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元の理考察  作者: 東雲之東風
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第一部解釈篇  【段落・一】

      【段落・一】

『この世の元初まりは、どろ海であった。月日親神は、この混沌たる様を味気なく思召し、人間を造り、その陽気ぐらしをするのを見て、ともに楽しもうと思いつかれた。』


 【段落・一】は、神が、何故人間を創造するに至ったのか、その理由を明確に述べたものである。

これは、他の宗教では一切語られた事が無い。なのでこれこそ、本当の神のみぞ知る真実の一つであり、最重要部分の一つと私は考える。

 先ず、「月日親神・つきひおやがみ」とは、天理王命てんりわうのみことを示す。ここには出てこないが、神は、最初から天理王命と名乗った訳ではない。最初は、「元の神・もとのかみ、実の神・じつのかみ」次いで「月日」、「親」と順々に人間が理解できるようその時々により呼び方を変えている。

 では、本題に入ろう。先ず、「どろ海」である。下に「この混沌たる様を」とあることから、混沌と同意であると考えられる。

混沌とは、辞書に❶天地創造の神話で、天と地がまだ分かれず、混じりあっている状態。❷入り混じって区別がつかず、はっきりしないさま。とある。以上の事から、この最初のどろ海とは、全てが一つであった状態、現在科学的に言われる、ビッグバンの元となった宇宙の原初の姿、特異点シンギュラリティである。と私は考え、神とこれらは同意であると導く。

 そして、神がこのままでは「味気ない」と思ったのである。よってここでは、神にも人間同様、心、感情があると言うことが解るのである。

「味気ない」とは辞書に、つまらない、面白味がない、あじきない。とある。あじきないとは、あじけないのやや古い言い方。味わいに欠けて風情や面白味がない。わびしく情けない。とある。

つまり、神であっても、ただ唯一神が存在するだけでは、何の面白味もなく寂しく思った訳である。

 続く、「ともに楽しもうと思いつかれた」。言葉にすれば非常に短いのであるが、この神の閃きこそが、現在の科学で言うビッグバンであると考える。

ビッグバンとは、人間を思いついた神の喜びの感情が爆発したものとでも言うべきものであろう。現在の研究では、この宇宙空間は今なお広がり続けていると言われ、神の喜びが如何程であったか。また、神の無限の力が理解できるのである。

 前述より、宇宙とは、人間を創造するために用意された場であるということになり、創造主である神と人間が、同等の立場で楽しむことができる訳である。

神の言葉には、神と心を同じくして勇むなら、神も人間も同等であるとしている言葉がある。

つまり、神と人間の関係は、単に創造主と創造物の関係ではなく、親神とあるように親子の間柄なのである。

 そして、ここで最も重要なのは、人間は元々「陽気ぐらし」をするように創られているということである。

では、神の言う「陽気ぐらし」とは何か。それは、人間が互いにたすけあって生きる世の中の事を示す。これは、人間同士に限らず、地球に存在するありとあらゆる生命に対しても言える事なのである。

人間が、神を楽しませることにより神も助けられている様に、人間も互いに助けあわなければならない訳である。

これは、この世で生きるための「心」の正しい方向や、使い方を示している。なので、「陽気ぐらし」とは違う方向性に心を向けるということは、この世の根本原理より外れる訳であり、自然摂理として存在し続けることが出来なくなると理解できる。

 人間は、現在の地球上で、食物連鎖の頂点として君臨しているのは紛れもない事実である。しかし、頂点という事は、途轍もない危険性を孕んでいるのを我々は忘れている。

人間は、他の生命を頂くことで自らの命を保っている。頂点という事は、下層のどの部分が欠けても存在できないことを示す。

我々人間が好き勝手に生きてきた結果、地球規模で環境破壊が進行し、他の生命を危機に陥れ、自らの命をも危機に陥れているのである。

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