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第十話

見渡す限り砂。照りつける太陽?あの燦々と輝くのは太陽でいいんだよな?あとサボテン!つーか暑い!本当に砂漠だ。まあ砂漠なんていったことないけどね。


「暑ーい。これやばくないっすか?」


「確かにこの暑さはヤバイな。ここは早く出ていきたいな」


ユウ先輩暑さに弱いからな。夏なんてクーラー18度で固定してるからな。


「まあけど調べないといけませんしね。カヤ将軍。ここもきちんと調べたんですよね?」


「もちろんだ。ただ砂の中までは探してないけどな」


「まあそうだろな。ここにオアシスみたいな所はあるのか?」


「ああ、あるぞ。こっちだ」


カヤ将軍の案内でオアシスまで向かう。途中にでかい蠍や砂の中を泳ぐ魚なんかを倒していく。すると砂漠の中に小さな湖と数本のヤシの木みたいなのがある。


「あれがオアシスです。この規模のオアシスがあと三ヶ所はあります」


「となると四ヶ所のオアシスがある訳か」


「もちろん氾濫があったあと調べましたが特に異変はありませんでした」


「まあそうでしょうね。所でユウ先輩大丈夫ですか?さっきから静かですけど?」


「・・・無理。この暑さは無理だ。暑すぎる」


「昔から暑さには弱かったですからね。なら残りのオアシスを見回ってから下に行きましょう」


「ほう。お前達は昔からの知り合いなのか?」


不思議そうにカヤ将軍が聞いてきた。それにノリ先輩が答える


「そうです。小さい時からよく遊んでましたし、同じ学校でしたからね」


「学校?」


「ああ、こちらにはありませんでしたね。教育する場所みないな所です」


「ほう、そんな所があるのか。でもお前達は年も違うんだが?」


「田舎だったから家族同士も仲が良いからな」


「なるほどな」


「ちょっとカヤ将軍とノリ先輩。早く行きましょう。ユウ先輩が暑さでダウンしそうっすよ」


「わかった。じゃあカヤ将軍。次のオアシスに行きましょう」


「了解だ。次はこっちだ」


カヤ将軍の案内で砂漠を歩いていく。砂の上は歩きにくかったがカヤ将軍のアドバイスで俺の土魔法で砂を固めて進むようになって歩きやすくした。歩いている途中でカヤ将軍に話をした。


「そういえばカヤ将軍の魔法属性はなんですか?」


「私は水だな」


「へぇー。じゃあキャンベル将軍は?」


「あいつは魔法師団長らしく四属性使えるぞ。一番得意なのは確か火だったはずだ」


「え?属性って一人一つじゃないんですか?」


「基本はな。ただ魔法の才能があれば複数使えるぞ。キャンベルは四つだし、私は魔法は得意じゃないから一つだけどな」


「初めて知りましたよ」


「そうだっか?魔法はあまり詳しくないからな。帰ったらキャンベルに聞いてみればいい。あいつは魔法は詳しくからな」


そんな雑談をしながら残りのオアシスを巡った。特に異変はない。魔物もスコーピオン系、砂魚系、サボテンモドキみたいなのまでいたが特に問題無く次のフロアへの階段まで行けた。


「・・・やっと砂漠は終わる。早く行こうぜ。暑くて死にそうだ」


ユウ先輩ずっと静かだったな。これがいつもならいいんだけどな。なんて思いながらユウ先輩を見ていると視線があった。


「とりあえず今は暑いからやらないが帰ったら覚えておけ」


だからなんで俺の考えてることがわかるんですか!悪口じゃないかもしれないじゃん。


「お前は顔で分かるんだよ。どうせ、普段からこんな風に静かならいいのにとか思ってたんだろ」


「ユウ先輩まじでニュータイプなんすか?」


「おいお前達、そろそろいくぞ。次は墓場エリアだ。スケルトンやゾンビなんかがいるから気を付けろ」


「ほらユウ先輩早く行きましょう。二人がまってますから」


「そうだな。続きは帰ってからにするか」


「勘弁して下さいよー」


俺とユウ先輩はノリ先輩とカヤ将軍の後を追って階段を降りていく。すると現れるのは墓地。ってかこの雰囲気はヤバイ。ホラーが苦手な俺にはキツイ!そんなことを思ってるとノリ先輩が


「おいダイ、大丈夫か?お前確かホラーが苦手だろ?」


ノリ先輩が声をかけてくれるがちょっとヤバイ。


「この階を見たら一度戻ろう。だからダイ頑張れよ」


ユウ先輩さっきまでしんどそうにしてたのにここに来たら元気になってる。ちょっとニヤニヤしてるのがむかつくなー。


「しかし、この匂いはヤバイな。臭すぎる」


「確かに。まるで生ゴミを放置した時の匂いににてるな。カヤ将軍、ここも・・・」


「もちろん探索済みだ」


「ですよねー。まあいい。とりあえずまわって見るか」


三人の後をついていくがこの雰囲気は嫌いだ。ただ墓場は西洋のような墓だ。俺は日本のホラーの方が怖いからまだマシ!本当に少しだけだけどな!


「早くいこう。この匂いは駄目だ。あんまり長居したくないからな」


「ここも地図はあるんすか?カヤ将軍」


「あるぞ。ここのダンジョンの全ての階層の地図は出来てある」


「ならとっとと終わらそう。そろそろ家に帰らないといけないしな」


ノリ先輩が地図を見ながら先導しつつ後に着いていく。魔物も出てくるがスケルトンはまだいいがゾンビは駄目だ。臭いし噛まれたくない。バイオハザードみたいになったら嫌だしな。


「ゾンビって噛まれたらゾンビになるんすかね?」


俺がカヤ将軍に聞くと


「なんだそれ?毒にはなるがゾンビになったって話は聞いたことないぞ」


良かった。最悪の展開にはならないな。そうと分かればさっさとまわって帰ろう。ゾンビ系やスケルトン系、珍しいのはリビングアーマー系もいた。


見回ってみたが特に異変は無かった。良かった。ここで何かあったら俺は辞退しようと思った。


「とりあえず異変は無いな。どうする?もういい時間だから戻るか?」


「そうだな。そろそろ戻らないと街に帰れなくなるからな」


「じゃあ戻りましょうか。カヤ将軍クリスタルを使いましょう」


ノリ先輩がカヤ将軍に催促してクリスタルを取り出させる。


「じゃあ機動させるから全員クリスタルに触れてくれ」


「触れるだけでいいのか?」


「ああ、あとは魔力を流せば起動する。いいか全員持ったか?」


「大丈夫だ。問題無い」


「ユウ先輩、そのセリフはフラグじゃないっすよね?」


「何言ってるか分からんがいくぞ。クリスタル起動」


カヤ将軍がそう唱えると目の前のクリスタルが輝き始め、少しすると浮遊感があり、気が付くとダンジョンの入り口にあった魔方陣の中にいた。


「ほぇー、これが転移か。なんか前に感じたことがあるような気がするな」


「あれでしょう。この世界に来た時に感じたのと同じじゃないですか?」


「ああ、それだ。まあとりあえず帰るか。流石に少し疲れたわ」


「賛成っす。今日は早めに眠りたいっす」


やっとダンジョン探索が出来たがまだ半分だけだった。五階まではいけたけどそこから先は今度ってことになった。


今回のダンジョン探索で分かったことは墓場エリアはまじでヤバイ!ホラーが苦手な人は一人では無理だろってことだな!


早く馬車に乗って帰りたい。




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