第二十一話
俺達は2つに別れた。俺とユウ先輩と助けた村娘は長老の家に行って話し合いに。ノリ先輩とマシロは表で盗賊の見張りについている。
ユウ先輩と一緒に長老の家に着くと改めて長老からお礼を言ってきた。
「今回は助けていただき本当にありがとうございます。お陰で村もほとんど被害無く無事でした」
「まあ、成り行きだったしな。この娘が襲われてる所を助けたんだ」
「娘?おぉ、お前はサフォークの所の娘か!無事だったのか!」
「はい、危ない所をこの方達に助けていただいなのです」
「そうじゃったか。村の一員を助けていただき本当にありがとうございます」
「気にするな。こっちも成り行きだ。まあ、それはいいとして今回の盗賊の襲撃はよくあるのか?」
「まさか、私が長老になって初めてのことです。こんな盗賊がこの辺りにいるなんて聞いたことすらありません」
「なるほど。じゃあこの村に何かお宝でもあるのか?」
「そんなものありません。ここはどちらかというと寒村と言えるぐらいの村ですじゃ」
「ならあの盗賊の目的は一体なんだ?」
「普通に食料や金品の強奪が目的じゃないんすか?」
「はぁ~、ダイよ。もう少し考えてから発言してくれ」
「えっ?どーいうことっすか?」
「まず、あいつらの装備みたか?」
「ええ、勿論」
「どう思った?」
「はっ?いえ、特になんにも」
「はぁ~。前々から言ってるが、お前はもっと観察眼を身につけるべきだ」
「むっ!一体何があるんすか。あいつらの装備に」
「統率されすぎてるんだよ」
「統率?」
「そうだ。例えば漫画なんかで出てくる盗賊は皆装備は貧相だしバラバラじゃないか?」
「あ~、確かにそうっすね」
「しかし、あいつらの装備はどうだった?」
「確か、皆似たような装備をしていたっすね。あと似たマークがついていたような気がしたっす」
「だろ?あれだけいい装備が整っていたらこんな村を襲わないで街道で馬車なんかを襲った方が効率がいいだろ」
「確かに。じゃあ何であいつらはこの村を襲ったんすか?」
「それは・・・」
「そ、それは」
「わからん!!」
「デスヨネー」
「まあ、わからんならあいつ等に聞いてみればいいだろ。どうだろう長老あいつ等に聞きにいかないか?あんたも知りたいだろ?」
「そうですな。我々の村が襲われた理由は知っておきたいですじゃ」
「なら一緒に行くぞ。俺達も早く片付けて先を急ぎたいしな」
「そういえば貴方の方はどちらに向かう予定でしたのじゃ?」
「まあ、何処に行くかは決めてはないが取りあえずデカイ街に行こうかと思ってたんだ」
「そうなのですか?ところで今回の報酬の話なんですが」
「ああ、そういえば言って無いな」
「見ての通りこの村は寒村なので、満足していただけるだけの金をだせるかどうか分かりませんが精一杯の額は出させていただきます」
「まあ、その変はこの騒動が終わってから話そうや。・・・終わればいいんだけどなぁ」
「・・・ユウ先輩面倒なこと呟かないで下さい。本当になったら困るんすよ」
「なーんか面倒事が起こりそうな気がすんだよ」
「だから止めて下さいって!ユウ先輩の勘は当たるんすから」
ユウ先輩とそんな話をしながらノリ先輩とマシロの広場に向かう。二人と合流する。
「ようノリ、なんか吐いたか?」
「いいえ、ずっと黙りですね」
「まあ、そうだろうな」
「なんか誰かを待ってるようなそんな雰囲気がありますね。時々村の入口をチラチラ見ていましたし」
「増援の可能性もあるか?」
「どうでしょう?村の周りには誰もいませんけどね?」
「えっ?なんでノリ先輩分かるんですか?」
「上から観察してるからね。私の新しい魔法だよ。風魔法と光魔法の応用だね」
「ほえ~、いつ開発したんすか、そんな魔法」
「前々から考えていたんだよ。私も少しは成長してるってことですよ」
いやいや、少しじゃないっすよ?どんだけ便利な魔法開発してんすか!やっぱこの人もスゲー人だわ。そんなことを思ってるとノリ先輩が村の入口の方を向いて話始めた。
「あれ?なんだあの部隊は?」
「ノリ先輩どうしたんすか?」
「ユウ先輩、ダイ。村の入口方面から部隊が接近中です。数はおよそ五十人。あと十分程で到着します。どうします?」
「ダイ、村長を呼んでこい。ノリは監視続行。マシロはノリと一緒にいてなんかあったら俺に報告」
「ユウ先輩はどーするんすか?」
「俺は盗賊団を見ておく。ダイよ部隊到達までに村長と話をしときたいから早く呼んでこい」
「了解!!」
はぁ~、やっぱすぐには終わらないのか。ユウ先輩の勘がまた当たったか~。俺達なんかいく先々でトラブルにあうな~。本当にいつ還れるんだろう。




