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元の理考察  作者: 東雲之東風
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第一部解釈篇  【段落・六】

 【段落・六】

『そして、月様は、いざなぎのみことの体内に、日様は、いざなみのみことの体内に入り込んで、人間創造の守護を教え、三日三夜の間に、九億九万九千九百九十九人の子数を、いざなみのみことの胎内に宿し込まれた。それから、いざなみのみことは、その場所に三年三月留り、やがて、七十五日かかつて、子数のすべてを産みおろされた。』


 現在でも十は「全て」を意味する数として用いられている。ここには記されていないが、「月様」に「くにとこたちのみこと」、「日様」に「をもたりのみこと」との神名をさづけており、これで全てが揃った訳である。これを「十全の守護・じゅうぜんのしゅご」と教えている。「くにとこたちのみこと」は「人間身の内の目潤い、世界では水の守護の理」、「をもとりのみこと」は「人間身の内の温み、世界では火の守護の理」と説いている。

いざなぎのみことの体内に月様が、いざなみのみことの体内に日様が入り込んだと言うのは、夫々に雄性としての神の力と雌性としての神の力を仕込まれたのだと推察し、両者をして、有性生殖の可能な状態に変化した事を意味すると考える。

その上で「人間創造の守護を教え」とは、有性生殖をもって、雄性・雌性の元である生命体の中に有る一本鎖構造・RNAを組み合わせ二重螺旋構造・DNAへと変化させる力を与えられたのだと考える。ここにおいて人間へと進化してゆく生命体がいよいよこの世に生み出される状態となった訳である。

 以降に見える数値は、神の目から見た数値であり、実際の現在の人間のそれとは異なる。

そして、「三日三夜」に当たる時間を要して「九億九万九千九百九十九」の子数を胎内に宿された訳である。

それから、「三年三月」その場に留まりその胎内にて子を育み、その後「七十五日」掛かって全ての子数「九億九万九千九百九十九」を出産している。

「留り」とあるので雌性の元である生命体には機動力があった事が解る。

また、産み出された生命体に性別等があるかは明記されていない。が、この産み出された生命体こそ現在全ての生命体の細胞内に存在する二重螺旋構造、つまりDNAをその体内に持った初の真核細胞の生命体である訳である。

 私は、「九億九万九千九百九十九」とは、途方もない無限の様な数であるものの、無限ではないという数値と考える。

現在の「億」と当時の「億」とでは人の感じ方に大きな違いがある事を理解して頂きたい。当時としては億とは現在とは比べる事が出来ない程途方もない大きさの位である。

魂が生まれ変わり出変わりして無限のように見えるが、数には限りがあるという意味と考える。

 私は、ここで一つの疑問が浮かぶ。「どぢよ」の数である。

最初は「沢山」であり、次は「皆食べて」、そこより「九億九万九千九百九十九」の子数が宿し込まれる。

私は「沢山=皆=九億九万九千九百九十九」であるのかという点についてはまだ答えは導き出せない。

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