒険者チームが何故ロンクと一緒おるんじゃ?」
「それはですね・・・」
ユウ先輩がこれまでの事を簡単に話し始めた。
村が襲われた事。その目的が第二王子様だったこと。その時の盗賊がこの国の軍の鎧を着ていたこと。その事を調べてくれとメリノ王子に頼まれた事を話した。
「ということ何じゃが、お主何か知らぬか?」
「確認なんじゃが本当に我が軍の鎧じゃたのか?」
「こちらを確認して下さい。盗賊達が付けていた鎧です」
「・・・確かに我が軍の鎧じゃな」
「お主はどう思う?」
「そうじゃな。我の意見を言う前に、これを見て貰えんかの?」
ネブラスカ大佐が机に別の鎧を出してきた。それを見たロンク爺さんが驚いた顔をしている。
「これは!ワシらの軍の鎧じゃないか!」
「やはりそうか。」
「これを一体何処で?」
「実はこっちでも村を襲った盗賊が出てのう。そいつらが着てたのがその鎧だったんじゃ」
「こちらの村をそちらの鎧を着た盗賊が襲い、そちらの村をこちらの鎧を着た盗賊が襲ったと?どういうことじゃ?」
「そうなるの。確認じゃがそちらからの侵略じゃないのよな?」
「当たり前じゃ。ただでさえ国内でバタバタしとるのにそんな事してる暇はないわ。そちらこそ侵略する気は?」
「ある訳なかろう。我等もそんな下らん事に時間をかけるより国内強化に忙しいしな」
「つまり、両国が知らない所で戦争の火種が出来てるってことだよな?」
「なら誰が一体?」
「分からんが、今日ここに来れて良かったわ」
「そうじゃな。火種が小さい時に確認出来たのは大きいのう」
「村の場所は何処じゃ?それも確認しておきたい」
「待っとれ、今地図を出す」
「ワシらの襲われた村はここじゃな」
「我等の襲われた村はここじゃ」
2人の爺さんが向かい合い話し始めた。ユウ先輩は近くで二人の会話を聞いている。ノリ先輩も少し離れた所で考えてる。
俺?今マシロと遊んでる。だって、なんか大事になってきたし。
あーあ、早く還りたいなー




