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*後日談* 観月くんはずっと……

おまけです。

 あれから数日が経ちました。

 放課後、教室で日誌を書く日直の私を、観月みづきくんは待ってくれています。


 不意に彼が私にあるものを見せました。

 それはとても懐かしいくまの形をした消しゴム。小学2年で初めて隣の席になった時、私が彼に貸してあげたものです。

 あの時は軽く「どこかにやった」と言われ、消しゴムが返ってくることはありませんでした。


 それが、どうして今ここにあるのでしょう?

 しかも観月くんの手のひらに載っている消しゴムは、なぜか私が貸してあげた時と同じ新品の状態で使われた形跡すらありません。


「無くされたとばかり……。観月くん、ずっと持っていたんですか?」

「欲しくて借りたんだから無くすわけがないだろ」

 観月くんは言いました。


「欲しくて……?」

「この間、いいもん貰ったから返すよ」

 観月くんは私を見つめています。


「いいもん?」

 聞き返すと、彼は指でそっと私の唇に触れました。



「あ、あの、観月くん……。もしかして、ずっと……わ、私のことが好きだったんですか?」

 こうなったら私はもう、そのような大それた質問をしてみるしかありません。


「ブス、8年も気づかないなんて、お前ホント馬鹿だろ」

 そう言って、観月くんはまたとんでもなく優しい極上の笑みを私に向けたのでした。

本編、あれはあれで成立しているので(?)このおまけは蛇足かとも思ったのですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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