第十八話
城での会議から一週間たったのだが、俺達はまだベアルリング国から出ていない。
あれからキャンベル団長が来て送還に必要な物は教えてもらえたが、還る為にはこの国の魔方陣を使用しないと無理だと言われた。
俺はそうなんだー!って思ったんだがユウ先輩とノリ先輩は違ったみたいだ。
「ほらな。やっぱそう来ただろ!賭けは俺の勝ちだな」
「ええー、もう少しひねってくるかと思ったのですがここまで単純な手でくるとは」
「えっと、どういうことです?」
「まあ、この国の奴等は俺達を手放したくないんだろ。だからどうにかしてこの国との繋がりが欲しいんだろうな」
「他の国に私達が行くのも嫌なんでしょうね」
「あー、そういうことですか?じゃあ、ここじゃないと送還出来ないって言うのは嘘なんすか?」
「ぶっちゃけ分からん。嘘だと思うが確証はないがな」
「確証はないのになんでそっちに賭けたんすか?」
「勘だよ。勘!」
「はぁ~、ユウ先輩の勘はよく当たりますよね」
「流石師匠です!」
「ははは、誉めるな、誉めるな!もっと誉めて」
「流石は師匠ですー!」
なんかマシロが変な方向に行ってる気がするがまあいいか。
「ノリ先輩はどうなると思ったんです?」
「私か?マシロを貴族にしてこの国に縛るんじゃないのかなーって考えたんだけどな」
「なんか色々考えてたんすね。俺は何も考えてなかったっす」
「お前はもう少し考えた方がいいかな」
「了解っす。ところでノリ先輩、例の指輪は買えましたか?」
「ああ。これを買う為に、ここまで出発を見送ったのだからな。これが収納指輪だ。」
「へー、これがそうなんすね。見た感じ普通の指輪にしか見えませんけど?」
「そうだな。さて、使い方は簡単だ。指に装着して魔力を流しながら物に触れて収納と念じれば収納される。出す時は魔力を流しながら出すと念じればリストが出てきてその中から出したい物を選べば出せれるらしい」
「へぇー、便利っすね」
「収納限界は50kgまで入るらしい。これで旅もしやすくなるだろ」
「すげー入るんすね。けどこの指輪高かったんじゃないんすか?」
「ああ、ここでの稼ぎの半分は消えたかな」
「えっ!そんなにしたんすか!まあ、あった方が便利だけど」
「そうでしょう。あとは必要な物を買ったら出発しましょう」
「了解っす!あとは何を買ったらいいんすか?」
「とりあえずダイは食料を買ってきてくれ。なるべく多く頼む」
「分かりました。っでノリ先輩とユウ先輩は何を買うんすか?」
「俺は武器屋に行って武器の調達かな」
「私は馬車を買ってきます。移動に便利そうですし、あと地図も買ってきます」
「ノリ、出来れば世界地図を頼むぞ」
「分かっています。取りあえずギルドで確認してきますね」
「じゃあ夕方までに帰ってきて買った物の確認して明日出発するか!」
「了解っす!」
「分かりました」
「あの、師匠。私はどうしたらいいです?」
「マシロは俺と一緒に行くぞ。お前の武器も新調したいしな」
「分かりました師匠!」
「よし!行くぞ我が弟子よ!」
「はい!師匠!」
ユウ先輩とマシロは一緒に出て行った
「マシロ、元気になってよかったすね」
「ええ、まあちょっとユウ先輩の悪い影響が出でしまったみたいですけどね」
「けどユウ先輩、マシロをどーするつもりなんでしょう?」
「多分一人で生きていけるくらいには育てるつもりなんでしょうね。あの人は責任感がありますからね」
「まあユウ先輩に任せておけばいいっすね。とりま買い物に行ってきます。遅くなるとユウ先輩に怒られるっすから」
「そうですね。私も行きましょう」
そう言って俺とノリ先輩も買い物に向かった。
俺は食料の買い出しに向かった。四人分の食料を数日分ってなるとかなりの量だけどこの収納指輪があるお陰で楽に運べる。
夕方に宿に戻って買ってきた物の確認を全員でして、その日は寝床についた。
明日にはこの国を出て新しい所に向かう。正直不安はあるがユウ先輩とノリ先輩、それにマシロと一緒ならどうにかなると思っている。
早く元の世界に還ってゲームや漫画を見て過ごしたいな。




