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第十九話

次の日の朝、俺達は街の入口に来ていた。出発をする直前にカヤ将軍が見送りに来てくれた。


「全くお前達は!せめて我々に一言あってもいいんじゃないか!」


「えっ、そうか?ならいってくるわ」


「今じゃないわ!せめて前日に一言言えといっているんだ!」


「すまんな。ダイがどうしても今日出発したいって言ったから」


「えっ、ちょっとユウ先輩!俺に罪を被せないで下さいよ!」


「そんなつまらん嘘ぐらい分かるわ!ダイが言ったってユウが納得しないと言うこと聞かないだろ!」


「あれ?カヤ将軍殿。少しは俺の事分かってる?」


「そこまで理解は出来ないがな。取りあえず出発する前に発見出来て良かった。渡したい物があったからな」


「何?ま、まさか!カヤ将軍すまない。俺はノーマルなんだ。あんたの気持ちには・・・」


「お前は何を言ってるんだ?お前達にこれを渡したかったんだ」


カヤ将軍が取り出したのは


「なんだこれ?家紋のワッペン?」


「ワッペン?これは我が家紋の紋章だ。これがあればこの国ではある程度自由に出入り出来る筈だ。この国に戻ってきた時に役に立つはずだ」


「ふーん。まあもらっておくわ!」


「違うぞ。貸すだけだ。・・・必ず返しにこいよ」


「・・・なるほろな。なんだあんたいい人じゃん」


「うるさい。それに、お前との勝負、もう一度やりたいしな」


「了解、了解。じゃあ戻って来るまでに少しは強くなっていてくれよ」


「ぬかせ。お前も鍛えておけよ」


ユウ先輩とカヤ将軍が握手をしながら別れを惜しんでいるとノリ先輩に話しかける団体がいた。

「ノリさん。あんたいっちゃうのか?」


「ええ、私達の目的の為に必要な事ですからね」


「また帰ってくるのかい?」


「勿論、一応ゴールはここですから」


「ノリの兄貴、絶対に帰ってきてくださいよ」


なんか見たこと無い人達と話してる。しかも年齢、性別バラバラなんだよな。一体いつ知り合ったんだろ。あれ?ユウ先輩とノリ先輩には見送りが来てるけど・・・。そんな事を考えてるとマシロが一言


「ダイ兄には誰も来ないのかな?」


おっとマシロそれ以上はいけない。俺の繊細な心が傷つくからな。なんて考えてるとユウ先輩が声をかけてきた。


「おっし、じゃあそろそろいくか!」


「そうですね。では馬車に乗って下さい。初めは私が行者します」


「えっ?ノリ先輩出来るんですか?」


「練習しましたからね。ダイにも教えるから覚えて下さい」


「了解っす。ユウ先輩はいいんすか?」


「はい、ユウ先輩には別の事を頑張ってもらいますから」


「何をやらせる気だ?面倒なのは嫌だぞ」


「大丈夫です。取りあえず出発しますね」


「無事に帰ってこいよー」


「ノリの兄貴ー!かえってくるのお待ちしてまーす」


色んな人の言葉を聞きながら俺達は出発した。少ししたらノリ先輩が話しかけてきた。


「所で何処にいきます?北ですか南ですか?」


「取りあえずこれを見て決めるか」


「なんすか?」


「この世界の地図だ」


「あれ?ユウ先輩いつそんなの手にいれたんですか?」


「さっきカヤ将軍からもらった」


「へぇー。この世界って四つの大陸で出来てるんですね」


「そうだな。っで一つの大陸に大きな都市が三つあるらしい。小さな村なんかは沢山あるらしい」


「師匠ー!私達のいるところはどこです?」


「えっと確かこの西の大陸だな。そこの右端の都市が今俺達がいるところだ。」


「へぇー。じゃあ次は何処に行くんですか師匠?」


「それを今から話し合うんだ。マシロもどうしたいか考えてみろ」


「分かりました師匠!」


「ところで質問いいっすか、ユウ先輩」


「なんだダイ?」


「俺達が還る為に必要な三つの物って何でしたっけ?」


「・・・お前大丈夫か?今さらそれを聞くのか?まあ確認の為に確認するか」


「お願いしやっす!」


「必要な三つは、火の勾玉、水晶の鏡、大地の大剣だ」


「なんかゲームの武器みたいっすね」


「ゲーム?」


「ああ、何でもないぞマシロ」


「師匠!ゲームって何ですか?」


「ふむ!あとで教えてやろう。でそれらのある場所だがこれもゲームの如く、残りの三つの大陸にそれぞれ一つあるらしい」


「えっ!そんな情報いつ集めたんですか?」


「ギルドで聞いてきたんだよ。城の会議の後でな。結構有名な素材らしいからな」


「まじっすか!じゃあ直ぐに次の大陸にいくんすか?」


「いや、取りあえず他の都市のギルドなんかを回って情報収集していくぞ。無駄に回らないようにな」


「そうっすね。じゃあ次の目的地は・・・」


「ああ、隣の都市のホワイトフォートだな」


「確かに。じゃあ、方針は決まったからノリ先輩に行者のやり方を聞きますっすね」


「そうだな。っでノリよ。こんな方針で大丈夫か?」


「大丈夫でしょう。取りあえずユウ先輩はこの馬車にミラージュの魔法をかけて下さい。そうすれば面倒事を避けやすいですからね」


「あー、だから行者しなくていいなんていったのかー。そっちの方がきつくないか?」


「頑張って下さいよユウ先輩。マシロも応援してますよ」


「がんばれー!師匠ー!」


「ははは、任せておけ弟子よ!それじゃホワイトフォート国に向けて出発だー」


とうとう俺達は今までいた国を出て、新しい国を目指して旅立った。正直この先、どうなるのか全く予想出来ないけど、この二人の先輩といれば大丈夫だろうと思える。


早く還るために頑張るぞ!!

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